タグ別アーカイブ: 常緑樹

香り立つ、アベリア・グランディフローラ‐2156‐

■■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■■

ここは、1980年に廃線となった南海平野線跡です。

始発駅の、平野停留所があったあたりは遊歩道になっています。

時々通るのですが、植え込みのアベリアが花をつけていました。

辺りには甘い良い香りが漂っています。

庭木としてよく採用しますが、これ程良い香りがするとは知りませんでした。

「風薫る」は初夏をイメージしますが、「香り立つ」は、秋のイメージにピッタリです。

アベリアは常緑ですが、葉が小さいのが魅力です。

常緑の庭木は、葉が分厚く大きいものが多いのです。

葉が小さいと影にも濃淡ができ、建築を邪魔しません。2022年完成の「あの森のOhana」でも採用しました。

ちなみに一番奥の左にあるソヨゴも葉が細やかな常緑樹。

昨年の1月に撮った写真です。

少し雪が積もっていましたが、アベリアと共に、葉が落ちていないのが分かります。

この2種にはいつもお世話になっているのです。

そのアベリアの多くは、前「Ohana」から移植しました。

こちらは2009年の完成です。

竣工時は小さな苗でしたが、最終的にはここまで大きく育ちました。

「Ohana」は 、2年前に府道の拡張工事で残念ながら解体されました。

2018年の台風で倒れてしまったシンボルツリーのオリーブ。

ここまで大きく育っていました。

仕方なく折れた部分でカット。

その後少しずつ葉を付けてきました。そして 「あの森のOhana」へ。


どうしても主役の方に目が行きますが、脇を固める中低木があってこそ、建物を引き立ててくれます。

このアベリア、正式名はアベリア・エドワードゴーチャだと思っていました。

確認してみると、アベリアの中にも色々品種があり、 エドワードゴーチャ はピンクの花を付けるものを指すようです。

一般的なものは、アベリア・グランディフローラと呼ぶようでした。

どちらの名前も、まるで王族の名前のようで、高貴な香りが立ち上ってくるようです。

建築設計を始めて30年経ちますが、未だに知らないことが沢山あり、愕然とすることがあります。

ただ、全て知っていなければいけないとも思っていません。

例えるなら、映画監督のような仕事で、一流の役者や、カメラマンに、自分のイメージをしっかり伝えられれば良いのです。

そう考えると、どこにプロフェッショナルとしての知識や技術があるのかとても伝え難い仕事かもしれません。

大切なのは、感じられることだと思っています。

清々しい、神々しい、美しい、良い香りがする、美味しい……等など。

そこは、仕事を始めた頃からあまり変わっていない気がしますし、そうでありたいと思うのです。

■■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載

■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

■1月29日発売『日本一わかりやすい 一戸建ての選び方がわかる本2024-25』「回遊できる家」掲載

バレンタインも公園の木も、色々あるからいい‐2086‐

今日は建国記念の日の振替休日。

三連休の最終日は、穏やかな晴れ空になりました。

落葉樹は葉を落としていますが、青空ならそこまで寒さも感じません。

一方、常緑樹は2月にも関わらず青々と葉をつけていました。

この三連休は「合宿」と呼んでいる、図面の追い込みです。

スポーツ等では、泊まり込んでの特別練習と言った意味合いで使います。作家なら「缶詰」といったところでしょう。

要は朝から晩まで、フルで働くという意味ですが、各プロジェクトとも大きく前に進めることができました。

今朝、若干寝不足気味で目を覚ますと、甘い匂いが漂ってきます。

そう言えば、妻が娘とバレンタインのチョコレートを作ると言っていました。

明後日はバレンタインデーです。

キッチンをのぞくと、チョコレートなので何かしらグルグルしています。

オーブン満タンで、3回焼くそうです。

出来上がったら写真でも送ってと伝え、そのままアトリエに出てきました。

昼過ぎに写真が届いていました。

チョコレート生地に、クッキーやアーモンドを載せて焼いたようです。

なかなか良く考えられています。

袋に詰めて、沢山の友達にくばるそう。

私が学生の頃は、バレンタインといえば「女子から男子への愛の告白」といったニュアンスが強かったものです。

そういったシチュエーションもあると思いますが、もっと大らかなイベントに変わったよう。

特に、娘は誕生日が2月14日なので、現在の風潮は大歓迎です。

公園の落葉樹は、白い実がついているのでナンキンハゼだと思います。

そういえば、秋は紅葉が美しかった気がします。

常緑樹は、葉の形をみるとシイでしょうか。

いずれにしてもブナ系の木だと思います。

いつも時代の気分というものはありますが、現在において多様性はキーワードでしょう。

ただ、そんな言葉は全く不要なくらい、自然界は本当に多種多様です。

やや緊張感のあった、昭和のバレンタインも悪くはありませんが、現代の大らかなバレンタインの方が好きかな。そんなことを考えました。


■■■1月29日発売『日本一わかりやすい 一戸建ての選び方がわかる本2024-25』「回遊できる家」掲載

■■8月1日プールのある「ささき整形外科 デイケアセンター」オープン

■4月6日 『かんさい情報ネットten.』 浅越ゴエさんのコーナー に出演

10月27日『houzz』の特集記事
「滋賀の家」掲載

10月11日『homify』の特集記事
「白馬の山小屋<リノベーション>」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

メディア掲載情報