カテゴリー別アーカイブ: 07 食

日本最速気動車特急列車「スーパーはくと」‐1999‐

月に2、3回はJRに乗って姫路の向こうまで出張です。

昼前に大阪駅を出る新快速は空いており非常に快適。

姫路駅で普通へ乗り継ぐ間に、姫路名物「えきそば」を掻き込みます。

「てんぷらえきそば」420円。

「きつねえきそば大盛」480円。

高菜の入った「とり天えきそば」520円。

最近は「とり天えきそば」が一番気に入っています。

姫路駅から北東に伸びるローカル線が姫新線(きしんせん)です。

播州新宮行きはパンタグラフがありません。よって電車ではないのです。

調べてみると、思った以上に非電化区間が多くあることが分かりました。

ディーゼルエンジンのような内燃機関で動く車両を気動車というそうです。

仕事が終わり、網干駅から大阪へ向かいます。

打合せが遅くなった時に、大阪駅で「スーパーはくと」を何度か見かけました。

エンジン音や、排気ガスのにおいが、電車のそれとは全く違います。

日本最速の気動車特急列車だとわかりました。

昔、信州へバスでスキーに行っていた頃、松本のサービスエリアは多くのバスでごった返していました。

その時と同じにおいがしました。

省エネルギー化が求められる中、いずれは水素エンジン等に置き換わるようですが、気動車を何とも愛しく感じたのです。

化石燃料を使い果たし、温暖化が進む中、内燃機関のにおいが愛しいと言うのですから、私は罪深い生き物です。

初めて「スーパーはくと」を見かけた時、音が全く違ったので、駅員さんに訊ねてしまいました。

「電気で動いているんじゃないんですね?」

「ええ、ディーゼルエンジンで動いているんですよ」

その表情が、やや誇らしげに見えたのは気のせいでしょう。

水素エンジン化はすべきことだと思います。

ただ、あの振動、熱、においと共に日本が成長して来たことは間違いありません。

『建築家・守谷昌紀TV』 ■

■■■4月6日 『かんさい情報ネットten.』 浅越ゴエさんのコーナー に出演
■■6月9日 『住まいの設計チャンネル』 「おいでよ House」公開
■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載
■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

10月11日「テレワーク時代の間取り」
9月18日「冷蔵庫の位置」
6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」

■11月28日『homify』の特集記事に「回遊できる家<リノベーション>」掲載
■11月17日『homify』の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載

