タグ別アーカイブ: 一級建築士事務所

ドローン、かまど、桜‐1889‐

久し振りに奈良県の池原ダムにやってきました。

前回は11月末の忘年会でしたから、約4ヵ月振りです。

これだけ開いたのは、2020年春の緊急事態宣言以来でしょうか。

先週あたりは暖かい日が続き、「そろそろシーズンインかな」と思っていたら、三寒にあたってしまいました。

釈迦ヶ岳にはまだ雪も残っていました。

それでも日が上がると気温も上昇し、雰囲気は十分です。

あちこちと湖上を走り回るも、明らかに小バスのあたりが2度あったのみ。

ここで時間切れになりました。

今回は、色々な用事を兼ねてやってきました。

1つ目がドローン。

次回の撮影から投入予定で、テスト飛行をしたのですがなかなか面白い。気が付くとトンビがあたりを旋回しはじめていました。

慌てて着陸させたのです。

「ドローンを侵入者と認識して襲ってくる」と、聞いていなければいきなりロストするところでした。

試運転は至って順調。今週末の撮影が楽しみです。

2つ目は、夏休みのバンガローの予約。

毎年、春分の日が解禁日なのですが、電話予約なら繋がるのが昼過ぎでした。

しかし昨今のアウトドアブームで、ここ下北山スポーツ公園の施設は大人気です。折角現地にいるならと、初めて並んでみました。

100人以上居たのでクジ引きで順に予約をとっていくシステムです。何とかいつものバンガローを予約でき、夏休みの楽しみを確保できたのです。

メインの目的は、古民家の視察でした。

周辺建物は、昨年にも一度調査したのですが、この建物は扉が開かずで入れなかったのです。

このテレビは懐かしい。

40年前くらいでしょうか。

かまどもありました。

なかなか魅力的ですが、活かすべきかの判断は難しいところです。

長くお世話になったこの村で、何とかお役に立てればと気合は十分。

計画がスタートしたら、過程からゲンバ日記にUPしたいと思っています。

残念ながら魚の顔は見る事ができませんでしたが、山肌には淡い桜色がちらほら見えます。

つぼみもかなり色付いています。


私が見る限り、池原ダムで唯一咲いていたヤマザクラです。

人が三寒四温に戸惑っているうちに、自然の方は準備万端でした。

久し振りに自然の中で過ごしましたが、やはり気持ちの良いもの。

桜の満開は4月初めでしょうか。

何とか来れるよう、頑張って働こうという気にさせてくれるのが、池原の大自然なのです。

■■■ 『ESSE-online』にコラム連載開始■■■

2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■ 8月17日『建築家・守谷昌紀TV』を開設しました ■■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞■

■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載

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建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
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晩酌時のニューヒーロー「隠蔽捜査」の竜崎語録‐1888‐

昨晩、東北で震度6強の地震があったと、朝刊で知りました。

東京でも停電があったという書き込みや、東北新幹線が脱線したという記事もありました。一歩間違えば……と背筋が寒くなります。

反対に、まん延防止法全面解除というニュースも。

春分の日まであと4日ですが、何とか春にたどり着きたいところです。

大阪の道路は、東西、南北に向いているものが大半です。

この道路は南港通り。

東西は「通」、南北は谷町筋のように「筋」という名称がついていることが多いのです。

今日の日の出は6:07で、方角は91.2°。

ほぼ真東ですが、そのことがよく分かります。

冬至は約30°南から、夏至は約30°北から太陽が昇ってきます。

これらは地軸の傾きによって起りますが、原理原則を知っていれば覚えずとも腑におちます。

昨年末から読みはじめた今野敏の「隠蔽捜査」。

家の本棚にあったので、何気なく読み始めました。するともう止まらない。

娘が買ってきた本らしいのですが、スピンオフも含めてあっという間に8巻を読み終えました。

私は本を読んだあとに点数をつけています。

シリーズ1作目にあたる「隠蔽捜査」を読んだ時の点数は70点。普通か、ちょっと物足らないという点数です。

簡単に感想も書いておくのですが「 ちょっとキャラクターがかたく、感情が投影しにくい?」としています。


ですが、 「隠蔽捜査2 果断」も読み始めたということは、何か気になっていたのだと思います。その後の点数は全て90点以上。

かなりのヒット小説であること、またドラマにもなったと後で知りました。説明は不要かもしれませんが主人公を紹介してみます。

ガリ勉タイプで、東大卒の警察官僚である竜崎伸也は、警察庁長官官房総務課長という出世街道のトップを走っている。

「変人」で通っているくらいの生真面目さと、能力の高さを買われてのことだが、東大しか認めないという竜崎の方針で浪人中だった長男が、ふとしたきっかけでヘロインに手を出してしまう。


