タグ別アーカイブ: 一級建築士事務所

ガウディ建築に見るステンドグラスの魅力‐1896‐

先日、中之島にちらと寄ってきました。

中央公会堂に続く道の脇に植わっているのはベニカナメモチでしょうか。

真っ赤なラインで導いているようです。

難波橋を南に渡ると北浜です。

大阪証券取引所に入ってみます。

クライアントが「あのステンドグラスを見て、取り入れてみたいと思ったの」と。

何度か来たことがありますが、まじまじと見たことが無かったので立ち寄ってきたのです。


また、「サグラダ・ファミリアのステンドグラスがとても良かった」という話にもなりました。

ミラノから電車でバルセロナに入ったのは2012年の8月でした。

2週間弱で、イタリアを縦断し最後の目的地がバルセロナという強行軍でした。

アントニ・ガウディの建築群をみるのを、とても楽しみにしていたのです。

サグラダ・ファミリアの内部に入ると、バルセロナの強い日差しが一転します。

ステンドグラスを通して、穏やかになった光が有機的な建築に透過してくるのです。

高さを求めた教会建築は、更に高い位置の開口部も求めました。

抑えの効いた色鮮やかな光が、人々を非日常の世界へと誘ったのです。

世界中から観光客を惹きつけるガウディの建築ですが、バルセロナ郊外に隠れた傑作といわれる教会がもうひとつあります。


コロニア・グエル教会です。

タイルのトカゲで知られるグエル公園にも名が冠されているように、ガウディのパトロンだった、エウセビオ・グエルの命によって出来上がったものです。

最終的には、サグラダ・ファミリアのような塔もそなえる予定でしたが、1階部分だけで計画は中止となりました。

それでも傑作といわれるのは、ダイナミックで、プリミティブともいえるこの空間がもつ圧倒的な迫力です。

ステンドグラスも、サグラダ・ファミリアが都会的なセンスを感じさせるものとすれば、原始信仰に近いようなおどろおどろしさ、わかりやすさを感じます。

全く異なる、しかし同じ息吹を感じさせる作品を、多く残したことは、ガウディが天才たるゆえんだと思います。

ステンドグラスの魅力を再確認したのです。

そのクライアントは、「グニャグニャしたお家も、はじめは興味なかったけど、実際にみると凄くいいの」とも。

カサ・ミラのことだと思いますが、世界遺産は伊達ではなかったようです。

ステンドグラスのことを書こうと、イタリア・スペインの写真をピックアップしていたのですが、、何と言うか、もう居ても立っても居られない気持ちになりました。

海も湖も雪山も大好きですが、一番好きなのは旅なのだと思います。

知らない街に降り立った時のあのワクワク感。それを上回るものは私にはないようです。

少しづつですが、その時は近づいてきたでしょうか。

今すぐにでも飛行機に乗ってどこかへ飛んで行きたい衝動に駆られるのです。

最後に。

『ESSE-online』 のコラムですが、第6弾 「リビング学習」 が月曜日に公開されていました。

かなりの力作なので、良ければ読んでみて下さい。勉強が好きになる間取りが5例載っていますので。

■■■ 『ESSE-online』にコラム連載■■■

4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■ 8月17日『建築家・守谷昌紀TV』を開設しました ■■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞■

■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載

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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