メディア掲載情報

コロナ2019は麦踏みだった‐1997‐

■■■本日4月6日(木)『かんさい情報ネットten.』 浅越ゴエさんのコーナー に出演 ■■■

第2部の18:20頃放送予定です。よければご笑覧下さい。


前回は、5年振りの墓参りについて書きました。

岡山の倉敷市、香川のまんのう町の順に回ったのですが、その間に讃岐うどんの名店、「やまうち」を訪れました。

鷲羽山の麓から瀬戸大橋を渡ると、香川県の坂出市に入ります。


坂出ICで高速道路を下りました。

そのまま讃岐平野を南下。

のどかな農道を走っていると、ため池に桜が素晴らしく映えていました。

里山風景と桜もさらに見事。

菜の花。

そしてレンゲ。

日本の原風景ここにあり、といった景色が続きます。

土佐と讃岐を結ぶ土讃線の脇を、山中に入ったところに「やまうち」はあります。

以前のような行列はありませんでした。

それでも店内に入ると、複数のお客さんが居てほっとしました。

初めて紹介した2004年は、特大が350円だったので100円上がりました。

天ぷらの選択肢が減ったのは寂しいですが、それでも変わらぬ美味しさです。

一番人気の「ひやあつ(めん冷、だし熱)」を食べ終えると、店主が「しょうゆうどんもおいしいよ!」と。

追加で頼んでしまいました。

純粋にめんを楽しむならこちらかもしれません。

強い腰と、旨味を抑えたシンプルな醤油がよく合っていました。

厨房内では、数人の店員さんがテキパキと働いています。

こちらの釜は薪が熱源です。

都市ガスはありませんし、プロパンガスも安くはありません。

手間は掛かるでしょうが、山間のうどん店がゆえの工夫だと思います。

何度かあった讃岐うどんブームですが、コロナ2019では間違いなくダメージを受けたはずです。

初紹介時の行列と比べれば違いはあきらか。それでも、こうして変わらず営業していることの凄みを感じました。

飲食店は原価が安いとは言え、うどんは日持ちがしません。

折角打ったうどんを、余らせるのはもったいないと、しょうゆうどんを勧めてくれたという側面もあるでしょう。

讃岐のうどんが美味しいのは、この地で良質の小麦、醤油、いりこがとれ、そして塩田があったからだと言われます。

麦類は麦踏みを繰り返すことによって丈夫になり、多くの実をつけることは良く知られています。

讃岐うどんの名店にとって、そしてアトリエmにとっても、「コロナ2019は麦踏のようなものだった」と言えるようにしなければなりません。

なかなかそう思えませんでしたが、今年の春はそう思えるのです。

そうそう、2004年から2018年までに7店舗を訪ねた「讃岐うどんの名店シリーズ」。よければこちらもご笑覧下さい。

讃岐うどんの名店Ⅰ ひやあつの「やまうち」
讃岐うどんの名店Ⅱ 元祖ぶっかけの「山下」
讃岐うどんの名店Ⅲ 釜揚げの「長田」
讃岐うどんの名店Ⅳ 元祖しょうゆうどんの「小懸屋」
讃岐うどんの名店Ⅴ 純手打ちうどん「 よしや」
讃岐うどんの名店Ⅵ かまたまの「山越えうどん」
讃岐うどんの名店Ⅶ そこまでセルフの「なかむら」

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■■■4月6日 『かんさい情報ネットten.』 浅越ゴエさんのコーナー に出演
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■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

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10月11日「テレワーク時代の間取り」
9月18日「冷蔵庫の位置」
6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」

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姫路の黄そば‐1983‐

月に2、3回は、「ささき整形外科クリニック デイケアセンター 」の現場監理に現地へ向かいます。

車で行く場合と電車で行く場合がありますが、どちらも片道2時間ちょっと掛かります。

電車で行った場合は、JR姫路駅で乗り換え。

阪神百貨店のフードパークにも出店している「えきそば」。

在来線下り店のほうが大きいですが、上り線にある売店横でも食べれます。


和風だしに中華麺を入れる姫路名物です。

まねき食品のWebサイトには、戦後の混乱期、昭和24年から「えきそば」は販売していたそうです。

統制品ゆえ手に入り難かった小麦粉を使わない麺を、試行錯誤のうえ作り上げたとありました。

てんぷらえきそば420円です。

小麦粉にかんすいを加えた中華麺ですが、濃いめの和風だしにあっていました。

先月の大雪の際、JRが乱れていたので姫路でバスに乗り換えました。

駅の北側には姫路城を望む大通りがあります。

その大通りに直行する形で、商店街の入口が見えたので行ってみました。

人出もあり、混み過ぎずでいい感じです。

「立ち喰いうどん・そば」の暖簾をみつけたので入ってみました。

「かき揚げそば」を頼むと、「普通のそばと、黄そば、どっちにしましょう!」と。

「えきそば」だけでなく、中華麺が一般的にも浸透しているようです。

「えきそとそば」まで食べれるとは、なかなか面白い食文化です。

雰囲気でいえば、沖縄のソーキそばに近いでしょうか。

沖縄を訪れたのは2017年の2月。

丁度6年前ですが、沖縄はそれまで日本で唯一、訪れたことの無い都道府県でした。

また行きたいなあと思い出します。

「えきそば」は阪神百貨店のフードパークで食べれますが、「姫路の黄そば」は現地でしか食べれません。

そこがB級グルメのいいところだと思うのです。

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■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

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4月11日「リビング学習」
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2月1日「アウトドアリビング」
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大変⇒大きく変化する‐1979‐

