カテゴリー別アーカイブ: 06 スポーツ

この惑星一の赤いヤツ‐1854‐

日曜日は少し長い距離をジョギングします。


「イタウバハウスは」その圏内で、久し振りにのぞいてきました。

と言っても前を通っただけですが、イタウバのルーバーがさらに良い感じに古美ていました。

ジューンベリーは、花、実、紅葉と三拍子そろった木なのです。

最近遠出ができていませんが、近所の公園でも十分目を楽しませてくれます。

この時期、自然界は色彩が溢れんばかりです。

やはり、真っ赤に色づいている木に目がいきます。

よくみると、白い実が弾けているのでナンキンハゼのようです。

隣接する野球場では、日曜日はいつも草野球の試合が開催されています。

赤いユニホームですから「我が町のエンゼルスだな」などと思いながら見てみると……体格のよいセンターは背番号17番!

今日は、三刀流のようです。

仲間にさんざんいじられているでしょうが。

金曜日はほぼ皆既月食と話題になっていました。

すっかり忘れていたら、妻が丁度今見えていると伝えに来てくれました。

それならと、Canonの Eos 5D Mark IVに 350mmの望遠レンズをセットし、三脚を据えて撮影してみました。でこれで最大ズームですが、なかなかよく撮れました。

我が町のではない、本物の大谷翔平選手ですが、満票でMVPに選ばれました。

“Most Valuable Player” アメリカンリーグで最も価値ある選手となったのです。

今年の夏頃、日曜日の夕方に車を運転しながらラジオを聞いていました。

その日もエンゼルスの大谷選手は大活躍で、敵将が「彼はこの惑星一の選手だ」とコメントしたと聞こえてきたのです。

私は全く関係ないのですが、なぜか目頭が熱くなりました。


「この惑星一の選手」 “Most Valuable Player in this planet” 

宇宙レベルの称賛を受ける26歳に感激し、反対に自分自身と比べて、不甲斐なさとジレンマを感じ……ととても複雑な気持ちでした。

しかしクライアントは、少なくともベスト(かも)、と思ったからオファーをしてくれるのです。やはり、この惑星一を目指すべきです。

アメリカンフットボールでは、試合前、赤い部屋に入ってモチベーションを高めると聞いたことがあります。

赤いユニホームが大谷選手のモチベーションを高めた、ということはないかもしませんが、来年も、この惑星一の赤い選手が気になって仕方ないのです。



■■■ 8月17日『建築家・守谷昌紀TV』を開設しました ■■■

■1月27日 『Best of Houzz 2021』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載

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建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
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怪物が去る秋‐1845‐

