カテゴリー別アーカイブ: 07 食

やっぱりシュワシュワ‐1784‐

 学校等は春休み期間です。

 世相が微妙な感じもあり、子供達のクラブも有ったり無かったり。

 近所の公園では、ささやかに花見をしている人達がいました。

 出るな出るなと言われてもこれだけ見事に咲いているなら、致し方ないかもしれません。

 つぼみから満開まで。

 色とりどりでまさに見頃でした。

 甥っ子は国立の中学校に行っていたのですが、公立高校を受験すると聞いたのは夏頃だったでしょうか。

 私は「絶対にトライするべき」と伝えました。迷った時は必ず行動側へ。

 これは鉄則だと思っています。

 先日、見事合格したという一報が入り、久し振りに実家で集まってお祝いをしたのです。

 大人にはスパークリングワインを用意しました。

 折角なら、子供達もシュワシュワしたいだろうと探していたら、イオンで「泡立ち飲料」なるものを発見。

 勿論のことアルコールは入っていません。

 流石は東住吉区が誇るサンガリア。気が利いています。

 私が子供の頃、あるテレビ番組のオープニングで、木で組まれた塔から、足をつる紐で括った若者が飛び降りるという映像がありました。

 どこかの国での、成人の儀式だったと思います。

 そんなつまらない度胸試しは絶対止めて欲しいのですが、古来からそのような儀式は多々ありました。

 現代社会において、受験はそのような意味合いもあるのかなと思っています。

 長男が高1、そして甥っ子は中3と中1。

 めでたい席だったので「ここで宣言したら、必ず合格するよ」と、けしかけてみました。
 
 長男は意中の大学を宣言、そして中1の甥っ子も高校受験を宣言しました。

 と思ったら、その先の大学、留学先、そしてどこで働くかまで、スラスラと答えたのです。

 しかもいずれも超一流どころばかりで、もう「おそれいりました」という感じでした。

 長男においてはあと4年、甥っ子においてはあと5年で、本物のシャンパンで乾杯できるようになります。

 自分の人生もまだ夢半ばですが、子供達がもうそんな歳になったのかと少し感慨深いものがあったのです。

 そう言えば、成人を18歳に引き下げるという話があったと思います。選挙権は良いとして、お酒も18歳から?

 もしそうなら、大学に通った際は飛び切りのシャンパンで乾杯しようと思います。

 大人も子供も、乾杯はシュワシュワしているに限るのです。 

■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

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【News】
■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■9月11日発売『リフォームデザイン2020』「回遊できる家」掲載

