深き秋、良心が発露する‐1636‐

 今日は文化の日の振り替え休日。

 11月に入り、秋の深まりを感じます。

 こんな日には、THE POLICEの「Every Breath You Take (見つめていたい)」を聴きながら車を走らせていると、最高に気分が良いのです。

 言わずと知れた大ヒット曲ですが、1983年のリリースでした。

 私は中学一年生で、洋楽をよく知る、ちょっとませた友達が沢山いました。

 そのうちの一人がそのレコードを学校に持ってきましたが、何とも大人びて見えたものです。

 文化の香りを感じつつも、そこは秋の池原ダムへ。

 紅葉にはまだ早いですが、ススキは穂をつけていました。

 春とともに最も気持ちのよい季節になりました。

 今日は数は釣れるものの、サイズアップに苦労しました。

 今年は大雨の影響で水位が高く、枝が水面に覆いかぶさっていてなかなか思うように責められないのです。

 しかしそのオーバーハングの下を、スキッピング一発で食わせました。

 かなり細いラインだったので、ゆっくり湖の中央まで引っ張り出し、慎重にやり取り。

 50cmちょっと。

 コンディションのよい魚でした。

 魚はすぐに湖へ返すので、ただ釣っただけで大阪に戻ってきます。

 しかし、それで十分満足なのです。

 仁徳天皇陵が今年世界遺産に登録されました。

 仁徳天皇は313年から399年の長きにわたって在位し、聖帝と言われます。

 大和の国から初めて難波高津宮に都を移しましたが、民家のかまどから煙が立ち登らないのを見て、貧困を感じとります。

 そして3年間、徴税を禁じるのです。

 高き屋に登りて見れば煙立つ

 民のかまどは にぎはひにけり

 「新古今集」で詠まれた通り、民の暮らしは豊かになったのですが、さらに3年徴税の中止を延期しました。

 宮殿は雨が漏り、衣服は破れるまで使ったとされます。

 「まつりごとの基本は民。民が富まねば天子である私も富んだことにはならぬ」

 寝屋川の氾濫を抑えるために茨田(まんだ)の堤も築きました。これらが聖帝と言われる所以です。

 ここまでの広い視野と、他者の幸せを願っているかと言えば否です。

 しかし、自分の家族だけが良ければよいとも思っていません。

 それが社会性=良心なのだと教えて貰いました。

 秋深き隣は何をする人ぞ

 俳聖・芭蕉、最後の俳席での句だそうです。

 秋は収穫期でもあり人恋しい季節でもあります。良心が発露しやすい時期なのかもしれません。

 家に帰る道すがら、その時間の有り難さや、この豊かな日本、また大阪に暮らす幸せを感じます。

 大阪の繁栄の礎を築いた仁徳天皇ですが、皆感謝の気持ちで御陵の築造に飛んできたことでしょう。

 幸せになりたければ、やはり誰かを幸せにするしかないのです。

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