『住まいの設計』の撮影は、セッションも爆笑も動画もあり‐1895‐


昨日は、老舗の住宅雑誌『住まいの設計』の撮影がありました。

「おいでよ House」に撮影に伺うのはこれで6回目くらいのはず。

ご家族にはお世話になりっぱなしで……

カメラマンは大阪の方。ライターさんは神奈川からの来阪です。

予定の10時から早速撮影が始まりました。

撮影時は写り込まないよう、身を低くして貰わないといけない場面があります。

この日は、オープンデスク生を2人連れていったのでこんな感じ。

密と言えば密ですが、マスク、換気は徹底していたのでご容赦ください。

「おいでよ House」 といえばこのカットです。

長男くんが、朝日を浴びる指定席についてくれました。

カメラマンの方がホスピタリティ抜群で、どんどん盛り上げてくれます。

ちょっとシャイな次男くんも乗ってきました。

今まで一度もまともに撮れていない、ガス衣類乾燥機の「乾太くん」

リンナイの大ヒット商品ですが、ようやくそのカットもおさえることができたのです。

長男くんが、お手製のマスクを披露してくれました。

ウルトラマンもあり、相当なクオリティです。

ウルトラマンの変身アイテムもお手製ですが、マーブルチョコの容器を芯にして、粘土で作ったそうです。

これだけ物創りへの熱意があれば、今すぐにでもスカウトしたいところなのです。


初めは「イヤ~」と言っていた次男くんも、その特技を披露してくれました。

バイオリンです。

弓に使われているのは馬のしっぽの毛だと教えてくれたのです。

彼はピアノも弾くのですが、この日はお母さんとセッション。

動画の撮影もあったので、その腕前を披露してくれました。

心温まる構図で、一方的叔父としてはただただ嬉しい限り。

色々な動画の撮りもあったのですが、採用になればと楽しみにしています。

インタビュー動画の撮影は、ライターさんと爆笑の図です。

あっという間に4時間が経ち、14時に撮影は終了したのです。

これまで 『住まいの設計』 では、「光庭の家」「サロンのある家」「イタウバハウス」「滋賀の家」「阿倍野の長屋」「回遊できる家」を取り上げてもらいました。


今回で7作品目ですが、動画の公開になれば初めてのことです。

これは、こちらのご家庭でしか見たことのない、特大タバスコ。

その秘密が明かされるかもしれません。

オープンデスク生の1人が「クライアントの声を目の前で聞き、実際に見るという事に凄い感動しました」とメールを送ってくれました。

私の目的は1つだけ。クライアントを幸せにすることです。そんな空気感が伝わるとよいのですが……

『住まいの設計』 の発売、『住まいの設計チャンネル』で公開が決まれば、またここでお知らせします。

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鉄骨ラーメン?‐1894‐

先日、「鉄骨造って安全ですか?」という質問がありました。

「構造計算通りの強度を出せる、とても丈夫な構造体ですよ」と答えました。

ただ、言葉だけではもうひとつ説得力がないなと。鉄骨ラーメン構造の躯体が出来上がるまでをまとめてみました。

ちなみに「ラーメン」は柱と梁といったフレームだけで成立する構造体を指します。

ドイツ語で額縁を意味する”Rahmen”と書きますが、日本の国民食、ラーメン(拉麺)とは全く関係ありません。

鉄骨は、こういった国土交通大臣によって認定された認定工場で製作されます。

どのくらいの規模の工事まで請け負えるかは、認定グレードによって5段階に区分されています。

大型サイズの角形鋼管を「コラム」と呼びますが、丸型鋼管を使うこともあります。

鋼管という工業製品は安定しているので、重要なのは接合部です。強度の強い「溶け込み溶接」が採用されます。

十分な溶け込みを確保するため、コラムの端部が開先加工されているのが分かるでしょうか。

柱と基礎を緊結する部分に、「ベースプレート」が溶接されました。

こちらは柱の頭部や中間部の梁が取りつく部材です。

通称「サイコロ」と呼ばれています。

運搬上、柱に全ての梁を取り付けるのは無理なので、「継手」まで70cmほどの短い梁をサイコロに溶接します。

梁組みが複雑な例です。

こういった部分の確認が非常に重要なのです。

溶接部の検査については後述します。

完成した状態で寸法のチェックをしています。

継手の位置なども重要ですがやはり溶接部です。

溶接部を超音波探傷検査で確認しています。

チョークで梁に描いてあるスケッチのように、溶接部は盛り上がっているので、斜角探傷法で調査します。

探触子から斜めに入射した超音波は、傷などがあれば反射します。


その時間によって、どの深さに欠陥があるのかが分かるのです。

鉄骨は基礎に固定されて建物の躯体となります。

コンクリートを打設すると鉄筋は見えなくなるので、打設前に配筋検査を行います。

鉄筋のサイズ、定着、コンクリートの被り厚が確保されているか等を確認しているところです。

柱が取りつく、「基礎柱型」は特に重要です。

施工精度による強度のばらつきを避けるため、ISベースやベースパックと言われる、ユニットを使用することも多い箇所です。

コンクリートの打設の前には、「受け入れ検査」を行います。

生コンクリートのスランプ値(やわらかさ)、空気量、塩化物含有量などの試験を合格したものを打設するのです。

また、テストピースを製作し、7日後、28日後に強度試験を実施します。

検査に合格した生コンクリートを打設。

養生期間を置き、コンクリート強度が確認できたら今度は建て方です。

重機によって柱、梁が建てこまれていきます。

先述した 基礎柱型部で、鉄骨の柱と基礎が緊結されるのです。

継手部分で梁を固定。

まずは仮止め。

そして、指定のボルトを規定のトルクで締め付けて完成です。