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

文化は密を求める‐1780‐

 週休2日の時代になり、打合せは土曜日が一番多くなりました。

 先週も地鎮祭、定例会議で、オープンデスクの学生も連れて3人で現場を回りました。

 都市型、閑静な住宅街、別荘地と、様々な環境の中で仕事をさせて貰いましたが、里山の環境は初めてかもしれません。 

 雨がパラパラはしましたが、畝のある風景は何とも優しいのです。

 中央には菜の花が咲いています。

 司馬遼太郎さんは黄色い花が大好きだったそうで、2月12日の命日は「菜の花忌」と名付けられています。

 菜の花、タンポポと、この時期に見る黄色い花は特に人の目を引き付けるのです。

 日曜日は一転天気が良く、会社近くの公園も子供連れで賑わっていました。

 関西においては緊急事態宣言が解除され、春の陽気に誘われる気持ちが良く分かります。 

  我が家の子供達も、「お寿司行きたい」とか「焼肉行きたい」とか言うのですが、そこはもうひと踏ん張りです。

 代わりに、「炭火で焼き鳥でも焼いてみようか」と。

 家族三人を食卓に待たせ、一人張り切って炭の番です。

 七輪は少しの炭でも火力がでるので、本当に良くできてます。

 みんな大好き、豚バラファイヤーも。 

 長男が弾んだ声で「お父さん、焼き鳥最高!」とか「豚バラはやっぱり間違いないね」と。

 鼻を膨らませて食べている姿が想像できるのですが、娘は「私、炭のにおいがちょっと無理かも」と。

 高1男子と、中1女子を同時に楽しませるのはなかなか難しいのです。

 それでも「食」のある場所に人は必ず集います。住宅を設計する際は特に、そのことを意識しています。

 もし反抗期があったとしても、「食」は必ず家族のつながりを取り持ってくれるからです。

 日曜日の夕食くらいしか皆が揃うことはないので、あの手この手で、子供達が一緒に食べたくなるよう策を練ります。

 「妻」が、今の鉄板はコゲが取れにくいというので、「娘」のために、「私」のポケットマネーでホットプレートを新調しました。 

 近所のお寺に前に掲示板があり、ジョギングの際の楽しみでもあります。

 月に一度くらいのペースので書が掛けかえられますが、現在はこうあります。

 文化は密を求める

 現在の状況と全くそぐわない、また非常に味わい深い言葉だと思いますが、密こそが進化の源であることは間違いないでしょう。 

 138億年前、ある一点に集まっていた、超高温、超高密度の火の玉のようなものが爆発、膨張し続けているというのがビッグバンセオリーです。

 膨張し続けているが故に温度が下がったのですが、更にそれ以前は、「無」だったとされます。「無とは一体何?」と考えだすと、夜も眠れなくなってしまうのです。

 テレワーク、リモート打合せは、コロナ下の社会においては、取り入れていかなければなりません。

 この非常事態時の対策としては納得できますが、熱のない、無味無臭の世界に、人は生きることができません。

 密の反対は粗ですが、無熱と言い換えても良さそうです。

 首相もワクチンを接種するというニュースもありましたし、アメリカでは条件を満たせば、マスク無しの会合も可とするという記事もありました。

 リモートの出会いは、春に似つかわしくありません。

 春遠からじ 

 本当の春がやってくることを、心から願います。特に、若者の為に。

■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

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【News】
■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■9月11日発売『リフォームデザイン2020』「回遊できる家」掲載
■5月16日『homify』(英語)の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に巻頭インタビュー掲載

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

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建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
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熊に驚き、感謝する‐1746‐

 11月も後半に入り、熊野街道沿いの山々も色付いてきました。

 10月の釣行時以来の池原ダムへ。

 今週は試合があるようで、トボトスロープも満員御礼です。

 ずらりと車が並ぶ中、浜松ナンバーの車がありました。

 声を掛けてみると「5時間掛かるので年に4、5回ですが、池原が大好きなんです」と。

 ボートを牽引しての運転は大変だと思いますが、その魅力があることも良く分かります。

 この時期は、景色が特に素晴らしいのです。

 今年はコロナの影響もあって、隣接するキャンプ場は賑わっています。

 この閉塞感の中、出来るだけ密にならず、リフレッシュしたいという思いは皆同じです。

 しかし感染者数は再び増加傾向のよう。

 「絶対貰わない」は簡単ではありませんが、「絶対うつさない」はかなりの確率で出来るようです。

 ひとりひとりの心掛けで、今後の未来は大きく変わるはず。

 前回の釣行で少し成長したかなと思っていた、すぐにきました。

 水温も高かったので、浅いところから狙っていきました。

 読み通りと言いたいところですが、まずまずのサイズはこの1本だけ。

 その他のサイズは選べませんでしたが、秋は厳しいのである程度納得です。

 思うようにならないから、自然の中で遊ぶのは楽しいのですし。

 前回お隣さんに教えて貰ったみかんを買いにきました。

 169号線のカーブにあるので「カーブの店」

 熊野でとれる南紀みかんはあまり関西には出回らないそうです。

 大きさこそ小さめですが、房の皮は薄く上品な甘さ。

 みかん好きの娘もかなり喜んでいたので、お土産にはお勧めです。

 大自然に触れたくてやってくるのですが、動物も色々居ます。

 こちらは切り株に止まるトンビで、ちょっと格好いい。

 猪も湖畔まで下りてきました。

 その他には、鹿と猿も見かけました。

 ボートで走っていると、水面から少し顔を出した動物が。

 猪かな……と思っていたら真っ黒な熊!

