「余の辞書に不可能の文字はない」はナポレオン・ボナパルトの言葉とされます。
しかし諸説あるようで「不可能というフランス語はない」といったものもあるそう。
建築現場、設計事務所業界に置き換えて「人手不足という日本語はない」としてみます。
嘆いていても仕方ないので、フランスの英雄にあやかってみるのです。
そのような訳で、現場と会社をコマネズミのように往復する毎日ですが、充実度は1000%なのです。
現場からの帰り、今日は良い天気だなと思っていたら、急に雲が広がり、ゴロゴロと雷の音。
ゲリラ豪雨も9月が多かったと思うので、常に意識はしておかなければなりません。
さっと昼食を取ろうと国道沿いのうどん店に入りました。
食事を終えて店を出ると、裏手に水田が広がっていることに気が付きました。
大阪市内の少し手前ですが、かなりの広さで大きな空を見るのは気分が良いものです。
隣にはため池があり、ここから水を引いているのでしょうか。
びっしりと生えたハスと浮き草。水面は殆ど見えません。
近づくと、水面付近が一斉に動き「ガサガサッ、ボチャン」と。
正体はおそらくこのカエル。
お食事中のシラサギです。
何を食べているかは、ご想像にお任せします。
ヒマワリも植わっていたので、ちょっとお口直しを。(目直し?)
水田の一部には、鳥よけネットの掛かっているエリアがありました。
早生種なのか、すでに深く頭を垂れています。
注意して見ると、区画ごとに成長度合いが随分違います。
時間をずらしながら収穫する為でしょうか。
こちらは、穂が重くなり始めた頃。
その隣は穂の付き始め。
まじまじと若い稲穂を観察したのは初めてでした。
当たり前ですが、初めから穂が垂れていることはありません。
「実るほど、頭を垂れる稲穂かな」
立派な人ほど謙虚であるということわざですが、日本の米食文化が、より親近感と、説得力を持たせているでしょう。
とても好きな言葉ですが、頭を垂れていない時期があったから、成長があるとも言えます。
誰しも青い、尖っている時期はあって良いのだと、鋭い稲穂をみて、至極納得できたのです。
そう考えると、子供に大人を求めたり、若いスタッフに成熟を求めてしまったことがあったかもと、反省したのです。
小学生から中学生に掛けて、大人に対して敬語を使い始めます。子供が大人に向かうタイミングで、多少の違和感を感じるものです。
幼稚園から敬語を使いこなせるのもおかしいし、大学生になっても使えないのもバツです。
教育とは、そんな違和感を受け入れることなのかもしれません。
仕事人としては、およそ四半世紀に渡ってキャリアを積ませて貰いました。その手応えもあります。
しかしリーダー業に至っては、私がいまだ尖った稲穂。 人手不足はひとえに私の責任です。
田んぼの底を見ると触角が見えるのでタニシでしょうか。
人は単細胞生物から、ここまで進化してきました。
「自然は飛躍せず」
植物学者リンネの言葉です。
その言葉を信じ、少しずつでも進歩していると思いたいのです。
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