迷いはあったが長男を自首させ、事実を上司に報告すると、大森署長への降格人事となった。

しかし、適切な人員の配置、また現場のことは現場のエキスパートに任せるという方針のもと、所轄の署長として数々の難事件を次々に解決していく。

勤務中に競艇場へ通うが優秀な刑事や、小学校の時はいじめにあっていた同級生が、私大を卒業しキャリア官僚として再会したりと、回りのキャラクターも秀逸です。

本編から竜崎語録を引いてみたいと思います。

日本の未来を憂う人がたちがいる。日本人はだめになったと、二言目には言う連中もいる。そういう人々に、この寒空の下、戦い続けている若い警察官、消防士、海上保安庁の保安官、そして自衛官たちの姿を見せてやりたい。

悪い面だけ見てむやみに批判的になったり、虚無的になったり、あるいは冷笑的になる人々を、竜崎は心から軽蔑していた。そういう連中に限って、自分では何もしていないのだ。


短いのも紹介してみます。意地の悪いライバルと一戦交えたあとの夫婦の会話です。

着替えるために寝室に行こうとすると、冴子の声が聞こえてきた。

「でも、その弓削っていう方面本部長には腹が立つわね」

「いや」

竜崎は寝室に向かった。「小者には腹も立たない」

もうひとつ。

「左遷されてもなお、実力を発揮しようとする君の姿勢がよく分かった」

「どこにいても、国のために全力を尽くします。それが公務員のつとめですから」

「どうやらそれが、ただのたてまえではないらしいな」

「もちろん本音です」

「今、おそらく日本中の警察が君のような人材を求めている」


「繰り返しますが、私はどこに行っても全力を尽くします」

 梶部長は笑みを漏らした。今度は苦笑ではなかった。


ドラマでも映画でも、警察物は現場の刑事をある種のスーパーマンだったり、反対に落ちこぼれだったりと、そういったキャラクターにスポットライトを当てることが殆どだと思います。

それが、感情のゆれがないサイボーグのような警察官僚が主役です。

その魅力を「隠蔽捜査5.5 自覚」の解説で文芸評論家の大矢博子さんが解き明かしてくれました。

面白いのは、竜崎自身は職場であろうが家庭であろうがまったくブレていないという点だ。なのに職場ではこの上なくかっこよく、家庭ではダメっぷりが目立つ。合理性のみに拠って立つ竜崎の(人間味のなさ)が。ブレないことによって逆に人間味を醸し出すという、実に興味深い状態になっているのである。

長くなりましたが、最後に竜崎と部下の会話です。

「ご自分が正しいと信じておいでなので、何があろうと揺るがないのです」

「俺はいつも揺れ動いているよ。ただ、原則を大事にしようと努力しているだけだ」

晩酌時の私のニューヒーローなのです。



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「あの森のOHANA」かやしまフォトスタジオ‐14‐【ゲンバ日記チャンネル】EPISODE8-オリーブ-

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■  『建築家・守谷昌紀TV』 開設■ 

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4月11日「リビング学習」
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■5月13日『homify』の特集記事に「アンティーク雑貨のある家」掲載
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チャンネル登録者数、祝100人!‐1881‐