10月の満月をハンターズムーンというそうです。

月明りのもと狩りを始めるからとか、ネイティブ・アメリカンが冬に備えて狩りを始めるからなど諸説あるようです。

原始の時代には、月の満ち欠けによって暦を把握していたはずで、月との関係は現代人とは比べものにならなかったでしょう。

それで、色々な名前を付けたのだと思いますが、昨日の ハンターズムーン は見事なものでした。

風で雲がどんどん流れて行く様が美しく、少しの間、夜空を見上げていました。

見上げながら、久し振りに狩りにでも行こうかなと思っていたのです。

その前日。10月19日は松坂大輔投手の引退試合でした。

試合後、ニュースに出演すると知り、間に合う時間に家へ帰りました。

打者ひとり限定で、対するはファイターズの主軸、近藤健介選手。

東京オリンピックの日本代表で、スターティングメンバーにも名を連ねていました。

名門、横浜高校の後輩でもあるそうです。

ネットには「松坂世代」と言われる人達、ライバルからも沢山のコメントが寄せられており、読みいってしまいました。

これだけ『18』が似合う男もなかなかいない。

初めは「松坂世代」 と呼ばれるのが嫌だったそうですが、世代の代表としてここまで頑張ってきたと語っていました。

渾身の116 km/hが内角にはずれて四球となり、現役生活を終えたのです。

ノーヒット・ノーランで甲子園優勝。

155km/hのデビュー戦。

そしてイチローを三打席連続三振。

2007年、メジャーリーグ1年目で、ワールドチャンピオンに輝きました。

2008年は18勝で、ここまでの10年で141勝という、まぎれもなく平成の怪物でした。

しかしこの年に肩を痛め、翌年からはすでに納得の行くボールは投げられなかったそうです。

後半の13年は、怪我との闘いでした。

振り被って投げるこの投法をワインドアップと言います。

昔のラジオなら「ピッチャー振りかぶって第一球を投げました!」は常套句でした。

しかし最近は、制球の乱れを抑えるため、ノーワインドアップが主流です。背番号18とともに、速球派の象徴、ワインドアップがとても似合う投手でした。

レッドソックス入団を決めた2006年12月の会見で「夢がかなったか」の問いに「見ることはできてもかなわないのが夢。

ぼくはここで投げられると信じて目標にしてきたからここにいるのだと思う」と語りました。

夢などというあまっちょろいものと違うという意思表示でした。

目標がその日その日を支配する

彼が座右の銘としているという、後藤静香の詩「第一歩」にある言葉です。

どうやら、横浜高校の創立者である黒土四郎さん、横浜高校元監督の渡辺元智さんと受け継がれてきたようです。


十里の旅の第一歩
百里の旅の第一歩
同じ一歩でも覚悟がちがう
三笠山に登る第一歩
富士山に登る第一歩
同じ一歩でも覚悟がちがう
どこまで行くつもりか
どこまで登るつもりか
目標がその日その日を支配する。