先日、打合せの際にお土産を頂きました。

下北山村産の純度100%の天然ハチミツに、熊野産の完熟トマト。

もう見ているだけで美味しそうです。

熊野でも、砂浜が隆起した土地で育ったものが特別美味しいそうです。

トマトの原産地は南米で、アンデスなどの痩せた土地に育った野菜とも言われています。

それで、水のあげ過ぎ、肥料のあげ過ぎは禁物とも。

水はけが良い土地で、過保護にしない育て方が、トマトの生命力を引き出し、全く違うレベルの味を生むようです。

早速その晩に頂きました。

フルーツトマトほど甘すぎず、酸味もほどほど。

いくらでも食べれますが、私の皿には2つでした。

おそらく、大のトマト好きの娘の皿には4つのっているでしょう。

家庭菜園ならぬ、家庭養蜂。

ハチの巣を遠心分離器にかけただけなので、一切まじりっけなしです。

味の濃さが別次元でした。

大変美味しく頂きました。

先月のことですが、「おいでよ house」のクライアントから、写真が届きました。

「喪中の葉書が間に合わずで失礼しました」というメールに添えられていた写真です。

昨年の干支は寅。

ご夫妻とも寅年生まれで、更に寅が増えましたと。

こちらは、長男君とお手製のウルトラマン。

入試が迫っているので、製作大好きにやきもきさせられると奥さん。

入試も大切ですが、これだけ打ち込めるなら、きっと自分に合った職業が見つかると思います。

首振り部がなんともキュート。

そしてこんなコメントも添えられていました。

昨年は変化の年でとっても大変でした(今も大変ですが笑)
だけど大変とは、大きく変化すること!
字の如く、良い方向に向かって変化していると信じて頑張っています。

人はついつい「自分だけが大変」という気持ちになってしまいます。

多くのクライアントの人生を、すぐ横で見せて貰えるのが私の仕事です。

誰もが大変で、誰もが懸命に生きているということが、スッと心に入ってきました。

大変⇒大きく変化する

とってもいい言葉です。

今年も1ヵ月が過ぎました。大きく変化できるよう2月は2段式ロケットスタートです。

そして、邪気はスペシウム光線でやっつけてしまえばよいのです。

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

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巨匠の愛した、あべの近鉄村をちょっと歩き‐1976‐

今日は123の日。

本日、故アントニオ猪木さんが、従四位・旭日中綬章を授与されるという記事を先日読みました。

勿論のこと「イチ・ニー・サン・ダーッ!」にちなんでのことです。

よって昨日は122となりますが、阿倍野に買物へでていました。

妻があべのキューズモールに寄りたいと。

これは2009年5月の写真ですが、このあたりは再開発によって本当に大きく変わりました。

大阪で唯一の路面電車が、キューズモール東のあべの筋を走ります。

はす向かいはあべのハルカスですが、こちらは近鉄百貨店の本店が入っています。

その南にはあべのHoop

さらに南にはあべのandが。

ともに近鉄が母体となっているので、この界隈はまさに近鉄村なのです。

妻に何が食べたいか聞くと「滅多に食べないからラーメン」と。

長男がなかなかのラーメン好きで、富雄の人気店「みつ葉」がHoopのフードコートに入っていると聞いていました。

Webサイトを見ると「泡系ラーメン」となっています。

こちらは塩ラーメン。

こちらはしょうゆラーメン。

麺は太目で、泡だったスープは濃厚。

チャーシューはレア気味でした。

メンマもフレッシュなタケノコといった感じ。

1杯950円は安いと本田圭佑選手には怒られそうですが、適正かなと。

ラーメンを語るほど知識はありませんが、しょうゆは天下一品系の味でしょうか。