昨日も車で打合せに出ていました。

花を育てる畑でしょうか。光の強さも増してきました。

日の出が早くなると、目覚めも快適。自然にジョギングにでる回数も増えていきます。
なんだか縁起の良さそうな雲をみつけました。

事故をよく見る日はあるものです。

昨日は3件も。

中国道の吹田~宝塚の工事閉鎖が影響しているのかもしれません。当事者は本当に大変です。舌打ちしなくて良いように、早めの出発を心掛けたいものです。

昨夏に開設したYouTubeチャンネル、『建築家・守谷昌紀TV』ですが、ようやくチャンネル登録者数が100人を越えました。

100人を越えると任意URLを設定できるので、ひとつの目標にしていたのです。

新URLはhttps://www.youtube.com/c/moritanitvです。

「しっかりUPし続けていれば、100人くらいはすぐ」と解説しているサイトが多かったので、「そんなものかな」と思いスタートしました。

ずぶの素人が始める訳です。実際はそんなにたやすいはずもなく……

Ohanaの石井さんには、開設10日後から参加をお願いしました。

なかなか登録者数が増えないなか、牽引してくれたのが「8.8坪の家」の動画だと思います。

1ヵ月で再生回数が3000回を越えました。

「8.8坪の家」ピンタレストでもかなり人気で、私にとっては孝行息子のような存在です。



「H型プランの平屋」も1200回を超え、この2本が登録者数をジワジワと増やしてくれたような気がします。

日本一レベルなら1千万人ですから、足下にも及びませんがこれは100と言う数字ではありません。100人という数の人が実際に行動してくれたのですから。

ちょっと無理を言って登録をお願いしたクライアント。快くその場で登録してくれた現場の職人さん等。心から感謝しています。


通信教育の老舗、Z会に入会していたことがあります。その代名詞ともいえるのが「継続は力なり」というフレーズ。

出自は謎とされてきたようですが、そのことに触れた新聞記事を見つけました。

2018年11月18日の西日本新聞によると、大分県出身で 童謡「夕焼け小焼け」の作詞者としても知られる童話作家、久留島武彦(1874~1960年) によるというものでした。

1911年のアメリカ旅行で知った「考えは力なり」という言葉をもとに、「継続は力なり」を考え、座右の銘として使い始めたそうです。

Z会は御多分に漏れず1年を待たずに退会。NHKラジオの基礎英語も続かずでした。

続けるには仕事とするのが一番です。簡単に辞めたりすれば信用して貰えませんから。

私の仕事は建築設計ですが、ゲツモク日記も、 建築家・守谷昌紀TVも仕事だと思っています。 YouTubeチャンネルも力となるまで継続したいと思います。

次の目標は1000人。1年くらいで達成できればなと思っているのです。

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あの森の「Ohana」ご来店お待ちしています‐1878‐

昨日は快晴の予報で、「あの森のOhana」に行っていました。

現場だったのが、ついに新店舗へ。

営業もスタートしたのですが、【ゲンバ日記チャンネル】の撮影をお願いしていたのです。

前Ohanaから移植してきたのが手前のオリーブ。3年前の台風で根元から折れてしまたったのです。

後ろにあるのは新しいオリーブです。

幹の太さが全く違いますが、これが12年の月日なのです。

前Ohanaにあった庭木は全てこちらに移植しました。

https://youtube.com/watch?v=AeEXFEmrfWY%3Frel%3D0

そのあたりは、【ゲンバ日記チャンネル】EPISODE7-あの森へ-で紹介しています。

最後になっていたのが、この移植のオリーブでした。

これがなかなかに大変で……

その過程と思い入れを、1回分の動画で紹介したかったのです。

ようやくレセプションは営業可能な状態になりました。

トイレの色彩感は踏襲していますが、可愛らしさはUPしたでしょうか。

引越し休みもなかったので、店舗は本当に大変だなと思います。

新しい2階スタジオは斜めの壁も取り入れ、更に進化しているはず。

そして変わらぬキャラクターも。


なんといっても一番の商品は石井さんですが。
夜景の写真を送ってくれました。

プロの写真を、日記で使わせて貰うのは何とも贅沢なことです。

今週末から、撮影の予約が入っているとのことでした。

今回の移転を機に、さらに沢山の人が訪れてくれればいいなと思います。

ご予約はこちらまで。

かやしまフォトスタジオOhana

ご来店お待ちしています!

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頑張れニッポン!‐1877‐

土曜日は敷地調査へ向かうために、車で家をでました。

阪神高速の松原線に乗るとすぐ目に入ってくるのがあべのハルカス。

そして通天閣。

ディープな南大阪に住んでいる証しです。

あまりにも天気が良いので窓を開けてみると、びっくりするくらい寒い!

