『相談係』

 聞きたいことがあって、地域の警察署に行ってきました。初めの窓口は、『相談係』という部署になるようです。

 そこは、大きなフロアの端っこに畳3枚くらいのブースがあり、背広を着た年配の方が2人座っていました。年恰好は60歳くらいに見えます。ところが、この『相談係』という部署はとにかく忙しいようなのです。

 私が話を始めると、電話が鳴り出し、ちょっと待ってくださいねと断ってから、「ハイ『相談係』です。・・・・・・ナルホド、・・・・・・架空請求ではないかと、・・・・・・そんな会社は知らないと、・・・・・・一切無視することですね」ガチャン。

 また、私が話を始めると電話が鳴り出し、「ハイ『相談係』です。・・・・・・6万円の請求が来たんですね、・・・・・・あなたはそんなサイトをを見た覚えは無いと、・・・・・・もしかしたら2歳のお子さんが、勝手にクリックしたかも知れないと、・・・・・・常識的に2歳のお子さんが、そんな事が出来ますかねエ。・・・・・・その画像に6万円の価値があるでしょうか。・・・・・・まあ、一切無視することですね」ガチャン。と、こんな調子です。

 私は相談もそこそこに、世間話をしていました。聞けば、この部署は、いろんなキャリアを経て最後に行き着く部署のようで、話し振りにも、その年輪が感じられました。

 「出会い系サイト等からの、請求に対する相談が多くってネ。大体は、若いお父さん、お母さんで、いちように、クリックした『覚え』は無いが、子供がケイタイで遊んでいるうちに、勝手にクリックしたかもしれない、と言うんヤ。そんなこと起こりえんでしょ」とこぼしていました。

 「いちように、『覚え』は無い」 という所には笑ってしまいましたが、クリックしていないとは言わないそうです。「そんな責任、押し付けられても」という子供の声が聞こえて来そうです。