火の鳥のように‐1265‐

 4月14日(木)21時26分に発生した熊本地震で亡くなられた方々へ、心らお悔やみ申し上げます。

 また、被災された皆さまへ、心からお見舞い申し上げます。

 最大震度7、震度6を超える余震が続くという、深刻な状況は変わりません。仕事人としては、応急危険度判定士として、所属団体の要請があれば、すぐに現地へ行きます。

 会社としては、精一杯働き、利益を出し、しっかり税金を納めることで、貢献したいと思います。

 これは、日本中、世界中のどこで地震が起こったとしても、変わりません。

 しかし、人には心情や思い出があります。

 フェリーの旅が好きで、九州は子供が生まれてからでも4回は訪れました。一番初めに行ったのが2011年のゴールデンウィークでした。

 今回、大きな被害が出ている阿蘇。

111

 初めて訪れたのは小学生だったか。同じ日本とは思えませんでした。

 特に草千里の景色が印象的でした。

113

 この旅は、愛車だったハイラックスサーフとの最後でもありました。

 あの自然の中を走らせてやりたいと思っていたのです。

115

 火の国・熊本の象徴、阿蘇。

116 (2)

 その景色も、およそ普段の暮らしでは見ることのないもの。

 甚大な被害が出ているという南阿蘇村では、ふらっと入った洋食屋を思い出します。

 手作りハンバーグがともて美味しかった。

116 (3)

 加藤清正が築いた名城・熊本城。

 瓦が落ちている映像も流れていました。こうして、何度もの天災を凌いできたのです。

117

 大分でも大きな被害が出ています。

121

 別府では、火山国である恩恵を受けることが出来ます。

 それ故、繰り返される地震。

 この瞬間、自分の住む街に起こったとしても何の不思議もありません。

125

 家族で47都道府県を訪れるというテーマを設けています。

 九州・沖縄地方は、沖縄を残すのみになりました。

 70億人全ての痛みを分かち合うのは無理です。反対に全ての喜びを分け与えて貰うことも出来ません。

 なら、少しでもそうあれるような心を持ちたいし、旅がその礎になれば良いなと思っています。

 司馬遼太郎はこう言っていました。

 何にしても日本人は働き者である。

 日本人は常に緊張している。理由は、常に公意識を背負っているからと断定していい。

 公を世間の目とするなら、謙虚さは自然から学ぶのだと考えています。

 厳しく、豊かな自然が「人の力の及ばないものがある」という事を教えてくれるのだと思うのです。

127

 とは言え、私達の先祖は首を垂れていただけではありません。 

 働き者で謙虚な日本人は、何度も這いあがり、再建を繰り返してきました。熊本も必ず火の鳥のように蘇ります。

 自分の人生というスパンを超えて見れば、これは綺麗ごとではないと断言できます。

 今朝の新聞のスポーツ欄に「この地震に比べれば、私の悩みなど小さい」というコメントが載っていました。

 誰もが共感できる意見です。

 自分の為、クライアントの為、社員の為、家族の為、そして社会の為に今日も精一杯働くだけ。ただそれだけのことしか出来ないのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA