地鎮祭

 昨日は「大安」だったので、大阪市内に設計した住宅の地鎮祭に参列してきました。

 

 

 

 

 地鎮祭は工事に先立って、土地の神様にご挨拶し、工事の安全と守護を祈願するお祭りです。

 建築の儀式は神式で行う場合が多いですが、仏式・キリスト教式で行っても全く問題ありません。ようは気持ちの問題ですから。

 

 

 

 

 とは言うものの、何度も経験する人は少ないと思うので、かいつまんで神式の場合を紹介してみます。

 クライアントと神社へ行き御祓いしてもらうこともありますが、今回は敷地に神主さんがいらっしゃいました。

 式は神主さんが順次進行してくれますが、建主、設計者、施工者が作業をするのは「鍬(クワ)入れ」という儀式です。

 初めに設計者が鎌(カマ)で盛った砂の上にある草を刈り取ります。次に建主が鍬(クワ)で砂山を耕します。最後に施工者が鋤(スキ)で盛砂をします。いずれも三度づつ行い「エイッ!エイッ!エイッ!」と掛け声を発するのが一般的です。

 

 

 

 

 

 それぞれの作業には意味があるのですが、長くなりそうなのでまたの機会に。様式はどんどん簡略化されてきたのでしょうが、やはり神聖な気持ちになります。そこで「さあ、いよいよ現場が始まるぞ!」と気持も新たになるのです。

 快晴の冬空は身も心も引き締まって心地よい寒さでした。この現場の進行状況はクライアントにOKを貰ったので、時々UPしたいと思っています。