タグ別アーカイブ: 日本理化学

良く見る。本心で話す。‐1153‐

■■■ セブンドリーマーズ・ゴルフシャフト・梅田ラボ ■■■
「オープニングレセプション:UMEDA GALA PARTY」

時間:3/27(金)18:00-21:00
場所:〒530-0001 大阪市北区梅田 1-2-2 大阪駅前第2ビル 1F
飲み物・食べ物:無料
設計:アトリエm

 いよいよ明日に迫った、セブンドリーマーズ・梅田ラボのオープニングレセプション。

 現場はまさに正念場です。詳しくは現場日記に書きたいと思います。

 今日は朝から、敷地の確認に行ってきました。

16 - コピー

 季節、時間を変えて、訪れることがとても重要。日照時間も随分長くなり、日差しも強さをましてきました。 

12 - コピー

 ご近所の桜が7分咲きでした。

 かなりの老木のようですが、淡桃と真紅の桜が入り混じっています。接木をしているのでしょうが、不思議と人工的な香りはありません。

14 (2) - コピー

 人と自然が共生するのが里山文化。日本という国は、そのあたりのバランス感覚が非常に良い国だったと言えます。
  
 それらの文化を過去形にしないよう、注意したいと思うのです。

 春満開直前といった時期ですが、小学校は終業式を終えました。

09

 春休み中は、子供達にも時々事務所に来て貰い、車の模型を作ってもらいます。

 子供さんが一緒に打合せに来所した際の、プレゼント用です。大人が作ったものより、人気があることがあるのです。

11

 下の娘はまだ大雑把なものですが、それでも持って帰りたいと言ってくれる時もあります。

 それを子供達に伝えると、ともて喜ぶのです。

 ダストレスチョークで知られる日本理化学は、知的障害を持つ社員が、全体の70%以上を占めます。

 会長の大山泰弘さんはこう言っています。

 導師は人間の究極の幸せは

 人に愛されること、
 人にほめられること、
 人の役に立つこと、
 人から必要とされること

 の4つと言われました。働くことによって愛以外の3つの幸せは得られるのだ。私はその愛までも得られると思う。

 長女は通知表の成績が全てAでした。そこまで期待していなかったので、手放しで喜びました。

 1年生なので、先生の言うことを、しっかり実践していれば取れそうですが、それでもオールAは大したものです。

 反対に長男は1つAが減り半分くらいがAでした。

 現代は、褒めることこそ人を伸ばすという考えが主流です。しかし、私は少し違和感を覚えます。

 仕事の現場では、良い仕事をすれば褒められるし、良い仕事が出来なければ叱られます。全てはありのままです。

 ただ、褒めるにはまず、褒める点を見つけなければなりません。現実を常に注意深く、愛情を持って見ておきなさい、という意味が本来の意味だと思うのです。

 オールAを褒めるのは簡単でした。そうではない時、親がどのくらい子供を見ていたのかを試されます。

 で、「休まずに学校へ行けたんやね。元気が一番」みたいな話では笑い話にもまりません。

 担任の先生から「だれかれ、わけ隔てなく接することが出来る」というコメントがありました。長男らしいなと思い、良く見てくれている先生に感謝しました。

 良く見る。本心で話す。これは仕事上の信念でもあります。

一人前とは

 人の入れ替わりは世の常で、変化のない組織は衰退します。

 よって、実はということも無いのですが、9月に若い男性スタッフが退職しました。辞めるという結論を出したなら、何故とは聞かない事にしているので、本当の理由は分かりません。

 これは自分の経験から決めた事です。

 24歳の時、初めの事務所をクビになった後、ひらってくれた先輩がいました。その設計事務所で働いて1年ほど経った頃、ちょっとしたことで「辞めます」と言ったのです。

 止めてくれるだろうという気持ちが、いくらはあったと思います。しかし結果は「あっそう」という感じでした。

 辞めたいと言っておきながら、止めて貰うもないのですが、大方の若者は私と同じように、自分の発言に責任を持ったことがないと言えば言い過ぎでしょうか。

 いつも誰かが「考え直したら」とか「長い目で見たら為にならないから」とか正しい選択へ導いてくれたと思うのです。

 25歳の時に「辞めずにもう少し頑張ってくれよ」と言われていたら、私はまた違った生き方をしていたと思います。現実は1つしかないので、どちらが良かったを考えるのは全くのナンセンスですが。

 大学生の頃、下宿をしていた同級生が「一人前になるまで帰ってくるなと、父さんに言われている」とよく言っていました。

 しかし、やや違和感を覚えていました。一人前ってなんだろうと。

 「一人前とは逃げないこと」 
 
 出所を忘れていまったのですが、これより分かり易い言葉はありません。意地悪な言い方ですが、一人前は郷里には帰らないのです。

 新聞で、社会派小説家、城山三郎の言葉が紹介されていました。

 「1人のホンモノに触れれば、100人のニセモノを忘れさせてくれる。それが人間社会の有難さである」

 人間関係の問題が、一方にしかないことはあり得ません。勿論私も至らなかったのは間違いないのです。
 
 何度か紹介したのですが、社員の7割に知的障害を持つ人たちを雇用し、チョークを製造している会社、日本理化学工業の大山泰弘会長の言葉を書いてみます。彼は人としての、4つの究極の幸せを定義しています。

 「愛されること、褒められること、人の役に立つこと、人に必要とされること」

 いずれも他者が介在しています。この意味が分かれば、大切なのは自分の都合や考え方でなく、どれだけ誰かの役に立てるかこそが、自身の存在意義だと納得できると思うのです。