名門であるから、数多の才能が集まってくるのでしょう。しかし受け継ぐことができるのは考え方だけです。

目標を見定め、覚悟を持って一歩一歩。

彼が残した結果は、恵まれた才能あってこそでしょうが、目標と覚悟が無ければ達成できるはずもありません。

怪物が去る秋ですが、あの柔和な笑顔を見ると、なぜかいつも身が引き締まります。

年上でも、高槻高校出身でも考え方は受継ぐことができるからです。

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ゴルフにまつわるエトセトラ‐1835‐

今日もリモート打合せでしたが、コロナ下の社会で最も変わったことのひとつでしょう。

各アプリケーションによって画面共有の設定が違ったり、初めは音声が出なかったりと、出だしはバタバタしますが、便利と言えば便利なものです。

今年の8月から本格的に進めている、アトリエmのwebサイトリニューアル計画。

お願いしているドアズの社長、戸田さんはフリーマガジン『fd』の編集長までしている多才な人と書きました。

できれば打合せはリアルでお願いしますと、毎回神戸まで押しかけているのです。

そのドアズの1階には、シルバーアクセサリーのオリジナルブランド、DAgDARTの店舗があります。

今回がリアルの打合せは最後だったのですが、偶然1階が定休日。

最後になるかもしれないので、無理を言って中を見せて貰いました。

店舗の隣には工房があります。

元は自分でも製作していたそうで、少し実演してくれました。

さすがはアクセサリーブランドのオーナー社長。

私より10歳程先輩だったと思いますがとてもお洒落。

指輪はご自身のデザインとのこと。

格好よくディスプレイされています。

しかし、近年は若者があまりアクセサリーをしなくなり、厳しい時代ではあるようです。

その中で、人気の商品がこのゴルフのマーカー。

グリーン上でパットの順番待ちをするとき、ボールの位置を示すために置くあれです。

ゴルフ場へ行けば、樹脂のマーカーが山盛りで置かれていますが、やはり格好いい大人はディティールに拘りたい。

そんな心理をついているのでしょうか。

移動の途中、抜け道かなと丘陵地にある小路へ入っていくと、刈り込んだ芝生が見えてきました。

ゴルフ場の中を横切る道だったようです。

道のすぐ横に打ち下ろしのティーグランドが見えます。

この時期の熱された芝生が発する匂いを思い出していました。

ゴルフをやめたのは30歳すぎの頃ですが、中学生ぐらいからコースも回っていたので大好きなスポーツでした。

ただ、私は無類の負けず嫌いで、コースを回る時はかなり前から予定を立てて練習します。

それなりに自信もあったのですが、独立してからは思うようには練習できなくなります。

後からゴルフを始めた友人に負けたりすると、次の時は血豆ができるまで練習して行くようになりました。

楽しむとは程遠い状態で、「いったい何のためにやってるんだろう」とクラブも全て処分してしまったのです。

28歳から3年程、ひどい鬱に苦しんでいたのですが、その時に滅多に合わない近所の友人が、「会わせたい人がいるからゴルフに行こう」と連絡がありました。

そんな時は誰にも会いたくないものですが、半ば強引に誘われ、一緒にコースを回ったのが現在の妻です。

鬱の時は、とにかく自分に自信がないので、「何と優しい人」と思っていたはずです。今では真逆の人間性だと思いますが。

もう少し歳をとったら、ゴルフをすることがあるのかなと思ったこともありますが、多分ないと思います。三つ子の魂百までで、私の性格が変わることもないでしょうし。

ただ、ゴルフをしていなければ現在の人生ではなかった訳です。

私のゴルフにまつわるエトセトラでした。


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9月20日(祝・月) 11:00~15:00 オープンハウス開催

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楽しむ境地の深さには及ばない‐1815‐

先週まで、アトリエにはテレビがありませんでした。

ですが、大谷翔平選手がMLB(メジャーリーグベースボール)のオールスター戦に二刀流で出場すると決まりました。

さらに地上波で中継されるという報道も。

何とかリアルタイムで観てみたい!


打合せ時、お子さんに観て貰うためのDVDプレーヤーでテレビが見れることが分かり、急いでケーブルを買ってきた次第です。


丸1日経過した今日も、まだまだ語りつくせないとばかりに報道は続いています。

それ程までの歴史的「事件」だったのです。

オリンピック、サッカーのワールドカップなどのビッグイベントを、何度か録画して観たことがありますが、ライブの高揚感には遠く及びません。

大谷選手の活躍はまだまだ続くと思いますが、元野球少年として、この瞬間だけはどうしても立ち会いたいと思ったのです。

まずは、一昨日13日(火)に開催されたホームラン競争。

両リーグ通じての最多、33本を打っているので第1シード。しんがりで登場しました。

残念ながら1回戦で負けてしまいましたが、延長、延長で球場を最も沸かせていました。

そして、昨日14日(水)のオールスター戦では、まずは先攻の1番DHとして登場。

打者としては2打数0安打でしたが、投手として投球がすごかった。

1番打者として、ナショナル・リーグで最も本塁打を打っているタティスJr.が登場。

この時点での本塁打王同士が対決するというのですから、漫画でもそんな設定は見たことがありません。

1番、2番と、危なげなく打ちとりました。

3番打者は本塁打王3回をほこるアレナド。昨年まで地元コロラド・ロッキーズのスーパースターだったそうで、登場とともに凄い声援でした。

そのアレナド選手を追い込みました。

三振を取りに行く場面では、160km/h超の速球を連発。最後は伝家の宝刀スプリットで仕留めたのです。

今年のオールスターゲームのパンフレットは、冒頭に大谷が選手が登場し「ミスターエブリシング」と紹介されているそうです。


 ”Mr. Everything”

「何でもできる人」という意味です。

「MLBの顔になる選手が、通訳が必要というのは良くない。MLBにとってマイナスだと思う」と発言し、大炎上したというニュースがありました。

コメントする必要もありませんが、英語の素晴らしい部分があるのも事実です。

流石に50歳でアスリートとして一流になれるとは思っていませんが、こと自分の仕事においては「何でもできる人」でありたいものです。


私も ”Sho Time” を十分楽しませてもらったのです。


7月8日、産経新聞のコラムで、藤井聡太棋聖と共に、本業以外にあまり興味がないことが紹介されていました。


大谷は飲みに行くより練習が好きだというし、藤井にいたっては趣味が「詰め将棋」というのだから。持って生まれた才能はもちろんのこと、わき目もふらず一つのことに打ち込むことができる性格と集中力こそが天才を作る。人を育てるヒントになろう。


