11月9日(土)は和歌山へ打合せに。
こちらでは、お義父さんから引き継いだみかん畑を、奥さんが切り盛りしています。
みかんは冬の食べ物。
しかし、11月初めの早生(わせ)から、最も遅い晩生(おくて)という種まで、収穫は長く続きます。収穫の始まった、倉庫を見せて貰いました。
1カゴが20kgで、15カゴが300kg。
みかん畑と呼びますが、完全に山です。
週末は、ご主人、子供さんも手伝ってくれるそうですが、これは大変な仕事です。
専用のハサミを持ち、摘み取りと収穫を片手で行うそう。
その朝摘みの由良早生(ゆらわせ)という種を、その場で食べさせて貰いました。
この時期のみかんは外皮も薄く、袋の皮も薄く、一番食べやすいという事でした。
割ってみると、確かに袋の皮が破れてしまう程。流石、名産地のものは違います。ここまでみかんが美味しいと思った事はありませんでした。
水上勉の「土を喰らう日々」にこうありました。
「ご馳走とは、旬の素材を探し、馳せ走ってもてなすことだ」
旬の食べ物をその場で食べた事は勿論。朝から山に登り摘み取ってくれたことも含めて、ご馳走です。