嫉妬心は狐色に‐1067‐

 先週は、早朝キャッチボールに付き合っていまいた。

 小学校のスポーツテストに、ボール投げがあります。得意な子は30m以上投げるそう。

 長男は練習で12、3mだったようで「教えて欲しい」と言ってきました。自発的に取り組んでくれるなら、前日が遅い日でも、喜んで早起きします。

 「~しなさい」に比べると、もう雲泥の差。結果、19mで本人も喜び、私も喜べました。

 谷沢永一の著書「人間通」から、「狐色」という項を抜粋してみます。

 嫉妬心は人間の本性であり、いつも心のなかにわだかまり疼いている。それを除きとり消しさる方法はない。

 それらがあまり跳梁せぬよう手綱を引き締める方法があるとするなら、人並みに嫉妬心が強いのだと顧みて自覚することだ。

 松下幸之助は「嫉妬は狐色に程よく妬く」と言った。黒こげまで行くと宜しくない。狐色に妬くと、かえって人間の情がたかまる」。

 一代名言ではないだろうか。

 ポジティブとは、マイナス要素を遠ざける事ではないのです。 一見マイナスの要素も、プラスへ行くための逆項として必要、と考えるべきなのかもしれません。

 何より、松下翁に嫉妬してよいと言われるだけで、世界が明るくなります。

 2014年も前半最終月に入りました。

 狐色でいきたいと思います。