今年の桜

日曜日とは打って変わって、今日は気持ち良い天気です。この週末に、先月生まれた長女が帰って来ました。入院していたのです。

結果的に、何かの治療をした訳では無ありませんが、ある数値が低く、入院して様子を見たほうが良いとの判断からでした。

出産は近くの病院でしたが、少し離れた総合病院へ転院したので、妻は毎日授乳に通っていました。

産後の母親は消耗しているので、随分大変だったと思います。

娘が一ヶ月半を病院で過ごす間、感じた事は「私には何も出来ない」でした。

ミルクを与える訳でなく、おむつを変える訳でなく。毎週日曜日に、3:00pmからの面会時間に行って2、30分抱っこするだけ。

深刻に考えてはいませんでしたが、それでもぼんやりした無力感があります。「今まで間違った事をしてこなかったのか?精一杯生きて来たのか?」等と自問したりもします。私自身が間違っていようが、いまいが、娘の症状に影響するはずも無いのに、そんな気分になるのです。

しかし、結局は自分の役割を精一杯果す事しかないのだな、と思うようになりました。一所懸命仕事をする。ただそれだけです。

桜が咲く頃までには、というのが願いだったので、今は心から喜んでいます。

やっとこれから家族4人での生活が始まります。しつこいですが、彼女が嫁ぐまで。

今年の桜は、嬉しくもほろ苦く感じられるのです。