コロンブスの卵‐1134‐

 昨日は、住宅を計画しているクライアントと、作品を見てまわりました。

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「ドタバタ広場のある家」は2009年の完成で、4年前の雑誌取材以来。

 ご主人とお話しできたのですが、お子さん達はクラブ活動に忙しく、奥さんも一緒にお出掛けとのことでした。

 とても快適だと言って貰えました。

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 次は「池を望む家」へ。2008年の完成です。

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 こちらは2年前、テレビの取材以来です。ご家族皆さんは外出中と聞いていました。

 今は、こうして色々な建物が見れるので、多少なりとも信用して貰うことができます。

 それが一切ない時とは雲泥の差。私達の世界では「初めてのクライアントに足を向けて寝るな」という言葉があるくらいなのです。

 テニスの全豪オープンが開幕し、錦織圭選手へに注目は高まるばかりです。彼の特集番組を録画していました。

 飛躍の要因となった、マイケル・チャンをコーチとして向かえたのは、あの全米オープンの僅か1年前でした。

 錦織の体格は、トップレベルの中では劣っています。リーチが短い分、左右に振られると不利な状況に陥っていました。

 チャンがとったの戦略は、コートの出来るだけ前でプレーするというスタイル。

 前に立つと、すばやく反応する必要はあるが、振られる距離は短くなる。また、早いリターンで相手に考える隙を与えない。俊敏な錦織選手ならではのものでした。

 番組内では、ハードなトレーニングが映し出されていましたが、あの躍進の大きな原動力は、こんなシンプルな、もっと言えば誰にでも分かりそうな戦略だったのです。

 錦織と並んでもその小ささが際立つ、チャンの選手時代の経験があってこその戦略だったのだと思いますが。

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 コロンブスの卵の逸話が語り継がれるくらい、人は決断力がなく、初めてに弱いものです。

 マイケル・チャンを調べていると、これまでトッププロの指導経験が無いとありました。

 勝ったときには謙虚さを、負けたときには潔さを学べ。

 この師あってこの弟子あり。トップレベルで居るというのは、こういう事なのだと教えられます。