 対岸から200m以上を泳いで来たようで、その呼吸音があたりに響きます。

 ぶつかりそうになったので、大きくUターンしました。

 波が立っていて、エンジン音がうるさいのはそのためです。

 25年池原に通っていますが、熊を見るのは2回目です。

 エレキモーターに切り替えて撮ったのですが、正直かなり怖かったです。

 早い早いと聞いていましたが、泳ぐのも駆け上がるのもここまで早いとは。

 2回目と書きましたが、もう1回も今年の前半でした。

 その時は、ガサッと音がしたのでカメラを出したのですが間に合わず。

 今年はドングリが不作だとよく聞きます。

 これだけ豊かに見える大台ヶ原山系も不作なのでしょうか。

 私は特に動物愛護派という訳ではありませんが、野生の生き物に会えるのは楽しみにしています。

 しかしボートからという特殊な状況とは言え、数メートルで熊を見て、その素早い動きや、荒い呼吸音を聞いて、改めて「獣」だと分かりました。

 とても人が太刀打ちできるものではないと実感したのです。

 普段から会わないように心掛けていますが、いざという時の為に、唐辛子スプレーを携帯しています。

 携帯用のこのサイズなら、噴射距離はたった2m。

 本当のそんな状況になったら、使えるか分かりませんが、何か打てる手があるだけでも気持ちが違うと思っているのです。

 遊ぶために仕事をしている訳ではありませんが、コロナ下の世界でも、好きな景色を見に行け、食べたいものを食べることができます。

 行きの車で何気なくラジオを付けると、書道家・武田双雲さんが話しをされていました。

 「感謝力をもっともっと高めていきたい」

 感謝を常とする人の回りには、何故かそういった人が集まってきて、より感謝できる状況が出来て行く。そんなお話しでした。

 どんな事においても、熱意や向上心は常に持ち続けてきたつもりです。

 しかし、この感謝力という力。今までの私に足りていなかったものだと良く分かります。

 仕事があることに感謝。行きたい所があることに感謝。みかんに、猪に、熊に、感謝、感謝、感謝しなければなりません。

 熊と遭遇したのは、トボトスロープからそう遠くはありません。ここまで近くで熊が暮らしていたとは。

 そうか、だから熊野なんだと至極納得。やっぱり熊に感謝なのです。

■■■9月11日発売『リフォームデザイン2020』「回遊できる家」掲載
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■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
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■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に巻頭インタビュー掲載
■2月13日 『Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

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大阪には大阪の勝ち方が‐1745‐

 大丸梅田は「アクティ大阪」に入っているのだと思っていました。

 完全に間違いではないのですが、2011年に南の低層部を増築した際に、「サウスゲートビルディング」に名称が変更されていました。

 9年も経っているのに全く知りませんでした。

 正式名は「大阪ターミナルビル」で「ノースゲートビルディング」と合わせて「大阪ステーションシティ」を形成しているとも。

 もう何が何だか分からなくなりそうですが、その名前は確かに見たことがあります。

 大阪駅の大屋根を挟んで北側に建つのがノースゲートビルディング。

 グランフロント大阪からヨドバシカメラまでと、かなり東西に長い建物です。

 ルクアと言った方が通りが良いかもしれません。

 アクティ大阪が完成したのは1983年なので私は中学一年生。梅田を通って高槻中学へ通いだした年です。

 中でも、大丸梅田は、生涯で最も買物をした百貨店だと思います。

 その会員カードに、駐車サービスが付いていると最近知り、初めて地下駐車場に止めてみました。

 初めての「サウスゲートビル地下駐車場」で、アクセスは最高ですが、古いだけに駐車場が狭い!

