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結婚のすすめ

 月曜日の京都での建築相談会。

 ある方は、大阪から京都まで会いに来てくれました。「事務所に連絡するのはちょっと敷居が高い感じで……今日の相談会を見つけたので来ました」とのことでした。

 改めて、直接連絡するのが、とても勇気がいることなのだと分かります。実際、当事務所の入口に敷居はなく、段差ゼロでとっても入り易いよう設計してありますが。

 相談会のあと、大学時代の後輩と食事に行く約束をしていました。

 聞くと「原付で来ました」と。

 いい大人が夕方からお茶というのも何なので、家に置きに帰って貰いました。

 時間が出来たので、四条通りを烏丸から東へブラブラと。

 浴衣姿で似顔絵を描いて貰っている女性が2人。描き手も女性です。

 人生で、一度も似顔絵など描いて貰ったことはありませんが、と言うか気恥ずかしくてその席に座れませんが、素晴らしい思い出になると思います。

 正確ではないかからこそ、余白があるからこそ、そこにストーリーやイメージが焼き付けられると思うのです。

 先斗町あたりも少し歩きました。

 日がかげると、随分涼しくなりました。街歩きには最も良い時期です。

 その後、後輩と待合せた西院へ。

 久し振りだったので、色々話をしていると気がつけば5時間経っていました。

 その彼が、来春ようやく結婚する事になりました。

 今度は相手を紹介して貰うことにして、その日はほぼ終電で帰ったのです。

 大学時代、2つ下の後輩というのは3回と1回の関係で、非常に可愛いものです。

 特に体育会なら実力差があるケースがほとんどで、上手く行きやすい訳です。しかし、彼は非常に上達が早く、この限りでは無かったのですが。

 スキー部の後輩ですが、働き出してからも良く湖に、海に行きました。恥ずかしげもなく言えば、自然を愛する同志のようなものです。

 スピーチがあるかもと言う事で、少し考えていました。

 私も結婚して今年で9年目。では何を学んだのか。故・松田優作は「実生活で、夫婦という役を演じるのが一番難しい」と言っていました。

 ではその難しい夫婦というものをどうすればより良いものに出来るのか。五木寛之はこう書いていました。

 夫婦だから、兄弟肉親だから助け合うのが当たり前だという前提に立つと欲がでてくる。他人だと思えばいい。他人なのに、毎日ご飯を作ってくれて、洗濯までしてくれて有難いなあと思える。

 これは至言で、痛快でもあります。本音と建前の狭間に隠れている、真理をついていると感じます。決してアイロニックなものでも、ネガティブなものでもありません。

 先輩方の言葉を聞けば、私が教えられる事などなさそうです。未だ修行の身ですから。

 しかし彼に伝えたい。僕はとっても嬉しいのだと。

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■■■『大改造!!劇的ビフォーアフター』■■■ 7月8日(日)「匠」として出演しました

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建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
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ことばの力-夫婦、家庭編-

 ことばの語源は言霊(ことだま)。

 古来より発するだけでも何らかの力を持っていると考えられて来ました。

 結婚式の忌み言葉などはその名残です。

 万葉集には、”言霊の幸ふ国(ことだまのさきはふくに)” とあります。

 言語の力によって、幸福がもたらされている国という意味で、日本を指すのです。

 日本語の奥深さは、他に類を見ないものかもしれません。

 今日は夫婦や家庭について、珠玉の名言(と思っている)をいくつか。

 「美しい笑いは、家の中の太陽である」サッカレー/作家

 「愛情には一つの法則がある。それは愛する人を幸福にすることである」スタンダール/作家

 「夫婦生活とは長い会話である」ニーチェ/哲学者

 「夢の行着いたところが結婚ではなく、結婚から夢の実現が始まるのです。それもほとんど妻の力で」 山本周五郎/作家

 「最良のワインから最強の酢が出来るように、最大の愛から最悪の憎悪が生まれる」 ゲーテ/作家

 「夫婦の愛情というものは、お互いがすっかり鼻についてから、やっと湧き出してくるもの」オスカー・ワイルド/小説家

 ワイルドの言葉は秀逸?