日中で4℃とはかなりの寒さです。

何か雰囲気が変わったなと思っていたら、阪神高速は11月末にリニューアル工事を終えたばかりでした。

表示はかなり見やすいですが、車線が減っているところもあり、多少あたふたしました。

道を知っていてこれなので、はじめて阪神高速に乗る人は大変だろうなと思います。

運転しながらこの標識群を理解するのは、相当に難易度が高いはずですから。

北摂へ向かう時は、環状線から池田線に乗り替えます。

空港を過ぎたあたりの景色が気に入っていますが、「路外パーキングサービス」があることは十分認知されているのでしょうか。

池田線では、豊中南出入口付近の「ロイヤルホームセンター豊中」がそれにあたります。

2時間以内なら、ここに立ち寄っても通常料金で済むのです。

シオノギ製薬の医薬研究センターを過ぎ、名神とのJCTを越えるとすぐに見えてきます。

Webサイトで見ると3月末までの社会実験とありました。

都心部の高速道路はサービスエリアがあまりないので、出来れば続けて欲しいところです。

池田線を走っている時は、どこかで飛行機を期待しています。

帰りはグッドタイミング。

JALの鶴丸マークが見てとれました。

日曜日の夜、北京オリンピックでも見てみようかとテレビをつけると丁度スキージャンプの決勝。しかも小林陵侑選手の2本目直前でした。

20分くらいの観戦で、金メダルの瞬間を見せて貰うことができました。

個人に限れば長野オリンピックの船木選手以来の金メダル。ノーマルヒルにおいては札幌五輪以来50年振りの文字が踊ります。

JAL ではありませんが「日の丸飛行隊」の面目躍如です。

先のシオノギ製薬は、薬の町、大阪の道修町が本社。

コロナのワクチンでは海外の製薬メーカーに遅れをとりましたが、是非一矢報いて欲しいところです。「物づくりの国、日本」の面目躍如となるはずです。

微妙な時期に、微妙な国での開催ではありますが、やはり人類の頂点を見せて貰えるオリンピックは特別な機会です。

この日記を書いていて、ふと「麗しのサブリナ」でのヘップバーンのセリフを思い出しました。

人生とは何か。
どう生きるべきかを知りました。
傍観者ではだめだと。
……もう、人生から逃げはしません

ある若者にこの言葉を送ったことがあります。

読み返すと、我ながら偉そうなことを書いているなと思います。しかし本心です。

学びは必ず年長者から有る訳ではありません。若者から学ぶことも多々ありますし、時には我が子から学ぶこともあります。

その気持ちを忘れなければ、いつまでも成長できるはずですし、そう信じます。

頑張れニッポン!