 四苦八苦しながら何とか枠内に収めたのです。

 妻とパパッと買い物を済ませるも、地下の食品売り場に捕獲されてしまいました。

 「娘が大好きだから」と551の蓬莱へ。

 「電車だと匂いが気になるから」とも。

 作っているところを見ていると、蒸す前は結構小さく感じます。

 膨らむからか、錯覚なのか。

 写真を撮っていると、こちらのお姉さんはニコッと笑ってくれました。

 箱詰めをしてくれているお姉さんもニッコリと。

 とても感じが良いのです。

 と思っていたら、何やらド派手な包装で出てきました。

 「期間限定で大阪市消防局とコラボレートしているんです」と。

 どういう理由かは聞けませんでしたが、赤は食欲の色でもあります。

 更に、「○○ちゃん(娘)はロールケーキが好きだから」と堂島ロールの店へ。

 堂島ロールは1300円なんだなと見ていたら、「チョコレートが大好きだから」と1782円のプリンスロールを注文。

 これは新地のママだけが食べるものだと思うのですが……

 支払いはファミリー会員のカードで。

 そんなモノを持っているともしらずで、「これは頑張って働かないと」と気合も入る訳です。

 夕食のプラス一品で出てきました。

 久し振りに食べましたが、やはりテッパンのお味。

 そして堂島プリンスロールも。

 勿論のこと間違いのないお味でした。

 プラス500円ですから。

 近所の八百屋さんで、おつりが551円でした。

 レジのおばちゃんが「はい、551円ね。アッ、蓬莱や!」と。

 本店の電話番号が551番であったことと、「味もサービスもここがいちばんを目指そう!」という理由で、551の蓬莱になったとありました。

アート引越しセンターにしても、551蓬莱にしても、電話番号の縁というのは凄いものです。

 経営理念には、創業者の孫にあたる3代目社長、羅賢一さんの強烈なメッセージが掲載されていました。

 自分の「都合」や「権利」を主張する人には「フードサービス業」は向いていないであろう。

 建築設計業も末席に加えて頂ければと思います。

 またこのようなメッセージもありました。

「与えぬいた」者だけが、お客様からの「笑顔」や「ありがとう」という「・・・&TAKE」を頂くことができる。

 これだけ強い信念と、ホスピタリティがあれば、東京進出をせずとも、隆々と成長を続けるでしょう。

 大阪には大阪の勝ち方がある。

 その方法は、探さずともあちらこちらに転がっているのです。

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勝ってる社長は‐1739‐

 丁度一週間前、八戸ノ里駅で近鉄電車を降りました。

 駅前から少し北へ歩くと、何とも懐かしい感じの風景が広がっています。

 昭和40年代にタイムスリップしたかのよう。

 第二寝屋川に掛かる橋に立てば、何だか海沿いの街を歩いているような気分になります。

 小樽の運河を思い出すと言えば、ちょっと言い過ぎかもしれませんが。

 遅い時間まで仕事をする散髪屋さん。

 光が漏れる窓をみると、ついのぞいてみたくなります。

 誰も居ない工場を撮っているのは私くらいでしょうから、お許し下さい。

 こちらの会社、夜7時前にも係らず、沢山の社員さんが残業しています。

 業績好調な会社の製作現場を案内して貰いました。

 フッ素樹脂から様々な部品を制作する過程を、社長自らが説明してくれます。

 このマシンが特に格好いい。

 最新のものだそうですが、フッ素樹脂は粘りがあるので強いのですが、削りかすにも粘りがあり、人の手で取ってあげる必要があるそうです。

 しかしオートメーション化も進んでいました。

 ロボットアームの動きは、想像以上に早いのです。

 フランジという形状の部品。

 スイッチの一部になるそうですが、ふっそフッ素樹脂なので持ちが良いそうです。

 別フロアでは、女性が手仕事で「バリ取り」をしているところでした。

 どれだけ技術が進んでも、人の手は最も繊細です。

 また、こういった景色にホッともします。

 人が働く姿は、やはり美しいと思うのです。

