朝夕こそ冷えますが、日中は20℃近い日もあります。
小春日和と言うよりは、小夏日和と言った方が近いかもしれません。
大阪をブーツに例えるなら、かかとに位置するのが金剛山地。
山の色にも暖色が混じり、気温とは裏腹に暖かな景色へと変化して行きます。
ミカン畑には、濃い橙色の実があふれんばかりに。
多くの果実は、熟れると暖色に変わるのも面白いところです。
動物たちへ「美味しいよ!見つけて!」というメッセージだと考えれば納得できるのです。
知人が面白かったと書いていた「マツダ 心を燃やす逆転の経営」を読みました。
日経ビジネス編集部の山中浩之と元会長の金井誠太の対談形式になっています。
近年、マツダのデザインが随分良くなったなと思っていました。
長男が2年程前に「あの赤の車が格好いい」と言った事をよく覚えています。
1980年代から90年代にかけて、低価格車メーカーのイメージを払拭するため、マツダの名前をあえて販売系列会社から外します。
トップメーカーへの対抗措置でしたが、これが裏目にでます。
販売は低迷し、それを補うための値引き販売。ユーザーが他メーカーに乗り換えたいと思っても、下取りが安くてままならず再びマツダで買い替えざるを得ない。
これを「マツダ地獄」と言ったそうです。
折角なら本物を見たいと思い、ショールームへ行ってみました。
先週のことですが、定休日ではないのに休みになっていました。
残念ながら外から眺めることに。
マツダ3という車種のようですが、フロント部分も精悍だし、確かに色もいい。何故が「欧米っぽい」と表現したくなります。
今更ながらですが、マツダは内燃エンジンでハイブリッド並の燃費を実現していると知りました。
ガソリン自動車を発明したのはカール・ベンツですが、その基本構造は以下の通りです。
ガソリンと空気を混ぜたものを圧縮し、スパークプラグによって着火、その燃焼圧力でピストンを押し下げて駆動力に変えます。
圧縮比が高いと燃費とトルクが向上するのですが、高すぎると燃焼不良がおこるというのが常識でした。
圧縮比率を従来の10から世界最高水準の14まで上げ、ハイブリッド並の燃費を実現したのが、マツダのエンジンなのです。
その開発責任者、人見光夫は「教科書通りの非常識」と表現したそうです。成熟したかに見える業界にもこのようなことが起こり得るのです。
よくある表現として、デザインは良いが機能がおろそか。機能は高いが、見た目がいまいち。
もし、全責任を持つリーダーの下で計画が進んでいたなら、そのようなことは起り難いと思います。
「モノ造り革新」を推進、成功させた金井元会長は、当時どん底だった社内には「どうせ」という負け犬根性が蔓延していたと言います。
そこで鼓舞するのです。
弱者でも誇りは高くあれ
少し手を加えさせて貰えるなら「弱者こそ誇り高くあれ」だと思います。
今年度の売り上げ予想が3兆7千億円の弱者もありませんが、最終的にはトップの志がチームの運命を決めるのだと思います。
何も「地獄からの復活」でなくても良いのですが、人はそこまで弱いものだと、分かっておかなければなりません。
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