市長はひとりで行くのか、みんなで行くのか‐1197‐

 午前中、橋下市長、松井府知事が、維新の党を離党するという発表がありました。

 一昨日、市長選出馬の意思を固めたと報道があったのは柳本顕大阪市議。

 知っているという程ではないのですが、弟の同級生で、一度事務所へ行ったことがあります。

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 彼は西成区選出。

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 天王寺から少し西に歩き、大阪市大病院を越えると、西成区山王町です。

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 彼の事務所はこの近くにあり、凄いところにあるもんだと、驚いたことを覚えています。

 何が凄いのかは後ほど。

 親族に国会議員が居る議員一家で、ここ山王町で育ったそうです。

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 西成区はあいりん地区に代表されるよう、日雇い労働者も多く住み、大阪の問題を凝縮したエリアとも言えます。

 未だ闇市の名残を残す商店街。

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 路地をのぞくと、大衆劇場が見えました。

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 これらが、娯楽の王様だった時代が、確実に50年前にはあったのです。

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 すぐ東は、あべのキューズモール等の再開発地域に接します。

 それらが出来るまでは、細い路地で山王町まで繋がっていました。路地裏にあった洋食屋は、羊の脳みそのソテーを2000円で食べさせました。

 怪しい雰囲気も加味され、時々通っていたことを思い出します。

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 今も残る飲食店は、三丁目の夕日のセットのよう。

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 戦後70年が経ち、建物の老朽化、管理者の不在も大きな問題です。

 いわゆる「空家法」が施工させるようで、建築業界のチャンスと捉える向きもあります。

 しかし、私の経験で言えば、リノベーションはそんなに簡単なものではありません。

強制されての行動に、幸せの結末はイメージはできないのです。

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 柳本市議の事務所を訪れたのは15年前。

 弟の車で行ったのですが、付近には、艶かしい照明が当てられた女性が、店先に座る店が連なります。

 飛田新地のはずれにあったのです。

 最後の色街と言われるだけ、今でも、ひと時代前の空気が滞留しているのです。

 時期市長となるのは誰か。

 「早く行くなら一人で行け。遠くへ行くならみんなで行け」

 出所は知らないのですが、アフリカの諺という表記もありました。もしそうなら、狩をしていた頃の箴言だと想像できます。

 現市長は遠くまで来たのか、早く来たのかは、正直分りません。次の市長には、大阪を確実に、遠くまで連れていって欲しいと思うのです。

 それには、それぞれの市民が、手本にある仕事を、精一杯やることが、何より大切です。

 他人任せは駄目。これは商いの街、大阪の鉄則ですから。