 昨年解散となった盛和塾ですが、こちらの社長が元塾生が集まれる機会を作ってくれたのです。

 第二部は、「東大阪」屋上BBQです。

 「松茸まであるじゃないですか!」といきなり盛り上がります。

 後継塾ではないのですが、こちらの社長が中心となり、有志で勉強会を開催してくれているのですが、全く参加できておらず……

 皆さんに顔を忘れられないように、焼いて焼いてひたすら焼きました。

 鍋奉行ではなく、マスクをした炭奉行。

 ただ炭奉行はあまり嫌われないのが良いところなのです。

 準備も全てこちらの社長がして下さり、セレクトも量も絶妙でした。

 今年は高値となったサンマも、炭火ファアー。

 強火の遠火が理想ですが、何とか良い感じで仕上がりました。

 これで会費3千円。間違いなく足が出ているはずです。

 K社長、済みません。

 あまりにも楽しそうな写真なのでUPしてしまいます。

 勝ってる会社の社長は、やはり明るいのです。

■■■9月11日発売『リフォームデザイン2020』「回遊できる家」掲載

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豊能町の旬と、まな板の鯉‐1738‐

 10月も下旬に入り、一気に気温も下がってきました。

 衣替えや寝具に毛布を加えたりと、徐々に冬支度も進めなければなりません。

 秋を感じておきたく、能勢郡豊能町にある「とよのコスモスの里」をのぞいてきました。

 阪神高速の11号池田線の先、渓流沿いの国道423号線を北西に走ります。

 山道を抜けると、里山風景が広がってきました。

 早めに家をでて9時頃に到着。市内から40分くらいだったでしょうか。

 webサイトには1haとなっていました。

 一面のコスモス畑です。

 大きさも様々なら、色も様々。

 黄色はあまり見たことがありませんでした。

 一輪一輪も美しいのですが、こういった美は連続の美と言えるでしょう。

 帰り道の途中、「志野の里」に寄りました。

 豊能町の直売所です。

 最近子供が同行しなくなり、産直市場づいています。

 勿論のこと妻のリクエストで、まずは葉っぱ付き大根を購入。

 鷹の爪も朱色が美しく、喜んで買っていました。

 これでピーナッツ好きの娘に、落花生を説明できます。

 この「山口納豆」は、普段食べている納豆とは別物という感じでした。

 粒が大きく味は濃厚で、舌触りはバターのように滑らか。ちょっと癖になりそうです。

 黒豆の枝豆も間違いのないお味。

 塩味は最小のほうが、豆の味が引き立ちます。

 美味しい旬の野菜が食卓に載ると、とても豊かな気持ちになります。

 美しく、美味しい秋なのです。

 本日、リフォーム誌の取材がありました。

 今回は、作品を取り上げて貰うのではなく、建築家の選び方やリフォーム会社の選び方に対する取材でした。

 編集部の方、ライターの方と、三者リモート取材だったのですが、とても面白かったです。

 お二人とも女性で、リフォームに興味がある方の代弁者とも言えます。なかなかに鋭い、突っ込んだ質問ばかりでした。

 取材相手に選んで頂いたことは光栄なことですから、期待にお応えしなければなりません。

 分かり難かったり、独りよがりな話を聞きたいはずはありませんから、これはこれでハードルの高い仕事です。

 私なりの工夫としては、初期相談に見えた方に対してもそうですが、食べ物の例えをよく使います。

 美味しい食べ物が嫌いな人は居ませんし、どうすればその人に会った料理をお出しできるかに、建築の仕事は良く似ていると思うからです。

 高級素材を使わなくても、旬でその人に合った素材を、適切に料理すれば、その人にとって最高の料理をお出しすることは可能だと思います。

 ただ、出来合いの物ではないので、料理を考えたり、料理をするお代は頂くことになるのですが。

 質問は鋭くもありますが、それがインスピレーションとなって会話が喚起され、あっという間に1時間が過ぎていました。

 取材に関しては、全て自分が話した言葉なので、切るも貼るも、遠慮なく料理して下さいとお伝えします。

 まさにまな板の鯉。色々言うよりは、プロの腕を存分に振るって貰うに限るのです。