鉄骨は「 構造計算通りの強度を出しやすい構造体」 と書きました。

木造より金額的には高くなりますが、しっかりとした設計、監理をすればとても頑丈で安全な構造体ができあがります。

何より、鉄骨ラーメン構造でなければこういった大空間をつくることは難しいのです。

構造体としてのコストは「木造<鉄骨造<鉄筋コンクリート造」という並びになります。

コスト、目的と合せて選択することになりますが、建築を計画する際、いきなり大きな分岐点がやってくる訳です。

鉄骨造の躯体としての魅力をまとめてみました。

かなり専門的な話になりましたが、参考にして貰えればと思います。


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シャッターを押すだけで……桜‐1893‐

新年度に入りました。

コロナ下の2年を取り戻すべく、気持ちも新たに打合せに向かいます。

土曜日の午前中は、春特有のもやが掛かったような天気でした。

高速道路をおりて地道を走っていると、一瞬、見事な桜並木が見えました。

訪問先で尋ねると、このあたりでは誰もが知る名所とのこと。

もやも晴れてきたので、打合せ終わりで立ち寄ってみました。

ここの桜、ちょっと変わった植わり方をしているのです。

土手沿いにまず一列。

土手下には遊歩道があり、その脇にもう一列植わっています。

高低差のあるアーチ状になり、見事な桜トンネルを形作っているのです。

土手に自転車をとめ、沢山の人が散策していました。

地元の人のみが知る、こんな桜の名所が日本各地にあるはずです。

場所を書くと、悪い事をしているような気になるのでやめておきます。

上空に写っている飛行機の高度と向きを見ると大体分かるかもしれませんが。

最近、iPhoneを「7」から「13」に換えました。

本気で撮りたい時は一眼レフを持って行きますが、この日は持っていません。普段使いのデジカメと撮り比べてみて、その差が大きくて驚きました。

色の淡い桜は、撮るのが最も難しい被写体のひとつです。

それが、モードを選ぶ訳でなく、露出をいじる訳でなく、 iPhoneのシャッターを押すだけで、この画質、この再現力ですから。

ちなみに1枚目だけがデジカメです。

昨日だったか、新聞に沢木耕太郎さんのエッセイが載っていました。

旅先で居酒屋探しで苦労した際のエピソードが、旅の楽しみと絡めて書かれていました。

言わずと知れたバックパッカーのバイブル「深夜特急」の作者で、エッセイの名手と言って間違いありません。私が最も好きな作家のひとりです。

店を「ぐるなび」などで探すのではない価値を書いておられ、私は痛く共感しました。しかし、多くの若者はそうは思わないのだろうなとも思ったのです。

本当に便利な世の中になりました。

それを寂しく感じる部分もありますが、それが「現在」という世の中です。

上手く撮れた嬉しい気持ちと、寂しい気分が混じり合うのは、おそらく私が昭和生まれだからでしょう。

沢木耕太郎さんが大好きだからこそ、世の中は大きく変化しているのだと感じるのです。

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体感促進、さくら便り‐1892‐

(月)と(木)に日記をUPしていますが、2005年の年末からは飛ばしたことがありません。

完全にルーティーンになっていますが、やはり良い写真があると書きやすいものです。

今日は温かい雨。

春へ向かって一歩前進ですが、雨の日の写真はどんよりとしてしまいがちです。

それで、天気が悪いと分かれば、早めに何か撮っておこうとなります。

今日も雨と分かっていたので、火曜日あたりからバシャバシャ撮っていたら、昨日Ohanaの石井さんから写真が届きました。

「あの森の」のさくらが七分咲といったところでしょうか。

2階スタジオからは、このさくらが見えるよう窓をデザインしているので、そこは抜かり有りません。

新着のチェアと共にベストショットが届きました。

プロ中で一等賞をとった方ですから、上手に決まっていますが、有り難くここで使わせて頂きました。

https://youtube.com/watch?v=AgZ3ics4uGo%3Frel%3D0

現場日記チャンネルでも、「オープニングパーティを開催します」と言ったままで終わっています。

何とかこの春中には開催したいと思っています。

クラウド、ペーパレスと形ないものが重宝される時代です。

しかし、カメラマンにとっても、建築家にとっても体感こそが、最大の商品であるのは間違いありません。

春は是非「あの森のOhana」へ遊びに来てください。

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兵戈無用‐1891‐

菜の花が咲いていましたが、時期的にはそろそろ終わりでしょうか。

花が少ない2月頃からこの時期まで、黄色い花で楽しませてくれました。

再会はまた来年です。

温かくなってくると、ジョギングも少し遠出してみようかという気分になります。


日曜日はいつもの反対、南へ向かってみました。

「天神社」とは凄い名前です。


一般的には「瓜破天神社(うりわりてんじんじゃ)」と呼ばれているようです。

大阪市のWebサイトに、瓜破について説明がありました。「当地の庵 」がこちらの天神社です。

瓜破(うりわり)
 大化年間(645~649年)道昭法師が当地の庵で祈念の最中、天から光明のさしたご神体が降ってきたので、瓜を割(破)ってお供えしたことから瓜破と呼ぶようになったという説と弘法大師が高野山へ登る途中、この地を通り、水を所望したところ、住民が瓜を割(破)ってさしだしたことからこの名がついたという説があるが、定かではない。
 いずれにせよ、昔から瓜(西瓜)の産地であったことが、地名に由来しているといわれている。


