最も大切な3つのこと 

 親が子供に教えるべき「生きるうえで最も大切な3つのこと」は、

①愛すること ②責任 ③人の役に立つ喜び

 と「子供の心のコーチング」菅原裕子(PHP文庫)にあります。とても分かり易い本ですが、抜粋してまとめてみます。

①愛すること

 まずは母親からの絶対愛で始まります。無条件に愛される事で、自分はここにいて良いのだという事を知ります。愛情が自己の存在肯定に繋がるのです。

 その対極は自己否定で、ここからは何も生まれません。その行き着く先は悲惨な結果さえあります。

 もし、愛される為に、自分の素晴らしさ、優秀さを証明しないといけないなら、「傲慢さ」を生むことになります。愛されていないかも、自分は存在しても良いのだろうか、という恐れが傲慢さを生むのです。

②責任

 責任は英語でresponsibility。

 response(反応)とability(能力)からなり、反応すべき事に正しく反応する能力という意味です。これを学ぶには、自分の判断で行動し、良い結果も、悪い結果も全て受け止めなければなりません。

 そんな時に、子供が恥をかくのがかわいそうとか、親が自分の体裁の為にヘルプばかりすると、自分の得る結果は自分次第と言う考えが育たず、耐える力も育たないのです。

 耐える力がないと、問題を解決する事も出来ないので能力も伸びません。伸びないと、現実を見る勇気を持てず、成長しようという意欲が沸いてこないのです。

③人の役に立つ喜び

 全ての動機は、怒られるからとか、褒められるからとか、外から働きかけるものでなく、自分の中から湧き上がってくるべきものです。

 人の役に立つ喜びは、行動自体が喜びに繋がるので、何かの見返りを求めません。例えば「お手伝いをしてくれてとても助かった。お母さんはとても嬉しい」と伝えると、子供も嬉しいはずです。そうして、役に立つ喜びの種を植えていくのです。

 褒める、叱る、物やお金でつるのは、人が本来もっている、人の役に立ちたいという願いを殺してしまいますし、永続的には続かない動機なのです。

 親が本当に求めるのは、子供が幸せな人生を歩む事です。自立し、人生を切り開いていける、生きる力を育むサポートをする事なのです。

 全て共感できました。しかし自分と親の関係、自分と子供の関係と、出来ていないことばかりです。

 しかし、心配は無用です。同じ場面は、仕事を始めた時にまた訪れます。そんな時、自分や現実と向かい合うことが出来れば、必ず人は成長できると思うのです。

 例えば、学生の頃、親のせいにしたり、先生のせいにしたりする自分がいました。しかし、今は思いません。泣こうが喚こうが、全ては自分が行動した結果だからです。それは仕事が教えてくれました。

 何でも遅いということはありません。思ったらすぐ行動です。どんな事も今が最速なのですから。

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