ニッポンには勿論私も家族もある若者も含まれます。

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北北西に進路を取れ‐1876‐

今日は節分。ということは明日は立春です。

すっかり春めいて……きてはいませんが、文字だけでも春を感じてこうと思います。

一昨日、 『ESSE-online』 でコラムの第3弾が公開されました。

今回は「アウトドアリビング」について書きました。

これまでと同じく、内容に関してはピンポイントですが、外部の写真が多いので画は楽しいと思います。


Yahoo!ニュースにUPされるのも嬉しいことです。編集の方は、結構なPVがあると教えてくれるのですが、もうひとつ実感がなく……

アトリエmのコラムのページにもリンクを貼ってみました。

これで記事は3本になりました。このまま書き続けていけば、一冊の本にできるのではという夢も持っているのです。

前回、大阪砲兵工廠跡を訪ねたと書きました。

所用のついでに立ち寄ったのですが、その目的地が後ろに見えています。

土佐堀通の南に建つこのビル。「日本海洋レジャー安全・振興協会」が入居しています。

2級小型船舶操縦士は学生時代に取りましたが、5年に一度の更新が必要です。

いつか更新のタイミングで、1級にランクアップしよう思っていました。

試験の申し込みと、教材を買いに行ってきたのです。

2級を持っていると実技試験は免除。学科試験も「上級科目」の14問だけです。

「上級科目」 は2つのカテゴリーに分かれます。

「上級運行Ⅰ」の8問のうち4問以上、「上級運行Ⅱ」の6問のうち3問以上の正解が必要です。かつ 14問中、10問以上正解すれば合格。

「上級運行Ⅰ」は海図を使った問題が3問でるので、ここがキーになるようです。

独学で受けようと思うので、練習用の海図も購入してきました。

恥ずかしい報告にならないよう、合間を見て勉強してみます。

先程の建物、立地が素晴らしく目の前に大阪城の天守閣が見えます。

働く人にとっては日常ですが、私にとってはまさに絶景でした。

大阪は八百八橋の街ですから、船の街とも言えます。

2級小型船舶操縦士は河川や海岸から5海里まで。1海里は約1.8kmなので約9km。1級は限定なしです。

80海里以遠へ行くには、6級海技士(機関)などの同船が必要ですが、免許として限定解除は魅力的です。

「上級運行Ⅰ」の海図の問題ですが、これが結構面白いのです。

三角定規を平行移動させて方位を測ったり、コンパスで距離をとったりします。今でこそCADで図面を描きますが、言ってみれば私の本職です。

これは落ちる訳にはいきません。


「北北西に進路を取れ」はアルフレッド・ヒッチコックの名作です。

ケーリー・グラント主役の傑作ミステリーが、なぜ 「北北西に進路を取れ」 という題だったかは覚えていません。

ただ今年の恵方は北北西。ゴロも縁起も良いのでタイトルにしてみました。

私にとって、あなたにとっての北北西はどこですか?

分からなくても、根拠はなくとも、今年も黙って丸かぶりしたいと思います。

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大阪砲兵工廠にも光と風を‐1875‐

1月はあっという間に行ってしまい、今日が最終日です。

地下鉄の天満橋駅から、土佐堀通を東へ5分ほど歩きます。

大川に流れ込む寝屋川を渡ると、南に向かってまた橋が伸びています。

この橋が「京橋」だと今日はじめて知りました。

Googleマップにも「江戸時代の街道の起点だった橋」とあります。

このあたりに所用があったのですが、それを済ませて京橋を南に渡ってみます。

橋の中央から東を見ると、OBPのクリスタルタワーが真正面に。

大阪城の手前に見えるのは、大阪砲兵工廠(おおさかほうへいこうしょう)の旧化学分析場です。

「筋鉄門跡」が見えてきました。

大阪砲兵工廠(おおさかほうへいこうしょう)の石柱も。

徳川幕府が筋状の鉄筋で補強した門を設けたそう。いかに重要な場所だったかが分かります。

入ってすぐに見えるのは警備員詰所だったそうです。

完全に朽ちています。

南に廻り正面までやってきました。

1919年の完成ですが、周辺は完全に封鎖されていました。

建物からは木が生えています。

傷んではいますが、立派な建物です。

ちなみに、大阪城の天守閣のすぐ南にある「旧陸軍第四師団司令部庁舎」は「MIRAIZA OSAKA-JO(ミライザ大阪城)」として昨年再オープンしています。

すこし東へ行きすぎると、中央に水が溜まった鉄の塊がありました。


ネット上にも色々な書込みがありましたが、どうやら砲兵工廠の溶けた鉄がそのままここに残されているようです。

江戸時代、街道の起点だったこの場所に、なぜこのままの状態で放置しているのか……

また、新兵器の開発や化学実験をした場所ですから、不気味さは一層です。

戦後この周辺は、「アパッチ族」と呼ばれる、不良集団が跋扈しました。

大阪砲兵工廠後地に、警備をかいくぐって侵入。鉄くずを集めてそれを売り、糊口をしのいでいたのです。

その姿を開高健は「日本三文オペラ」で、小松左京は「日本アパッチ族」で描きました。先程の朽ちた詰所には、彼らを取り締まる警備員が居たのでしょうか……

しかしその面影を残す建物が、現存しているとは全く知りませんでした。

あるテレビ番組では「光と風の振付師」。「光のマイスター」と呼ばれたこともあります。

この負の遺産を、明るく風通しの良い建物にできないものかと真剣に思うのです。


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野球狂、水島新司‐1874‐

アトリエmのWebサイトには建築家プロフィールのページもあります。

その中に、BIOGRAPHY/おいたちのページもつくり、1970年、0歳から何枚かの写真を掲載しました。


1974年、4歳。

私のスポーツ歴はスキーから始まりました。

1980年、小学5年生。

しかし小学校で熱中していたのは野球です。

3番サードだったので、多少の自信は持っていました。

低めを打つのが得意でしたが、これはファール(笑)