よく大阪の難読地名にでてくる「瓜破」ですが、由緒正しき場所でした。

周辺からは弥生時代の遺跡も多く出土しており、古来から暮らしやすい土地だったことが分かります。

境内の桜もちらほらと咲き始めています。

変わらず日本人が大好きな、桜のシーズンも間もなくのようです。

近所のお寺の前に「兵戈無用(ひょうがむよう)釈尊」という貼り紙がありました。

Web上には色々な解釈がでていましたが、言葉としては兵=戦力も、戈(ほこ)=武器も要らないということでしょう。

抑止力、勢力バランスなど、そんなことが不要な世の中は、理想でしかないのでしょうか。

娘がぽつりと「戦争なんか、早く終わればいいのに」と言っていました。

食費、燃料、建築資材の高騰と、何ひとつよいことはありませんが、人の心に不安の影を落とすデメリットが一番大きいのかもしれません。

何も生まない、誰も幸せにしない、ただ独裁者の権力欲を満たすだけ。もし現世にブッダが健在なら、どんな言葉で諭したのでしょう。

永遠の冬がないように、戦争もいつか終わります。

新聞では、名作映画「ひまわり」の舞台がウクライナだったという記事を何度か見ました。春の東欧には、どんな花が咲くのでしょうか。

花を愛でる世界に、一刻も早く戻ることを心から願います。


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ドローン、かまど、桜‐1889‐

久し振りに奈良県の池原ダムにやってきました。

前回は11月末の忘年会でしたから、約4ヵ月振りです。

これだけ開いたのは、2020年春の緊急事態宣言以来でしょうか。

先週あたりは暖かい日が続き、「そろそろシーズンインかな」と思っていたら、三寒にあたってしまいました。

釈迦ヶ岳にはまだ雪も残っていました。

それでも日が上がると気温も上昇し、雰囲気は十分です。

あちこちと湖上を走り回るも、明らかに小バスのあたりが2度あったのみ。

ここで時間切れになりました。

今回は、色々な用事を兼ねてやってきました。

1つ目がドローン。

次回の撮影から投入予定で、テスト飛行をしたのですがなかなか面白い。気が付くとトンビがあたりを旋回しはじめていました。

慌てて着陸させたのです。

「ドローンを侵入者と認識して襲ってくる」と、聞いていなければいきなりロストするところでした。

試運転は至って順調。今週末の撮影が楽しみです。

2つ目は、夏休みのバンガローの予約。

毎年、春分の日が解禁日なのですが、電話予約なら繋がるのが昼過ぎでした。

しかし昨今のアウトドアブームで、ここ下北山スポーツ公園の施設は大人気です。折角現地にいるならと、初めて並んでみました。

100人以上居たのでクジ引きで順に予約をとっていくシステムです。何とかいつものバンガローを予約でき、夏休みの楽しみを確保できたのです。

メインの目的は、古民家の視察でした。

周辺建物は、昨年にも一度調査したのですが、この建物は扉が開かずで入れなかったのです。

このテレビは懐かしい。

40年前くらいでしょうか。

かまどもありました。

なかなか魅力的ですが、活かすべきかの判断は難しいところです。

長くお世話になったこの村で、何とかお役に立てればと気合は十分。

計画がスタートしたら、過程からゲンバ日記にUPしたいと思っています。

残念ながら魚の顔は見る事ができませんでしたが、山肌には淡い桜色がちらほら見えます。

つぼみもかなり色付いています。


私が見る限り、池原ダムで唯一咲いていたヤマザクラです。

人が三寒四温に戸惑っているうちに、自然の方は準備万端でした。

久し振りに自然の中で過ごしましたが、やはり気持ちの良いもの。

桜の満開は4月初めでしょうか。

何とか来れるよう、頑張って働こうという気にさせてくれるのが、池原の大自然なのです。

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晩酌時のニューヒーロー「隠蔽捜査」の竜崎語録‐1888‐

