医師という仕事

 ゴールデンウィーク真っ只中の5月3日。今日は憲法記念日です。

 年の祝日は15日。約1/4にあたる4日がこのゴールデンウィークに集中しています。

 ツツジも満開で気持ちの良い季節になりました。

 自然と人の動きも活発になる訳です。

 一昨日の夕方から首が重たいなと思っていました。

 翌朝、痛くて目が覚めると、ピリットした痛みが首から背中に走り、首が動かなくなりました。

 念の為病院へ行くことに。

 近所の総合病院に来たのは久しぶりです。

 ケアマネージャーをしている母が、あそこの整形外科の先生は、はっきりしてるよと、教えてくれたのです。

 担当は院長。40代後半の感じでしょうか。

 まずは問診ですが、ハキハキとした説明で快活な人です。
 
 レントゲンを撮る事になりました。

 レントゲン写真を見ると小泉今日子のポスターを思い出します。

 アルバムか何かの特典に、全身レントゲン写真があったはずです。

 持ってはいませんでしたが、タレントビジネスというのは、よく言えば考えられているなあ、悪く言えば何でもありだな、と思っていたのです。

 それなら貰えるのかと思っていたので、聞いてきました。

 それは難しいけど写真で撮っても十分鮮明ですよと院長。

 レントゲンを見ながら、3つ位の可能性が考えられると説明を受けました。

 1. 神経の通るところが比較的細いので、骨が圧迫している。
 2. 同じような姿勢を長く続けていると、筋肉が硬直し血流が悪くなる。 
 3. ストレスなども、肩こり、頭痛の原因になる。

 今日首を動かせるようにしておきたい用事があったので、最も痛みが取れる方法でお願いしたいと言うと「それは分かりません」と院長。

 「色々やってみて、これは効かなかったという情報を得るのも含めて治療です」と。なるほど。

 更に「あくまで元気になっていくお手伝いするという感じです」とも。これは「伊東内科クリニック」の院長の意見もほぼ同じでした。

 では具体的にと聞くと、痛み止めの薬をのむ、神経と筋肉の緊張をほぐす薬を飲む、シップを貼る、神経ブロック駐車を患部に打つ、などが考えられます。

 最後のはぎょっとしました。太い針を、腰骨の間に打つのをイメージしたからです。

 細い針を患部に刺すだけと言われお願いしたのです。

 ついでに写真を撮ってもらいました。
 
 先生、看護師さんも笑っていましたが。

 ちなみに私は注射が大嫌いです。腕に打つ時はよそを向いています。

 誤解を恐れず言えば、病院はネガティブな人が集まるところです。

 そんな中、身体的問題、精神的悩みまで相談を受けるのですから、まず普通で居る事が大変な事です。

 世の流れがそうであるように、権利の主張は際限なく拡大していく傾向にあるでしょう。その中で、優秀であればあるほど、悩みや障壁も多くあるに違いありません。

 勿論ビジネスという側面もありますが、そんな環境の中で、世の為に働く医師という仕事は、まさに聖職者と言って良いと思います。

 「どうですか、少し良くなりましたか」と院長。

 「ハイ。随分楽になりました。有難うございます」

 「そうでしょう。そんな魔法をかけるのも私達の仕事ですから」

 院長はかなりのロマンティストだったのです。こんな感じは大好きです。

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