勿論のこと大変美味しゅうございました。

前近鉄百貨店本店は近鉄グループとゆかりの深い、村野藤吾の設計でした。

日本を代表する巨匠ですが、村野の仕事場がこの界隈に残っています。

現在はカフェとして再利用されているのです。

席が埋まっていたので、またの機会にしようと思いますが、中庭を望む景色を少し感じることができました。

手摺なども有機的なフォルムが、らしさを感じさせます。

何気ないところに、何故だか差異があるのです。

ウロウロしていると、昔よく来ていたお店もまだ残っていました。

天王寺は創業の地なので、いつ来ても懐かしいのです。

この道の狭さや下町感は、キタやミナミにはないものです。

村野もこの地を愛したから、ここにアトリエを構えたのだと思います。

淀屋橋か天満橋あたりあっても何の不思議もありませんし、たしか自宅は宝塚でしたから、ここまで通っていたことになります。

再開発も良いですが、この雑多な町が残ることを心から願うのです。


■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

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お野菜、お大根、お芋さんと、三国一の幸せ者‐1973‐

昨日、近くを通ったので駒川商店をのぞいてみました。

シャッター商店街が増えるなか、ここは本当にいつも活気があります。

それで時々のぞきたくなるのです。

妻がいつも行く近所の青果市場は、昨日まで正月休みでした。

ここは本当に安いので助かっています。

これ程ではないにしても、近所のスーパーの正月休みが長くなっているのに驚きました。

確実に働き方、社会常識が変化していくのを身をもって感じるのです。

そんな事情もあって、先週末は道の駅「しらとりの郷・羽曳野」へ。

昼前に行くと、駐車待ちの車列ができていました。

中も広く、かなり賑わっています。

生花が沢山あるのも特徴でしょうか。

地元の野菜が多く並んでいました。

生産者が直接搬入して陳列することもできるそうです。

何せ「お野菜」が安いと妻の機嫌がよいのですから、来た甲斐があるというもの。

「野菜」なんて呼び捨てにできないのです。

お大根、お茄子、にお葱。

お豆さんと、お芋さんに至っては更に「さん」付けです。

少し前ですが、ラジオから『土を喰らう十二ヵ月』という映画が公開されていると聞こえてきました。

作家・水上勉の『土を喰う日々 ―わが精進十二ヵ月―』を原案に、沢田研二主演で、映画化された作品のようです。

水上勉は幼少期に口減らしのため、禅寺へ奉公に出されました。

そこで「ご馳走とは、旬の素材を探し、馳せ走ってもてなすことだ」という精神と、精進料理を学びます。

「土を喰う」が意味するのは「旬の物を食べる」ということです。

旬の野菜は値段も安いのですから、全ての物価が上がっているこの時期にこれ程適した言葉はありません。

私は全く好き嫌いがないのが自慢ですが、これは本当に幸せなことだと思います。

先日、長男に「全く無いのは、かなりのレアケースなんじゃない」と言われました。

ちなみに長男は頑張れば何でも食べれますが、魚があまり好きではありません。

子どもには小さい時から「好き嫌いせずに」と言ってきました。

しかし長男との会話をきっかけに、嫌いなものがない私に、彼らの気持ちを理解するのは不可能だったのだなと、改めて気付いたのです。

それでも思います。

食品と名の付く物で、この世に美味しくないものなど何一つ無いと。

三国一の幸せ者とは私のことなのです。

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

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「いつも言うように、一番大切なのは家族」メッシ‐1967‐