昨晩、東北で震度6強の地震があったと、朝刊で知りました。

東京でも停電があったという書き込みや、東北新幹線が脱線したという記事もありました。一歩間違えば……と背筋が寒くなります。

反対に、まん延防止法全面解除というニュースも。

春分の日まであと4日ですが、何とか春にたどり着きたいところです。

大阪の道路は、東西、南北に向いているものが大半です。

この道路は南港通り。

東西は「通」、南北は谷町筋のように「筋」という名称がついていることが多いのです。

今日の日の出は6:07で、方角は91.2°。

ほぼ真東ですが、そのことがよく分かります。

冬至は約30°南から、夏至は約30°北から太陽が昇ってきます。

これらは地軸の傾きによって起りますが、原理原則を知っていれば覚えずとも腑におちます。

昨年末から読みはじめた今野敏の「隠蔽捜査」。

家の本棚にあったので、何気なく読み始めました。するともう止まらない。

娘が買ってきた本らしいのですが、スピンオフも含めてあっという間に8巻を読み終えました。

私は本を読んだあとに点数をつけています。

シリーズ1作目にあたる「隠蔽捜査」を読んだ時の点数は70点。普通か、ちょっと物足らないという点数です。

簡単に感想も書いておくのですが「 ちょっとキャラクターがかたく、感情が投影しにくい?」としています。


ですが、 「隠蔽捜査2 果断」も読み始めたということは、何か気になっていたのだと思います。その後の点数は全て90点以上。

かなりのヒット小説であること、またドラマにもなったと後で知りました。説明は不要かもしれませんが主人公を紹介してみます。

ガリ勉タイプで、東大卒の警察官僚である竜崎伸也は、警察庁長官官房総務課長という出世街道のトップを走っている。

「変人」で通っているくらいの生真面目さと、能力の高さを買われてのことだが、東大しか認めないという竜崎の方針で浪人中だった長男が、ふとしたきっかけでヘロインに手を出してしまう。


迷いはあったが長男を自首させ、事実を上司に報告すると、大森署長への降格人事となった。

しかし、適切な人員の配置、また現場のことは現場のエキスパートに任せるという方針のもと、所轄の署長として数々の難事件を次々に解決していく。

勤務中に競艇場へ通うが優秀な刑事や、小学校の時はいじめにあっていた同級生が、私大を卒業しキャリア官僚として再会したりと、回りのキャラクターも秀逸です。

本編から竜崎語録を引いてみたいと思います。

日本の未来を憂う人がたちがいる。日本人はだめになったと、二言目には言う連中もいる。そういう人々に、この寒空の下、戦い続けている若い警察官、消防士、海上保安庁の保安官、そして自衛官たちの姿を見せてやりたい。

悪い面だけ見てむやみに批判的になったり、虚無的になったり、あるいは冷笑的になる人々を、竜崎は心から軽蔑していた。そういう連中に限って、自分では何もしていないのだ。


短いのも紹介してみます。意地の悪いライバルと一戦交えたあとの夫婦の会話です。

着替えるために寝室に行こうとすると、冴子の声が聞こえてきた。

「でも、その弓削っていう方面本部長には腹が立つわね」

「いや」

竜崎は寝室に向かった。「小者には腹も立たない」

もうひとつ。

「左遷されてもなお、実力を発揮しようとする君の姿勢がよく分かった」

「どこにいても、国のために全力を尽くします。それが公務員のつとめですから」

「どうやらそれが、ただのたてまえではないらしいな」

「もちろん本音です」

「今、おそらく日本中の警察が君のような人材を求めている」


「繰り返しますが、私はどこに行っても全力を尽くします」

 梶部長は笑みを漏らした。今度は苦笑ではなかった。


ドラマでも映画でも、警察物は現場の刑事をある種のスーパーマンだったり、反対に落ちこぼれだったりと、そういったキャラクターにスポットライトを当てることが殆どだと思います。