大谷選手の活躍を見ながら一杯……では駄目なのです。

再度、渋沢栄一の「論語と算盤」から引いてみます。

人はその務めを果たす上で、ぜひ「趣味」を持って欲しいと思う。「理解することは、愛好することの深さには及ばない。愛好することは、楽しむ境地の深さには及ばない」とある。「趣味」の極致といってよいだろう。

彼はオールスターの大舞台でも常に笑顔で、実際に「楽しかった」というコメントを残しています。


この日使用したレガースやスパイクが、早速野球殿堂博物館へ寄贈されました。


誰もが成しえなかったことを、笑顔で実現するのですから、世界中の野球ファンを虜にするのは必然です。

仕事を愛し、楽しむ。最高のイメージを持たせてもらいました。

論語読みの論語知らずにならぬようにと、希代の天才は柔和な表情で教えてくれるのです。 
 

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泉佐野漁港 青空市場‐1810‐

 もはや名前を聞かない日がない大谷翔平選手。

 所属するエンゼルスの本拠地があるロサンゼルスとの時差は16時間です。

 席に座るなり、前日の大活躍が聞こえてくると「さあやるぞ!」という気持ちになります。

 真のスターとは、そういう人のことを言うのでしょう。スター(Star)より、サン(Sun)の方が適しているかもしれません。

  上半期最後のSundayは、泉佐野漁港へ行ってきました。

 子供達がテスト勉強期間に入りました。
 
 日曜日の夕食くらいはちょっと豪華にと思い、魚の産直市場を探してみました。

 以外にも、と言えば怒られますが、大阪府のサイトが一番充実していました。

 

 泉佐野漁港はりんくうタウンのすぐ北にあります。

  関空がすぐ近くなので、飛行機の発着も頻繁に。

 以前は青空市場だったのが、現在は建物内に変わったようです。

 観光客半分、地元の人半分といった感じでしょうか。

 函館の朝市を思い出しますが、なかなか賑わっています。

 舌平目の仲間、アカシタはこのあたりの特産です。

 ただ、子供は食べないだろうと残念ながらパス。

 地の魚でいえばガッチョや真鯛が並んでいました。

 文字通り、とれとれピチピチなのです。

 私だけなら、エビ、カニなども捨てがたいのですが、子供に確実に食べて貰えるものからチョイスしました。

 家に帰ると、まずは包丁砥ぎからスタートです。

 砥石に押し当てているだけでも、心が落ち着くもの。

 まず、剣先イカは糸づくりに。

 ゲソは唐揚げに。

 左ヒラメに右カレイにカレイ。

 小さくて申し訳ないのですが、今回こちららが挑戦品です。

 こちらも唐揚げにしました。

 「美味しいから一口だけでも」と言うと、こわごわ食べた兄妹も「美味しいっ!」と。

 しかし続けて「カラッ!」。

 お父さん的には張り切り過ぎてしまい、塩が少し多くなってしまったようです。

 これは痛恨の極み!!