 11月末の発売だったと思うのですが、またここでお知らせいたいと思います。

■■■9月11日発売『リフォームデザイン2020』「回遊できる家」掲載

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水風土があう‐1721‐

 月曜日から続く、同級生のセカンドハウス訪問です。

 前日、最も早く寝てしまったので、朝は私が一番です。

 野辺山高原の朝は涼しく、小鳥のさえずりの中をジョギングにでました。

 走っていると、急に森が開けます。

 開拓記念碑とあるので、もとは森林だったようですが、大部分は畑となっていました。

 レタスのようです。まさに高原野菜。

 トラクターが作業をしていたので近づくと、農薬をまいているようでした。

 使用しないのが理想ですが、売り物である以上仕方ないのかもしれません。
 
 できる限り少なくして欲しいものですが、高原は非常に虫が少なく、そんなメリットがあるのかもしれません。

 標高1400mは涼しいのですが、太陽に近い感覚もあります。

 存分に太陽光を浴びたレタスは、瑞々しく、シャキッとしてみえるのです。

 沢山ある畑では、時間差で育てられているようでした。

 常に食卓に並ぶので当たり前と言えば当たり前ですが。

 昨日の新聞にも、長雨の影響でレタスが高騰し900円台という記事もありました。

 安いに越したことはありませんが、手間暇かけて育てられ、日本全国に届けられる訳なので、そんな時もあるでしょう。

 1万円と言われれば手がでませんが、普段の4倍感謝しながら食べるべきかもしれません。

 牛乳も地元のもの。

 パッケージを見るだけで美味しそうです。

 今回は立派なキッチンがあるので、料理モードは常にオン。

 地元の柔らかそうなサニーレタスがあったので、スペシャルサンドウィッチ2種盛りです。

 車での旅なら、必ずマイ調理キットを持って行きます。

 旅先での朝食は重要です。忙しない日々の暮らしと、一番違うのはここかもしれません。

 近くにある八ヶ岳音楽堂は、建築家・吉村順三の傑作と聞き、立ち寄ってきました。

 残念ながらリハーサル中で入ることができず。次回の楽しみにとっておきます。

 昼過ぎ、滞在のお礼をして帰路につきました。

 私の人生は、建築、野外、旅の三本立てだと書きました。旅の魅力は、見る、食べる、感じるです。

 高価なものでなくても、その土地や風土が育んだ味は心に残るもの。

 バンコクのパッタイ(焼きそば)、ホーチミンのフォー、ミラノのジェラート、パリのフランスパン、香港のエビチリと、風景や匂いと共に蘇ってくる味が沢山あるのです。

 今回食べたレタスは、実は同級生のお姉さんが生産したものでした。

 スキーに訪れていた縁で、レタス農家に嫁いだそうです。彼がこの地にセカンドハウスを構えるに至ったことにも影響を与えているはずです。

 「水があう」という表現がありますが、これは食も含まれているでしょう。

 風土という言葉もあるので、「風と土があう」まで満足すれば、そこは理想郷かもしれません。

 土地探しをしているクライアントに、「響くかどうかが一番大切」と伝えてきました。

 「響く」を分解して行くと、水、風、土という要素がかなり大きいのではと考え始めています。

 旅に出て感じる。だから旅は止められないのです。

■■■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行
巻頭インタビューが掲載されました

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■12月3日 『Houzzユーザーが選んだ人気写真:キッチン編』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が5位に選出
■9月30日発売『suumoリフォーム 実例&会社が見つかる本 関西版』「回遊できる家」掲載
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載