それが、感情のゆれがないサイボーグのような警察官僚が主役です。

その魅力を「隠蔽捜査5.5 自覚」の解説で文芸評論家の大矢博子さんが解き明かしてくれました。

面白いのは、竜崎自身は職場であろうが家庭であろうがまったくブレていないという点だ。なのに職場ではこの上なくかっこよく、家庭ではダメっぷりが目立つ。合理性のみに拠って立つ竜崎の(人間味のなさ)が。ブレないことによって逆に人間味を醸し出すという、実に興味深い状態になっているのである。

長くなりましたが、最後に竜崎と部下の会話です。

「ご自分が正しいと信じておいでなので、何があろうと揺るがないのです」

「俺はいつも揺れ動いているよ。ただ、原則を大事にしようと努力しているだけだ」

晩酌時の私のニューヒーローなのです。



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「あの森のOHANA」かやしまフォトスタジオ‐14‐【ゲンバ日記チャンネル】EPISODE8-オリーブ-

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

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チャンネル登録者数、祝100人!‐1881‐

昨日も車で打合せに出ていました。

花を育てる畑でしょうか。光の強さも増してきました。

日の出が早くなると、目覚めも快適。自然にジョギングにでる回数も増えていきます。
なんだか縁起の良さそうな雲をみつけました。

事故をよく見る日はあるものです。

昨日は3件も。

中国道の吹田~宝塚の工事閉鎖が影響しているのかもしれません。当事者は本当に大変です。舌打ちしなくて良いように、早めの出発を心掛けたいものです。

昨夏に開設したYouTubeチャンネル、『建築家・守谷昌紀TV』ですが、ようやくチャンネル登録者数が100人を越えました。

100人を越えると任意URLを設定できるので、ひとつの目標にしていたのです。

新URLはhttps://www.youtube.com/c/moritanitvです。

「しっかりUPし続けていれば、100人くらいはすぐ」と解説しているサイトが多かったので、「そんなものかな」と思いスタートしました。

ずぶの素人が始める訳です。実際はそんなにたやすいはずもなく……

Ohanaの石井さんには、開設10日後から参加をお願いしました。

なかなか登録者数が増えないなか、牽引してくれたのが「8.8坪の家」の動画だと思います。

1ヵ月で再生回数が3000回を越えました。

「8.8坪の家」ピンタレストでもかなり人気で、私にとっては孝行息子のような存在です。



「H型プランの平屋」も1200回を超え、この2本が登録者数をジワジワと増やしてくれたような気がします。

日本一レベルなら1千万人ですから、足下にも及びませんがこれは100と言う数字ではありません。100人という数の人が実際に行動してくれたのですから。

ちょっと無理を言って登録をお願いしたクライアント。快くその場で登録してくれた現場の職人さん等。心から感謝しています。


通信教育の老舗、Z会に入会していたことがあります。その代名詞ともいえるのが「継続は力なり」というフレーズ。

出自は謎とされてきたようですが、そのことに触れた新聞記事を見つけました。

2018年11月18日の西日本新聞によると、大分県出身で 童謡「夕焼け小焼け」の作詞者としても知られる童話作家、久留島武彦(1874~1960年) によるというものでした。

1911年のアメリカ旅行で知った「考えは力なり」という言葉をもとに、「継続は力なり」を考え、座右の銘として使い始めたそうです。

Z会は御多分に漏れず1年を待たずに退会。NHKラジオの基礎英語も続かずでした。

続けるには仕事とするのが一番です。簡単に辞めたりすれば信用して貰えませんから。

私の仕事は建築設計ですが、ゲツモク日記も、 建築家・守谷昌紀TVも仕事だと思っています。 YouTubeチャンネルも力となるまで継続したいと思います。

次の目標は1000人。1年くらいで達成できればなと思っているのです。

■■■ 『ESSEonline』にコラム連載開始■■■
12月6日「キッチン・パントリー」
1月4日「土間収納」
2月1日「アウトドアリビング」
2月14日「屋根裏部屋」

■■ 8月17日『建築家・守谷昌紀TV』を開設しました ■■

■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞■

■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載

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