宇治の病院にて‐1147‐

 京阪の中書島で乗りかえ、宇治まで15分。

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 平等院にも寄ってきました。

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 1052年、藤原頼道によって、父、道長の別荘を寺院に改めました。それが平等院鳳凰堂です。

 十円玉にも描かれている通り、水面に写る姿を日本人は千年も愛してきたのです。
  
 この日は風が有り、残念ながらそれを見ることは適いませんでした。

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 汚い話ですが、ここのところ、トイレにいくと便器の中が真っ赤になる位の出血が続きました。

 家族の勧めもあり、JR宇治駅のすぐ前にある、友人の医院で検査をして貰ったのです。

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 どこまでの写真を載せても不快ではないのか……

 お尻から、管状のカメラが入ってくる訳で、あまり彼の手元を見る余裕はありません。

 が、思ったより苦痛は無かったです。恐らく彼が上手だったのだと思います。診断の結果、大腸内はとても健康とのこと。一安心です。

 こんな経験があります。

 壁には、ジョンホプキンス大学からの賞状もあり、優秀な医師だと分かります。治療も完璧でした。

 ただ「病状に関する会話以外は付き合いません」という感じが、ヒシヒシと伝わってきます。「兎に角僕は忙しいから」というオーラを全身から発散しているのです。

 診療報酬も下がる一方。あまり時間を掛けられないのも分かります。しかし、不安を抱えて皆病院にやってきます。

 症例という言葉の意味は理解できますが、人に例などありません。それぞれが、生身の人間なのです。

 私の診察が終ると友人は「じゃあ、今から往診があるんで」とすぐに出掛けて行きました。

 学生時代は、どちらかと言えば軽いのりのタイプでしたが、一生懸命働いてきたんだなと感じました。

 待合室にはサミュエル・ウルマン「青春の詩」が掛けてありました。院長のお父さんの物のようです。

 「そうそう、良く患者さんに聞かれるねん。でも、全然分からんねん」と。

 やっぱり、可愛気のあるヤツにはかなわないのです。 

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