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清滝街道をゆく‐1712‐

 昨日は久し振りに晴れの日曜日になりました。

 奄美地方の梅雨明け宣言もでて、長かった今年の梅雨も間もなく終わりでしょうか。

 初めての敷地を見るために車で出掛けたのですが、朝9時半で気温32℃。

 暑い一日になりました。なかなかホットな燃費も下に見えていますが。

 近畿道、第二京阪と乗り継ぎ、国道163号線を東に走ります。

 ボーリング場があったり、カラオケ喫茶の看板を見掛けたりと、昔ながらの街道沿いの風景です。

 生駒山地を越える街道はいくつかありますが、清滝街道が最北とのこと。

 よって、道は比較的なだらか。現代とは全く違うレベルで重宝されたはずです。

 分かり難いのですが、左の擁壁上に見えるのが旧街道だと思います。これは日本の大動脈だった東海道でも良く見る景色。

 旧街道の横を掘り下げて、現在の街道として整備してあるのです。

 最後はトンネルを抜けて生駒盆地に。

 少し走ると田園風景へと変わりました。

 面白い地名ですが、カタカナの意味するところは何なのでしょう。

 古い日本家屋を横目に見ながら更に東へ。

 清流とは言えないまでも、せせらぎをみるだけで目に涼やかです。

 感覚的にですが、ホタルがでるのかでないのか、丁度境目あたりでしょうか。

 生駒盆地の東端にさしかかりました。

 先程見えていた「この先狭い」という道路標識の通りになってきます。

 「もしやこれは険道か」と訝りましたが、何とか学研都市へと抜けることが出来ました。

 この峠を越えると京都府。

 小一時間掛けた小旅行の後、現地に到着したのです。

 司馬遼太郎さんが最晩年まで執筆していた紀行文が「街道をゆく」です。

 海外編もいくつかありますが、文豪が最後まで描きたかったものが、日本の街道だということが少しだけ分かる気がします。

 立ち止まってみる景色は言ってみれば静止画。しかし街道をゆきながらみる連続した景色はMOVIE。

 歴史や風土を語りかけてくるかのようです。

 「家族で47都道府県制覇」を達成した後に掲げた旅のテーマは「家族で世界遺産制覇」

 しかし、高校に、中学になろうかという兄妹は全く乗ってこず。

 それなら「ひとり街道をゆく」でもいいかなと思っていたのです。

 最後は、甘いもの情報です。

 打合せ終わりで、学研都市の中心部にある「ル・パティシエヤマダ」に寄りました。

 一度お土産に頂いたのですが、本当に美味しかった。

 フワッとした生地感が写真でも伝わってきます。

 人の目は何と繊細なのでしょう(笑)

 「甘すぎない」という常套句が霞んでしまうくらい、甘すぎず、美味しいのです。

 普段、どれだけ働いても褒めてくれない娘も、歓喜の声を上げて感謝してくれました。

 千円のロールケーキがこれ程安いと思えることはあまりないのです。

■■■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行
巻頭インタビューが掲載されました

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【News】
■5月16日『homify』(英語)の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■2月13日 『Best of Houzz』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞
■2月3日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■12月3日 『Houzzユーザーが選んだ人気写真:キッチン編』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が5位に選出
■9月30日発売『suumoリフォーム 実例&会社が見つかる本 関西版』「回遊できる家」掲載
■7月21日BS朝日『大改造!!劇的ビフォーアフター』「住之江の元長屋」再放送
「トレジャーキッズたかどの保育園」
地域情報サイトに掲載

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

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◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

