一昨日、明治45年(1912年)生まれの祖父が、93年の生涯を閉じました。
祖父は明治、大正、昭和、平成と生きた93年の間に、第一次、第二次世界大戦を体験し、戦後の激動期を生抜いてきました。
材木の販売で身を起こし、働き通しだった祖父の晩年の楽しみは、家の裏山にある果樹園で、桃、柿、スイカなどの、手入れに出かけることで、入院する半年前まで元気に出かけていたようです。
年に2回ほどの親戚の集まりでは、お酒を飲んではご機嫌なようすで頬を真っ赤にしていた姿を思い出します。お酒をこよなく愛した祖父の棺に、祖母が小さなビンを3つほど入れていました。
日本酒、養命酒、はちみつ、だったそうです。天国でも、ご機嫌で晩酌していることでしょう。
告別式の日、祖父の暮した瀬戸内海の港町は、雲ひとつ無い快晴でした。