ワールドカップのカタール大会は、アルゼンチンの優勝で幕を閉じました。

延長、PK戦までもつれ込んだので、日曜深夜というよりは月曜の早朝でした。

前半にメッシが決めれば、後半終盤にエムバペが決めて追いつくというスリリングな展開。

全く目の離せない展開でした。

延長でも、共に1点ずつ決めましたが、最後はPK戦でアルゼンチンに軍配が上がりました。

ワールドカップ以外は全てを手にいれていたと言って良いメッシですが、代表戦では思うような結果を出しきれず、非難を浴びることもありました。

ワールドカップトロフィーを受け取ってすぐ、キスをしたのです。

大会中の新聞各紙には、元サッカー選手の評論が多く掲載されていました。話の展開がスムーズで、かつ表現が多彩。

こちらも楽しませて貰いましたが、元日本代表の宮本恒靖さんはこう結んでいました。

「神の子から神になった」

MVP、最優秀ゴールキーパー、得点王の3ショットです。

この時点で23歳のエムバペは、7得点のメッシを上回る8得点での受賞。

通算得点で言えば、35歳のメッシが13得点ですが、すでにあと1点と迫っています。

ワールドクラスの怪物が、どのような次元にいるかを、まざまざと見せつけました。

その怪物には失礼かもしれませんが、愛嬌のあるルックスがなんとも可愛いのです。


最優秀若手選手も交えた4ショットです。

何かとお騒がせなゴールキーパーとの距離感が、色々なことを物語っている感じもします。

チームの中心へと歩くメッシは、飛び切りの笑顔でした。

そしてトロフィーリフト。

試合後ではこのシーンがハイライトだったでしょう。

私はここまでで切り上げ、寝室に向かいました。

「いつも言うように、一番大切なのは家族」

メッシのコメントの中で、繰り返しでてきたフレーズで、ずっと頭に残っています。

桁違いの成功をおさめてきた選手だからこそ、最高の称賛を受けることもあれば、辛辣な批判を埋けることもあるでしょう。

結果に関わらず、常に応援してくれるのは家族だけ、ということなのだと思います。

大切にしたから成功したのか、成功の過程で大切にするようになったのか、それとも、ずっと大切にしてきたのか……

決して、家族を大切にしていないつもりはありませんが、仕事より家族を優先したことは無い気がします。

それが、プロとしての誠意だと思っていました。

それでなおさらメッシの言葉を考えてしまうのです。

18日(日)の夜、ふるさと納税の返礼品の河豚が届きました。

私はちょっと我慢をして、子ども達に沢山食べさせました。

ひとまず私は、このくらいのことから始めてみたいと思います。

今は、眠たくも、楽しい1ヵ月をありがとうございました、という気持ちです。

世界最高の舞台での真剣勝負。その場に日本が登場するときはいつかやってくるのか……

夢をみながら、まずは4年後を楽しみにしています。

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

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9月18日「冷蔵庫の位置」
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6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

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伊勢神宮、外宮前にて‐1961‐

今朝は4時半起きでした。

6時頃、大阪上本町から近鉄特急の賢島行きに乗りました。

大和川を通過した頃は日の出前。

眠くはありますが、時間的には得をした気分になります。

宇治山田駅には8時前に到着しましたが、電車で伊勢に来たのは初めて。

初期相談があり、建築法規などの調査にやってきたのです。

遠方の場合は特にですが、時間切れとならないよう、早め早めの行動が鉄則です。

ただ、知らない街を歩くのは一番好きなことです。

戦前に活躍した伝説の名投手、澤村栄治誕生の街とありました。

まずは、土地の情報を集めるために法務局へ向かいます。

最近はインターネットでかなりのことが調べられますが、現地で聞いておきたいことがあったのです。

係の人に相談すると色々なことを教えてくれました。ここまで足を運んだ甲斐があったというものです。

移動の途中に、伊勢神宮の外宮前を通りました。

「げくう」と読みます。

内宮「ないくう」と合わせて、正式には地名を冠しない「神宮」です。

全ての神社のなかで、別格として最高位にあるのです。

伊勢の名物は赤福です。

外宮前店は開店前から長蛇の列でした。

今日は平日でしたが、人通りも多く、駐車場も満車が多かったです。

本当に人出の多い街だなと感じます。

次は建築確認申請などを担当する部署のある、三重県伊勢庁舎にやってきました。

ここでも必要な資料を入手。しかし、市役所で確認する課題もでてきました。

建築行政は、県が権限をもっていることと、市が権限をもっていることが分かれていることが多々あります。

一本化して欲しいとは思いますが、言っていても始まらないのですぐに市役所へ向かいます。

朝一番に寄った法務局の向かいあることは調査済みでした。

ここまでで、最低限の調査は終えました。

相談者の方と、JR伊勢市駅前で待ち合せていたのです。

その方の車で計画地に移動し、色々と思いを聞かせて頂きました。

まだ、何も書けないのですが、かなり大がかりなプロジェクトでワクワクする施設です。

発表するまで少し時間は掛かると思いますが、これまでの経験を全て活かせそうと感じています。楽しみがまたひとつ増えました。

2時間半ほど打合せをし、JR伊勢市駅前に戻ってきました。

駅前から外宮前を結ぶ参道は500mほどあります。

なかなか趣きのある店も。

昼を過ぎていたので、軽く伊勢うどんでも食べましょうか、という話になりました。

こちらも伊勢名物です。

伊勢神宮に来たのも、伊勢うどんを食べたのも10年振りくらいでしょうか。

今日は寒かったので、アツアツで甘めの伊勢うどんが最高に美味しかったのです。

帰りのチケットも予約していましたが、30分程時間があったので外宮を参ってきました。

10年前は内宮だけだったと思うので、外宮はさらに久しぶりです。

豊受大神宮とも呼ばれ、衣食住をはじめとし、あらゆる産業の守り神とのこと。

文字を見ているだけでもご利益がありそうです。

季節的には初冬ですが、外宮前の雰囲気は晩秋といった感じでした。

インターネット予約のチケットレスなら片道300円の割引があります。

往復で言えば600円ですから、かなり得をした気分です。

夕日の右にあべのハルカスが見えています。

17時頃、大阪上本町に戻ってきました。

帰りの近鉄特急では、「プシュ」と缶ビールを開ける音が聞こえてきました。

「ちょっと飲みたいな」と言う気持ちにもなりますが、そこは我慢です。

今、調査のまとめを終え日記を書き終わりました。

「守谷に任せてみたい」と思って貰いたければハードワークあるのみです。

早起きしたので眠たくはありますが、何だかご利益のありそうな1日でした。

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2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

