insularism(インシュラリズム)‐1074‐

 昨朝は、子供達とテレビにかじりついていました。

 3試合目は早朝だったので、ようやく日本代表をフルタムで観れました。

 PKで先制されるも、前半ロスタムに岡崎のダイビングヘッドで同点。

 ギリシャリードの情報も入り、嫌がうえにも盛り上がります。今思えばこの時がピークでした。

 後半、コロンビアは本来の司令塔、ロドリゲスを投入。結果は1対4での敗戦。世界8位とは、明らかに差がありました。

 中学校2年生だったか、英語のテキストにこんな教材がありました。

 「insularism(インシュラリズム)=島国根性」についてのコラムで、島国であるがゆえ、フレキシビティーがないとありました。いきなり日本人を非難されたような気分になったので、良く覚えているのです。

 ノンフクションライター・玉木正之は、こんなことを書いています。

 ワールドカップ等になると「世界と戦う」と言うが、日本は世界の外に居るのではない。「世界の一員」として戦うから、足りないところが分かるのだ。

 他国の代表チームも国の威信を背負っています。場合によっては、生命の危険さえも背負いワールドカップの舞台に立っています。対戦相手は「世界」でなく、コートジボワール、ギリシャ、コロンビアという3国です。

 自分たちの信念を貫くことは大切です。しかし、日本だけが特別でないと考えるなら、状況をフェアに判断し、アジャストする能力も高めなければなりません。

 これはサッカーに限らず、仕事も全く同じ。哲学というモデルを、現実に活かしてこと、価値がでてくるはずです。

 豊かな島国であるがゆえ身についたもの。海に守られているがゆえ、欠落している感覚。どちらもあることを、肝に銘じておく必要があると思うのです。

 4年後。ロシア大会で躍動する日本代表を夢見て。