並行してソフトボールもしていましたが、こちらではピッチャー。

春と秋に地域の子供会単位で優勝を競うのですが、区大会にでる時は小学校オールスターです。そこでもエースでした。

平野区は学校が多く、決勝まで6試合くらいあったと思います。準決勝までは完璧に抑えていたのですが、決勝は打ち込まれて結局準優勝。

前列左から二番目が私ですが、泣きはらしていたと思います。メダルを掛けていないのは悔しかったからかもしれません。

1984年、中学2年生。

中学に入っても野球です。後列の真ん中でチームメイトの頭にピースしているのが私です。

身長は一番小さい部類でしたが、2番ショートでした。実は坊主頭にするのが嫌で、高校は野球部に入りませんでした。

野球は大好きだったので、今の世の中なら野球を続けていたと思います。

1989年、予備校生。

今は無き大阪北予備校のクラス対抗ソフトボール大会。

十三に予備校があったので、淀川の河川敷で真っ黒になるまで練習していました。


なぜ予備校にそんな大会があるのか分かりませんが、5回戦くらいあるトーナメントで優勝。

決勝では文系のトップチームをやっつけました。練習量が違いますから。

1992年、大学3回生。

大学に入るとスキーに戻りますが、学生時代の中盤、一番好きなスポーツは野球でした。

先々週逝去された水島新司さんの漫画は沢山読みましたが、心に残っている作品があります。確か「野球狂の詩」の中にあったなと思い探してみると、見つかりました。

劇場版の映画にもなっていたようです。

製作会社のサイトに「ストーリー」がでていました。

北の狼南の虎 [劇場版]

東京メッツのエース・火浦健には、父親の仇討ちをして逮捕され、野球を挫折した過去があった。しかし、甲子園の英雄・王島大介のプレーを見て再起を期す。メッツに入団した健はある日加代という女性と知り合うが、加代は幼い頃いなくなった母親だった。実は、健と大介はまだ赤ん坊だった頃火災に会い、母に捨てられ生き別れとなっていた双子の兄弟だった。真実を知った健は兄弟対決の末優勝し新人王を獲得し、加代を「かあさん」と呼ぶ。TVシリーズの「勇気編」終了後、好評だった前後編のエピソードを編集して映画化。


代表作「ドカベン」も大好きでしがたが、憂いを秘めたキャラクターが多く登場する「野球狂の詩」は、特に心に残っています。

そのひとつが「北の狼南の虎」です。上のストーリーを少し補足してみます。

北の狼こと火浦健。彼は赤ん坊の時、事情あって母に捨てられます。彼を道端で拾ったのは侠客でした。家族を失ったばかりの彼は、男手ひとつで赤ん坊を育てるのですが、その場面が何とも切ないのです。

成長した火浦健は、甲子園にでるため父に組を辞めて欲しいと伝えます。その結果、父は組に盃を返しに行くのですが、リンチにあい命を落としてしまうのです。

事情を知った火浦健は、父が封印していた日本刀をもち、組事務所へ仇討ちに向かいます。刑期を終えた火浦健は東京メッツに入団し、双子の兄弟と新人王を争うというストーリーです。

おそらく読んだのは40年程前だと思いますが、鬼気迫る表情だったり、悲哀に満ちたストーリーが忘れられません。

子供の頃、家業の手伝いで大好きな野球ができなかったことが、水島新司さんをここまでの野球狂にした動機になったそうです。

人、言葉、本、漫画、音楽、映画、スポーツ……

自分という人間が形成されるにあたって、どれだけのことが影響しているのでしょうか。

野球の面白さ、人生の悲哀を教えてくれた野球狂に心から哀悼の意を表します。

■■■ 『ESSEonline』にコラム連載開始■■■
12月6日「キッチン・パントリー」
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