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ミニマムに、鮮やかに‐1568‐

 本日から1名、入社試験をスタートしました。

 指導役をお願いするつもりだったIさんから、今日は出社が難しくなったと連絡がありました。

 それなら現場を見て貰うのも良かろうと思い、急遽現場行きに変更したのです。

 北摂のこちらの現場は、環境が素晴らしい。

 雨予報でしたが、一瞬晴れ間がのぞきました。

 まさに「水温む春」です。

 この葉の形からすると、マメ科の花でしょうか。

 無数の小さな花はなずな。

 別名ペンペン草ですが、この花を撮りに香川まで行ったこともありました。

 当時の日記には、偶然みつけたように書いていますが、以下の句を紹介したく、わざわざ香川へ行く用事をつくったのです。

 よく見れば なずな花咲く 垣根かな

 垣根の間にひっそりと咲くなずな。

 それに気付き、自然の逞しさや、季節の移ろいを感じる。

 そんな一場面を、ミニマムに、鮮やかに切り取った、芭蕉の真骨頂のような句だと思います。

 8年前は、3月11日の東日本大震災の日に入社試験を受けていた若者のことを書いていました。

 その若者は、地震のあと千葉の実家が心配になり一旦帰郷しました。

 しかし、ご両親から「頑張ってこい!」と反対に激励されて大阪に戻ってきたのです。

 入社試験は合格し、10ヵ月程働いてくれたのですが、結局は退社することになりました。

 現在はどんな仕事をしているんだろうかと思い出します。

 あれから8年。

 ひっそりとかもしれませんが、毎年花をつけてきたつもりでもあります。なずなのように。

 組織としてはミニマムですが、活き活きと鮮やかに、悔いのない人生を歩みたいし、歩んで欲しいと思うのです。

■■■『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀
ギャラクシーブックスから2017年11月27日出版
amazon <民家・住宅論>で1位になりました

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【News】
大阪ガス『住まう』11月22日発行に「中庭のある無垢な珪藻土の家」掲載
『住まいの設計05・06月号』3月20日発売「回遊できる家」掲載
『関西の建築家とつくる家 Vol.2』2月1日発売「阿倍野の長家」掲載
『homify』6月29日「回遊できる家」掲載
『homify』6月2日「イタウバハウス」掲載
『houzz』5月28日の特集記事「あちこちでお茶できる家」掲載

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

彼岸前

 昨日から、岡山、香川に来ています。

 彼岸前ですが、祖父母の墓参りに来ました。

 折角なので、皆で泊まろうという事になったのですが、寸前に探したのでどこも一杯。

 空きを見つけたのが、バンガロー。香川県まんのう町にある大川山キャンプ場は標高1,000mを超える山頂付近にあります。

 総勢11名。子供たちは修学旅行みたいなもので、テンションは上がりっぱなしです。

 誰かが頭打ったとか、口を切ったとか。何やかにや起こりますが……

 讃岐平野を一望に見下ろす景色は絶景です。

 気温も5度は低いでしょうか。気持ちの良いところでした。

 現在も元気な祖母は今年で87歳になりました。

 小学生の頃怒られていた元気はもうありませんが、愛おしく思います。

 いつまでも元気で……という言葉に、寂しさを覚えるのです。

なずな咲く

今月の中旬、香川へ行った時に「なずな」が咲いていました。

ペンペン草のほうが通りが良いでしょうか。最近あまり見かけなくなった気がします。

 よく見れば なずな花咲く 垣根かな

芭蕉の代表作で、私の好きな句なのです。

垣根の狭間に咲くなずな。そんなところに季節の移ろいを感じられる人でいたいと思います。

小さい頃、大人ってタフだなと思っていました。そうなりたいと思う反面、なんと言えばよいか感覚が鈍くなっていくのは嫌だなとも思っていたのです。

40歳になった今、12歳の頃と同じ人間なので本質は変わらないと分かります。しかし当時と比べると、その都度落ち込むことはなくなったと思います。

タフになったのでなく、落ち込んでいても現実は寸分も変わらないと、知ったのです。悟ったように書きますが、もちろんまだ過程。そう言い聞かせている部分もありますが。

以前、明石家さんまが「生きてるだけで丸儲け」と発言していました。素晴らしい!としか言いようのない人生観です。だからこそ彼は成果を出し続けるのでしょう。

地震の起こった3月11日。24歳のスタッフが入所しました。彼は千葉の船橋出身。当日は情報が入るたびに不安だったと思います。

先週末は実家に帰って家族にも会えたそうです。親御さんにも、頑張れ!と励まされ戻ってきました。

仕事に精進し、感じられる、しかも前向きな仕事人になって欲しいと思います。その為に全力でサポートします。

一生懸命働くことが、本人の、日本の、世界の幸せにつながると信じています。