ショールームはショーを観せるところ-1643‐

 室内の気温が20℃を割ってくると、かなり肌寒く感じます。

 アトリエの気温と湿度を記録していますが、その分岐点が丁度今週くらい。

 僅かながら、冬の足音が聞こえてきました。

 グランフロント前の樹々も紅葉し始めています。

 こんなビルの谷間で、何と逞しいものかと感じます。

 火曜日はショールームを回っていました。

 クライアントと10:00amにキタで待ち合わせて、3:00pmまでに3ヵ所を回る予定です。

 グランフロント前の水盤に座っているクマ?もマフラー姿。

 11月16日(土)には、ヨドバシカメラ北側にあるリンクス梅田もオープン。

 ディスプレイもクリスマスを意識したものが増えてきました。

 グランフロントの次は阪急オフィスタワーへ。

 到着は12:15pmで、すでに予定から45分遅れ。

 そのまま心斎橋まで移動し、こちらに着いたのが2:00pm頃。

 先に電話で連絡すると「大丈夫ですよ」と言ってくれました。

 こちらで案内して貰った担当者とも、10年位の付き合いになると思います。

 彼女は「会社に入って20年になりました」と笑っていました。

 結局4:15pmくらいまでここに居ました。

 ショールーム回りは楽しいもので、6時間くらいあっという間に過ぎてしまいます。

 楽しいと書きましたが、仕事が好きではない人と話をするのは苦痛なので、大体どこのメーカーでもお願いする人は決めているのです。

 その中のひとりに、先日まで産休に入っていた女性が居ました。

 今年の夏だったか、久し振りにショールームで見かけたので「いつ戻られたの」と声を掛けたのです。

 その後はいつも通りお願いしていますが、夏頃だったかに話しの流れで「じゃあDVDを送るよ」となりました。

 テレビで取り上げて貰った当社の作品を3枚のDVDにまとめているものをプレゼントしたのです。

 「特にの返事は不要です」と添えておきましたが、火曜日に案内して貰っている時「メールは書き終わっているので送りますね」と。

 メールには以下のようなことが綴られていました。

 産休明けで仕事と育児の両立に試行錯誤していること。

 なかなかテレビを見る時間も無く、久しぶりにゆっくりDVDを観たこと。

 ショールームの者はなかなか現場に立ち会う事がないので、完成した家をクライアントと共有できることをとても羨ましく思っていること。

 また、クライアントへの細やかな気配りや、期待を超える提案に感動の連続だったとも。

 人が住まう家というのは楽しいですね。ワクワクします。と結ばれていました。

 以前から、若いのにとてもバランスがよい人だと思っていました。

 押しつけがましくなく、クライアントがどんなことを求めているかを説明すると、敏感に感じ取って案内してくれます。

 また、クライアントとのやりとりを見ていて、私の言い回し等、実はメモをして勉強していたともありました。

 お互いプロなので、もし勉強になることがあったならこれ程嬉しいことはありません。

 勿論のこと、その位のイメージをもって、仕事をしているつもりと言えば、言葉が過ぎるでしょうか。

 前回よりもっと分かりやすく、もっと楽しくと考えていると、少しずつですが結果が出ます。

 すると仕事はより楽しくなります。

 ショールームはショーを観せるところですし、そもそも仕事は誰かを楽しませるショーなのだと思うのです。

 人に褒めて貰う機会は滅多にないので、とても幸せな気分になりました。

 ということは、彼女の方が一枚上手?

■■■『suumoリフォーム 実例&会社が見つかる本 関西版』2019年9月30日発売に「回遊できる家」掲載

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