午前中、橋下市長、松井府知事が、維新の党を離党するという発表がありました。
一昨日、市長選出馬の意思を固めたと報道があったのは柳本顕大阪市議。
知っているという程ではないのですが、弟の同級生で、一度事務所へ行ったことがあります。
彼は西成区選出。
天王寺から少し西に歩き、大阪市大病院を越えると、西成区山王町です。
彼の事務所はこの近くにあり、凄いところにあるもんだと、驚いたことを覚えています。
何が凄いのかは後ほど。
親族に国会議員が居る議員一家で、ここ山王町で育ったそうです。
西成区はあいりん地区に代表されるよう、日雇い労働者も多く住み、大阪の問題を凝縮したエリアとも言えます。
未だ闇市の名残を残す商店街。
路地をのぞくと、大衆劇場が見えました。
これらが、娯楽の王様だった時代が、確実に50年前にはあったのです。
すぐ東は、あべのキューズモール等の再開発地域に接します。
それらが出来るまでは、細い路地で山王町まで繋がっていました。路地裏にあった洋食屋は、羊の脳みそのソテーを2000円で食べさせました。
怪しい雰囲気も加味され、時々通っていたことを思い出します。
今も残る飲食店は、三丁目の夕日のセットのよう。
戦後70年が経ち、建物の老朽化、管理者の不在も大きな問題です。
いわゆる「空家法」が施工させるようで、建築業界のチャンスと捉える向きもあります。
しかし、私の経験で言えば、リノベーションはそんなに簡単なものではありません。
強制されての行動に、幸せの結末はイメージはできないのです。
柳本市議の事務所を訪れたのは15年前。
弟の車で行ったのですが、付近には、艶かしい照明が当てられた女性が、店先に座る店が連なります。
飛田新地のはずれにあったのです。
最後の色街と言われるだけ、今でも、ひと時代前の空気が滞留しているのです。
時期市長となるのは誰か。
「早く行くなら一人で行け。遠くへ行くならみんなで行け」
出所は知らないのですが、アフリカの諺という表記もありました。もしそうなら、狩をしていた頃の箴言だと想像できます。
現市長は遠くまで来たのか、早く来たのかは、正直分りません。次の市長には、大阪を確実に、遠くまで連れていって欲しいと思うのです。
それには、それぞれの市民が、手本にある仕事を、精一杯やることが、何より大切です。
他人任せは駄目。これは商いの街、大阪の鉄則ですから。