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プレミアムカーで、ちょっと秋の京都旅‐1956‐

先週末、時間ができたので京都まで足を伸ばしてきました。

天満橋から京阪電車に乗れば三条まで50分程です。

電車代も420円とお得ですが、少し奮発してプレミアムカーで行くことにしました。

シートも2列+1列の配置でゆったりめ。

全席に電源がついているのも嬉しいところです。

車窓からの景色は、木津川、宇治川を渡るあたりが見どころでしょうか。

追加で500円ですが、快適な電車旅でした。

三条駅に着くと、高山彦九郎が迎えてくれます。

のんびりと岡崎を目指しながら散策します。

このあたりは、岡崎のマンション<リノベーション>の仕事をしている時によく歩きました。

もう18年も前のことですが、この景色を見るのを楽しみにしていたものです。

京セラ美術館での「アンディ・ウォーホール・キョウト」が1つ目の目的。

それなりのボリュームになりそうで、こちらは木曜日に書こうと思います。

ポップアートを満喫して京セラ美術館をでました。

二条通りを西へ歩きますが、京都会館前の街路樹が見事に紅葉しています。

京都出身の友人達が、京都を出たがらないのもよくわかります。

ゆったりした大通りも、細い路地もどちらも良いのですから。

その後、下鴨神社を参る前に腹ごしらえです。

京都は食事が高いですが、リーズナブルな中華を見つけたので寄ってみました。

東大路と御陰通交差点の北、「華祥」の担々麺+炒飯・唐揚げセットは1200円程。

名物という卵白あんかけ炒飯が千円弱。

担々麺も美味しかったですが、 炒飯 はパラッパラで絶品。
卵白あんかけも、全く見た目だけではありません。

絶賛してお勧めしておきます。

デザートは妻の希望で和菓子の名店へ。

近くにある、 阿闍梨餅本舗 京菓子司「満月」です。

「満月」は、ここ本店と金閣寺店で土日にしか販売されないとか。

「満月」も美味しかったですが、私は「阿闍梨餅(あじゃりもち)」が好みでした。

ほんのり温かく、中に入っている粒餡が絶妙です。

下鴨神社は、賀茂川と高野川に囲まれ合流部にあります。

三角洲の先端には出町の飛び石。

京都も人出が戻り、沢山の人が渡っているのが見えます。

ここから、世界遺産でもある糺の森を北に向かって歩きました。

赤、黄、緑と紅葉が見事。

20分くらいは歩いたでしょうか。

結婚式を挙げている人もいました。

素晴らしい天気に恵まれ何よりですが、こちらも幸せな気分になります。

社が干支で分かれているのははじめてでした。

私は戌ですが、寅と一緒なのは相性がよいのでしょうか。

このあたりは、文豪に愛された街でもあります。

「下鴨泉川亭」は川端康成が「古都」執筆のため、住んでいた邸宅です。

また、すぐ南にある「石村亭」は谷崎潤一郎が住んでいたこともあります。

この白壁には、木が自然な形で塗りこまれていました。
何とも意味ありげなデザインです。

しかし私が一番気になったのは「湯川秀樹旧宅」です。

日本人初のノーベル賞受賞者、湯川秀樹が晩年を過ごした邸宅で、現在は京都大学に寄贈されています。

長谷工コーポレーションが親族から購入して寄贈。安藤忠雄が設計し、長谷工が無償で施工をし、保存、改修をすることになっているのです。

無償とはスケールの大きな話で圧倒されてしまいます。

子供が小さい時、よく訪れていた京都青少年科学センターに湯川博士の色紙が置いてありました。

一日生きることは、一歩進むことでありたい -湯川秀樹-

この言葉を年のモットーにしたこともありました。
そのくらい好きで、かつ重たい言葉です。

晴天に恵まれた、ちょっと秋の京都旅。
妻へのサービスも含めていたので、好天で良かったです。

世界中から観光客が訪れる京都まで1時間ちょっと。

世界で最も住みやすい街ランキング、10位の大阪に住むこの幸せ。(イギリスの経済誌「エコノミスト」調べ)

