タグ別アーカイブ: 奈良

奈良には冬が良く似合う‐1122‐

 先週は、法隆寺の宮大工、西岡常一から、弟子となる小川三夫への手紙について書きました。

11 - コピー

 実物を見たくなり、奈良県斑鳩町へ。家から西名阪で30分程です。

13 - コピー

 607年、聖徳太子が建立した現存する世界最古の木造建築。日本初の世界遺産でもあります。

 柳のようなしなやかさで揺れをやり過ごす考えは、日本初の超高層ビル、霞ヶ関ビルにも応用されました。

15 - コピー

 五重の塔の高さは約32m。中央を貫く芯柱は他の構造体と触れていない事で知られます。

 揺れの周期が違うことで、運動エネルギーを打ち消しあっているのです。

17 - コピー

 1400年もの昔、構造解析など無い時代に、どのような経緯でこの構造体は生まれたのか……

 子供達の名前も記載できるとの事で、瓦を1枚寄進してきました。

19 - コピー

 その後、明日香村まで移動。子供はマイ自転車で、大人はレンタルで、大和路を走ってきました。

21 - コピー

25 - コピー

25 - コピー

 石舞台、亀石、高松塚古墳。

 何故か奈良へ出掛けるのは決まって寒い季節。奈良は冬が良く似合うのです。

 「鬼」と言われた宮大工、西岡。その話を子供にしていると、長男からこう聞かれました。

 「お父さんは仕事の鬼?」

 ここでひるんでいては。「もちろん」と答えました。

 広辞苑には、天つ神に対して、地上などの悪神、邪神とあります。その恐ろしい形相から転じて、何かに精魂を傾ける人を指すようになったのでしょう。

 楽しんで働くのも正なら、鬼の形相になるのもまた真。

 古い考えかもしれませんが、仕事人にとって「鬼」は最高の褒め言葉でしょう。

お奈良

 今日は成人の日。15日でないことに、違和感を感じると言い続けて数年。

 今年は雪の地域も多く、特に女性は大変だったでしょう。しかし、それはそれで記憶に残る一日になったかもしれません。

 20年経てば全く違和感のない若者が成人するのですから、時は全てを凌駕する訳です。

 私達は奈良の東大寺に行っていました。

 市内も若草山を境にうっすらと雪化粧。

 冷たい雨の一日でした。

 濡れそぼった鹿をみると可愛そうな気もしますが、たくましさも感じます。

 子供の絵本に「だじゃれ日本一周」という本があります。

 大阪府、たこやき食べてお釈迦プー。

 奈良県、それならと大仏さんもおならけん。

 全く罰当たりな絵本ですが、それで大仏さんを見に行こうか、となったのです。

blog_import_5417bfc3113ae

 「絵本より大きい」というのが娘の感想。

 それはそうです。

 柱くぐりもしてきました。

 私もくぐれるかなと思いトライしましたが、肩が入らず断念。

 これはどんなご利益があったのか。

 奈良県立美術館で「田中一光展」があったのも、久しぶりに奈良へ行こうと思った理由。

 彼は奈良出身でした。

 エントランスのみ撮影可。

 私が彼の名前を初めて聞いたのは、大学時代でした。

無印良品のデザインをしていると、美大に行っている友人に教えて貰ったのです。

 展示はポスター、グラフィックデザイン、スケッチなど、かなり見応えがありました。

 「具体」の吉原治良や、抽象画の元永定正から影響を受けていたと知り、常に貪欲に、刺激を求めていたのだと分かったのです。

 やはり一流は一流と交わるもの。

 また、彼は奈良という街の風土に大きく影響を受けているようです。

 古都奈良の特徴を、京都と対比させて語られることが多くあります。建築で言えば、武骨で実直、と表現したくなります。

 それらの風土は、今なお街に息づいていると感じます。

 県庁、奈良市民ホール、奈良国立博物館など現代建築の見どころも沢山。これらはまた晴れた日に。

 子供達は奈良県に入ったとたん「おならけん」とホントにおならしました。車の中で。

 奈良県の皆さん、どうか許しを。