まっぴらごめん‐1192‐

 南大阪方面の新築相談があり、訪問してきました。

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 南海電鉄の始発駅は難波。
 
 高島屋のすぐ裏手です。

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 斜め向かいにあったのが、旧新歌舞伎座。

 解体が進んでいましたが、棟の鬼瓦が残っています。何か意図があるのでしょうか。

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 キタよりミナミの方が確実に気温が高い気がします。

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 難波駅のホームに、ラピートのピーチバージョンが停まっていました。

 青なら鉄人28号ですが、白ならガンダムに見えます。

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 未だ、ピーチは未体験ですが、関空の利用増加に最も貢献しているとのこと。南海電鉄にとっても、大事なお得意様でしょう。

 なかなか好感が持てる企画です。 
 
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 駅名をみるだけで更に暑く感じるのは、完全に思い過ごしでしょう。

 問い合わせが増えたのは有り難いことですが、逆に減ったのが、オープンデスクと就職希望です。

 オープンデスク(インターンシップ)は、学生が実務レベルの仕事を経験するシステムの総称です。

 以前、なぜ多かったかと言えば、Yahoo!で「オープンデスク」と検索すると、1番に表示されていのです。よって、オープンデスク日本一。

 多くの学生が感想を残してくれました。長期休暇は時間をずらしながら受け入れていた程で、常時2、3人の学生が居ました。

 しかし、時代と共に「学生も仕事を経験し、将来を決めるべき」という風潮になって行きます。

 数年前、建築家協会や、建築士事務所協会が、公にオープンデスク受け入れ可能な事務所を募り始めました。私も「受け入れOK」と返事をしました。

 しかし、この制度がスタートしてから、やってくる学生のテンションが変わりました。現在は、オープンデスクがカリキュラムの中にあるのでしょうか。

 それまでも面接をし、不遜な態度の学生は落としてきました。研修が始まってからも、学ぶ姿勢が足りないと判断すれば、途中で打ち切ります。

 事務所内の雰囲気を乱されてまで、受け入れる理由はないからです。その旨をまず初めに説明します。

 ところが、受け入れ表明をしてから「教えてくれるんですよね」に変わったと感じるのです。

 仮に単位が関係するなら、途中で打ち切られると困るはずです。また、送り込んでくる大学の先生も打ち切りは困る事が分り、受け入れをしないことに方針転換しました。

 人は自由です。その中で、自分で考え、選択をすることが、生きること、働くことです。制度は、その機会を無くし、若者のバイタリティーを奪うのです。

 登録していなくても、来たい人は来るだろうと思っていたら、ここ2年、オープンデスクの応募はありません。スタッフもイタリアからやってきたマルコ1年前に入ったのみ。

 まだまだ、当事務所の知名度が足りないからでしょう。

 しかし、手をこまねいていているだけでは能がありません。初任給を上げることにしました。

 以前は144,200円でしたが、160,000円としました。スタッフの給与も上げて(貰えるように頑張って貰って)、更に上げていくつもりです。まだ、胸を張って言える程の金額ではありませんが。

 厚生労働省のwebサイトによると、平成24年大卒の平均が199.6千円。まずはこあたりが目標です。

 私の初任給は12万円でした。それでも多いと思っていましたし、仕事を始めた時くらいは、清貧でよいのではと思っています。

 報酬は感謝の対価と考えています。求められ、感謝されるようになれば、それに見合う報酬を得ることが出来るのですから。

 「この世界は丁稚から」などは遠い昔になりました。それでも、アトリエmで働きたい、という若者で溢れ返る事務所を目指します。

 ただ、ボランティア、社会貢献を隠れ蓑にして、勝手なルールを押し付けられるのは、まっぴらごめんなのです。