先日ここで、無理やりでも「幸せだなぁ」とつぶやくべしと書きました。

しかしこれこそ「リアルガチ幸せ」(出川哲郎調べ)と言わずしてなんと言うのか。

幸せだなぁ。

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

10月11日「テレワーク時代の間取り」
9月18日「冷蔵庫の位置」
6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載
■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載

メディア掲載情報

何を食べるか、誰と食べるか‐1952‐

稲盛和夫さんが逝去されたのが8月末でした。

若手経営者を指南して下さった経営塾、盛和塾は2019年末に解散したのですが、そのことについても書きました。

以前は盛和塾<東大阪>に所属していたのですが、現在も後継塾があります。

近鉄八戸ノ里 まで行ってきました。

毎月の勉強会に、久し振りに参加してきたのです。

住宅、工場が混在した街を歩きますが、夜の第2寝屋川はなかなか美しいものです。

世話役の代表をして下さっている方の会社までは、駅から15分ほど。

この春に新社屋を建設されるくらい、非常に好調な会社なのです。

半導体に関連する部品を製作しています。

半導体 は不足しているくらいですから、残業しても追いつかないほどの受注量だそうです。

以前の工場よりも更に効率化され、無駄がなくなったとも。

盛和塾生の頃から分かっていましたが、こういった世話役を引き受けておられる会社ほど、やはり業績はよいものです。

私も世話役をしていたことがあるのですが、物理的に人手がたりずで、どうしても時間が作れなくなりました。

またそのような時間が作れるまで、まずは本業を頑張るしかありません。

2階の会議室で稲盛塾長の講和を見てからディスカッション。

2時間の勉強会でした。

その後、久し振りの懇親会にも参加しました。

会社のすぐそばにある鉄板焼き。

できる社長は、先に何皿か注文までしてくれています。

そして皆で乾杯。

一杯やりながら、経営談義が続くのです。

もつ鍋など食べたのはいつ以来か。

こちらは「赤鍋」。

そしてこちらは「白鍋」だそうです。

締めにラーメンをいれて貰い、懇親会が終わりました。

同じような志を持っている人達と会話をするのは、やはり前向きになれます。

今週末、ニューヨークから友人が帰ってくるので、梅田のある店に電話をすると「すでに予約で満席です」と。

飲食店も、ソロリと通常運転に近づいているようです。

今日はハロウィン。

ソウルで痛ましい事故が起ってしまいました。

長らく抑えてきたものが、下敷きにあったのかどうかは分かりませんが、ようやく雰囲気が変わってきた矢先のこと。

残念ですし、事故の規模に呆然としてしまいます。

コミュニケーションにお酒は不要という意見もあります。

しかし、美味しい物を食べながら、気の置けない仲間とやる一杯は、胸襟を開かせてくれるアイテムでもあります。

そういえば、稲盛塾長がこんなことを仰っていました。

「私は全く気取った食事でなくていい。8千円もするホテルの食事を食べる人の気がしれない。近所の商店街で売っている500円のお好み焼きで十分美味しいのだから」

オーナーだった京都パープルサンガに、ラモス瑠偉選手を迎える時も、吉野家の牛丼で接待したそうです。

流石塾長!という感じです。

何を食べるかより、誰と食べるかが、一番重要なのですから。

■■5月13日『住まいの設計6月号』「おいでよ House」掲載

■6月16日 『ESSE-online』「おいでよ House」掲載

■ 『ESSE-online』にコラム連載

10月11日「テレワーク時代の間取り」
9月18日「冷蔵庫の位置」
6月18日「シンボルツリー」
6月5日「擁壁のある土地」
4月11日「リビング学習」
2月27日「照明計画」
2月14日「屋根裏部屋」
2月1日「アウトドアリビング」
1月4日「土間収納」
12月6日「キッチン・パントリー」

■■1月6日『Best of Houzz 2022』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■6月11日『homify』の特集記事に「R Grey」掲載
■1月8日『homify』の特集記事に「光庭の家」掲載
■1月7日『homify』の特集記事に「白馬の山小屋」掲載

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