毎回、食事は真剣‐1707‐

 明日からは雨が続くようで、今のうちにと現場を回ってきました。

 商店街の入口に昔ながらの八百屋さんを見掛けました。

 こちらの商店街もシャッターが目立ちますが、奮闘しているお店もちらほら見えます。

 左に見えるバケツはおつり入れでしょうか。

 ゴムで伸びるザルからおつりを取り出し、新聞紙を巻いてくれる風景もすっかり見なくなりました。

 手書きの値札に、発泡スチロールの陳列台。

 これなら、季節季節の変化もた易いでしょう。

 イチジクの甘い香りに誘われて、近所の畑をのぞいてみます。

 カボチャの黄色い花が咲いています。

 実は葉に隠れて上手く撮れず。

 トウモロコシ。

 ナスビ。

 そしてトマト。

 まだ熟していませんでしたが、夏野菜が勢ぞろいです。

 夏野菜、何とも美味しそうな響きなのです。

 2004年に亡くなっった、作家・水上勉の「土を喰う日々-わが精進十二カ月」は、食に関する珠玉のエッセイです。

 軽井沢での四季の食卓を綴ったものですが、その暮らしぶりには、幼い頃を過ごした禅寺で経験が生かされています。

 貧しかった家庭の事情で、京都の禅寺に預けられたのですが、寺の畑には何もないような寒い時期、来客に食事を準備する場面で、師にこう教えられます。

 「ご馳走とは、旬の素材を探し、馳せ走ってもてなすことだ」

 料理であれ、仕事であれ、全ては心の所産です。

 気持ちの入ったハードワークの先に、悪い結果など出るはずがないのです。

 ある女性クライアントのお母さまが、「下の娘は、仕事が終わると『今日のご飯は何?』と必ずメールしてくるのよ」と笑いながら教えてくれたことがあります。

 こちらの女性、クラッシックバレエのダンサーで、ロシアへの留学経験もある方。

 「毎回、食事は真剣ですから」と言われていました。

 その気持ち、よく分かります。

 出来る限り体を動かすようにはしていますが、それでもバレエダンサーと比べると雲泥の差。

 それで、月水金は出来る限り粗食にし、火木土日を「食べて、飲んで良い日」にするというシステムを思いつきました。

 打合せの関係もあるので完全ではありませんが、15年位は概ねのようなリズムとしています。

 今日は木曜日。

 妻からタイの昆布じめとトンカツだと聞いています。聞いているということは、私にとっても「毎回、食事は真剣」なのです。

 冷えたビールと美味しい肴。適温のキャンティとカマンベールチーズが少しあれば、そこは私にとっての天国。

 今日はもうそんな口になってしまったので、そろそろ上がることにします。

■■■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行
巻頭インタビューが掲載されました

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見える景色が変わるから‐1698‐

 6月は旧暦で言えば水無月。

 「水はありすぎるけど」となるのは、旧暦と1ヵ月程の誤差があるためです。

 しかし、7月や8月を「水無月」と呼ぶよりは良い気がします。やはり何でも後回しよりは前倒しですから。

 新型肺炎の影響で銀行業務が縮小されたり、メーカーからの見積り提出が遅れたりで、着工が遅れ気味のプロジェクトもいくつあります。

 その中で、契約工期の前に完成しそうな「ときめく紺色の家〈リノベーション〉」

 ようやく足場が外れたので、良ければ「現場日記」ものぞいてみて下さい。

 出掛けるのは現場行きとジョギングくらいで、その道程だけが外界を目にする機会でした。

 この古墳にはいつも目が行きます。

 年配の方が写真を撮っているなと思ったら、菖蒲が花をつけだしていました。

 県外移動自粛も今日から解除。これまでの分まで「お出掛け」したいものです。

 どうしても食事の写真に頼ってしまったこの期間。

 締めくくりは関西のソウルフード、お好み焼きです。

 意外にも、一番人気はモダン焼きでした。

 私はソバを炒める派。

 「カリカリで美味しい!」と子供達もなかなかの食べっぷりでした。

 ネギ焼きは製作途中の写真のみ。

 焼きながらなので写真はどうしても……自慢のネギ焼きはまたの機会に紹介します。

 長男も今日から授業が始まるので、早起きして降りてきました。この期間で一番カリカリ来ていたのが、長男の朝が遅いことでした。

 勉強云々より早起きする習慣を保つことのほうが、学校の価値は高いかもしれないとさえ思った程です。

 玄関を出る前にバタバタしているので聞くと「定期が見当たらない」と。

 「後回しにする人で、立派な人を見たことがないといつも言ってるだろう」とまたカリカリ来ていると定期が出てきて、妻が送って行きました。

 一本早めの電車に乗っているので、それでも友人との待ち合わせには間に合うとのこと。「よく分かってるじゃない」と、怒ったり褒めてみたり。

 高校時代、数学の先生が「一本早い電車で登校してみなさい。見える景色が変わるから」と言っていました。

 ギリギリ間に合ったことを自慢する方が多数派で(勿論私も!)、この意味が分かっている生徒は少なかったと思います。

 人は機械ではないので、スケジュールがタイトになればなる程、良い習慣なら崩してはならないと思います。

 朝のジョギング中、問題解決のヒントや、プランのキーになるアイデアが浮かんだことが何度あったことか……

 その数学の先生は、確か実家に戻りお寺を継がれたはずです。

 「君オリジナルの考え方で解いてもいいんだよ。ただ、それならこの解き方が正しい事から証明しないといけないね」とも言っていました。

 学生時代は言う事も聞かず、反発もしていましたが、全て先生の言われた通りで、それを伝えても受け入れてくれないところまで一緒です。

 この世は輪廻転生。

 お詫びの気持ちと、感謝の気持ちを、今ならお伝えしてみたいと思うのです。

A photograph is wonderful.
2014年11月 滋賀/石山寺

■■■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行
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