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「地縁」が全てを越える‐1628‐

 9月下旬に開幕したラグビーのワールドカップ。

 日本代表の活躍で、盛り上がりをみせています。

 グランフロントに大きな看板がでていましたが、殆ど観れておらず全くついて行けていない状態で……

 9月29日には世界ランキング2位のアイルランドを倒し、「歴史的勝利」と言う文字が紙面に躍っていました。

 日本のランキングはこの試合を迎える前でも9位。現在は8位まで順位を上げ、そもそも「そんなに強いの」と驚いたのです。

 先週土曜日にサモア戦があるというので、何とかハーフタイム前に家に帰ることができました。

 ラグビーは、ドラマ「スクール・ウォーズ」で知る程度で、完全に初心者です。

 予備校の仲間が、オール兵庫に選ばれるような選手で「めちゃめちゃ面白いで」と聞いていたのですが、これまで縁がなかったのです。

 試合をじっくり観るのは初めてですが、正直、びっくりするくらい面白い。

 大してルールが分かっていなくても、その迫力とスリリングさは、説明など一切不要でした。

 そんな私が解説するのも何ですが、簡単に言えばボールを持った陣取りゲームです。

 ボールを持った選手は相手陣地の最奥を目指し、軽快なステップで切りこんで行きます。

 捕まってしまった時は、ボールを放さなければならないよう。

 反則があった場合は、スクラムで試合が再開。

 戦車みたいな大男が、凄い迫力で押し合うのです。

 ちなみに、前へのパスと、ボールを前に落とすことが反則とのこと。

 反則があった場合は、キックかスクラムを選択することが出来るようです。

 前回ワールドカップで活躍した五郎丸選手は、子供達も知っていました。

 その後を受けるこちらの田村選手は、正確なキックで大会一の得点を挙げています。

 サッカーのワールドカップで言えば、「ゴールデンブーツトロフィー」最有力選手ですから、凄いの一言に尽きます。

 一旦、7点差まで迫られましたが、最後のプレーでボーナスポイントが獲得できる4度目のトライを決めました。

 38対19の快勝でした。

 ノーサイドと言う言葉は知っていますが、その言葉以上に相手をリスペクトする雰囲気が伝わってきて、非常に清々しい気分になりました。

 サモアはこの試合に負けることで、決勝トーナメントの夢が断たれました。極めて悔しかっただろうに、です。

 あれだけ激しいぶつかり合いを、付けたとしてもヘッドギアだけでするのですから、出血している選手も何人かみられました。

 完全に格闘技レベルで、戦いが終わった後、喧嘩になりようなど無いのかもしれません。

 本当に良いものを見せて貰いましたが、一気に人気が出るのではと感じました。

 各国の代表チームにはそれぞれ愛称があります。

 サモア代表は「マヌ・サモア」。

 試合前の舞踏「シヴァタウ」の歌詞、マヌ・サモアからきているそう。「マヌ」とは「獣」で、髪を振り乱して日本選手を捕らえる様は、まさに獣のようでいした。

 日本代表は「ブレイブ・ブロッサムズ」。

 代表選手になれる条件が「国籍」であるサッカーと違い、ラグビーは「国籍」「血縁」「地縁」のいずれかを満たせばよいので、海外出身の選手が約半数在籍しているそうです。

 3つ条件はありますが、日本という場所がなければ、彼らが出会うこともなったはずです。

 肌の色も、髪の色も、洋の東西も、「地縁」が、全てを越えるとは、何と素敵なことかと思います。

 この勇敢な桜戦士達を、遅ればせながら全力で応援させて頂きます。

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