タイヤ 交換

 学生時代、競技スキー部にいました。赤と青の旗門を交互に通過して、タイムを競う競技です。

 当時は真剣に打ち込んでいたので、12月初めから3月末までのほとんどを雪国で過ごしました。道具が多い事もあり、ほとんどが車移動。スパクタイヤが規制されスタッドレスに変わった
頃でもありました。

 私のスタッドレスデビューは散々です。先輩のタイヤを付け替えるよう頼まれました。慎重に作業したつもりだったのですが、目的地の信州が近づいて来た最後の山道。どうもタイヤまわりで変な音がするのです。

 もう少し走っていると、明らかにボディーに何かが当る音!急いで降りてみると右後輪を止めるナットが、6本中2本しか無かったのです!!

 近くのカーディーラーで分けてもらい、事なきを得たのですが、もしタイヤが外れていたら……。考えただけでもぞっとします。

 初めて自分の車をフェリーで持っていったのは大学2回生。舞鶴からフェリーで小樽まで当時は30時間程掛かりました。そこから初めの合宿地、大雪山の北部にある北大雪スキー場を目指します。

 こう言っては失礼ですが、もう辺境の地を目指す気分でした。

 250kmの道程のうち、初めの高速道路は良いのです。旭川あたりで地道に降りると、徐々に山深くなります。標高が上がるに従って、道はカチンカチンを通り越してピカンピカン。更に九十九折。聞くと寒い時は-25℃。荷物は満載で、4人がギュウギュウ詰め。ナビも無かったので、たどり着けるのか随分不安に思ったものです。

 一番長い宿所地は、道央の歌志内市にあるかもい岳スキー場。試合が集中する3月には信州への移動しますが、その他はずっと北海道でした。日本最北端の稚内方向にある名寄ピアシリスキー場、幌加内のほろたちスキー場など、クラブ入っていなければ絶対行かないようなスキー場を転々と移動しながら、正月も練習を続けたのです。

 重さが無い雪、冷え切った快晴の朝一番のゲレンデ、寂れた町の居酒屋。すぐにでも行きたくなりました。

 昨年シーズンは長女の出産もあり、初めてスキーに行きませんでした。今シーズンは何とか行きたいと思いますが、タイヤはディーラーで交換して貰います。

北海道内での位置

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