 剣先イカは間違いのないお味。

 長男用に買ったクロマグロも文句なし。

 切る、焼く、揚げるくらいしかしませんが、基本料理は大好きです。
 

 切ったり、刺したりして喜んで貰えるのは料理だけですし、それはそれで、結構ストレス発散になるとかならないとか……

 カレイの唐揚げも再調整したいですし、他の産直市場も順に回る楽しみができました。

 天は二物を……という諺があります。

 しかし、時に天の意思とは関係の無いスーパースターが現れます。

 自分がそのような存在になれるとは思っていませんが、家族だったり、クライアントだったりの、リトルスターくらいは目指したいものです。

 冬の夜空にまたたく、小さな星で構いませんから。 

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敵に勝つではなく、仲間になる‐1790‐ 

 あれからあっという間に一週間が経ちました。

 オーガスタの最終組で、死力を尽くした戦いを終えた二人には、どんな感情が去来するのでしょうか。

 放送では4ヵ国の国籍を持つとあったとザンダー・シャウフェレは27歳。終盤の追い上げは凄かった。

 私が目覚めたのが6時頃で、すぐにテレビのスイッチを入れると11番ホールでした。

 ドライバーもフェアウェイを捉えますが、この時点で2位とは5打差。

 このホールをパーで回り、6打差と突き放します。

 しかし12番のショートホールでボギー。ここからはハラハラドキドキでした。

 シャウフェレは4連続バーディと、激しいチャージで2打差まで迫ります。

 勝負を掛けてきた16番。僅かに風にのまれ、グリーン手前の池に落としてしまったのです。この瞬間、彼との勝負は終わりました。

 しかし2位のザラトリスはすでにホールアウトしており2打差。

 最終ホールのセカンドショットは右のバンカーへ。

 寄せきれずで微妙な距離のパーパット。

 僅かに外してしまいます。

 しかし折り返しのボギーパットを沈め、マスターズチャンピオンとなったのです。

 僅か1打差ですが、4日間278打は世界最小のスコアです。

 次々とチームのメンバーと抱き合い、喜びを分かちあう姿を見て、中島常幸プロをはじめ、放送席も皆男泣きに泣いていました。

 前王者、ダスティン・ジョンソンからグリーンジャケットが。

 夕日を浴びた松山選手は、最高に格好良かったのです。

 優勝が決まった瞬間、ニュース速報が流れました。

 感激に浸っている中で、やや無粋な感もありましたが、それくらいの出来事ということです。

 わずか2時間半、私のにわかマスターズ観戦記でした。

 松山選手へのインタビューの際、更に涙が込み上げてきた中島プロは、以前「ゴルフは芸術になりえるんですよ」と強く語っていました。

 芸術の定義を「誰かを感動させることが出来るもの」とするなら、ゴルフは間違いなく芸術です。

 また、最高の技を「芸術品」と例える通り、これはあらゆるジャンルに言えることかもしれません。

 コース自体も芸術品でした。

 世界最高のライバル。世界最高の舞台。世界最高の技。これらが揃うのが、マスターズの舞台なのでしょう。

 ただ、トップレベルの相手がいなければ、自らがトップであることを証明することは出来ません。

 アテネ、北京五輪の水泳で金メダルを取った北島康介選手。北京五輪の試合後、彼は「勝負脳を鍛えたおかげ」と語っています。

 彼に脳のしくみを教え、アドバイスをした脳科学者、林成之氏の著書が「勝負脳の鍛え方」ですが、ライバルについての行を要約してみます。

 根源的な脳の3つの本能に「生きたい」「知りたい」「仲間になりたい」がある。

 アドバイスで難しかったのは、ブレンダン・ハンセン選手について。ハンセンは当時の世界記録保持者で、最大のライバル。人間は結果を求めると、持てる能力を十分に発揮出来ない。スポーツで言えば、「敵に勝とう」と思った瞬間、能力にブレーキがかかる。

 根源的な本能に逆らうと、脳のパフォーマンスは落ちる。「敵に勝つ」は、「仲間になりたい」という本能に真っ向から逆らう考え方。地球の歴史の中で絶滅した生物の共通点は、周囲にいる仲間とうまくやっていけなかったことである。

 「ハンセンをライバルだと思うな。自分を高めるためのツールだと思へ。そして、最後の10mをKゾーン(北島ゾーン)と名づけ、水と仲間になり、ぶっちぎりの、感動的な泳ぎを見せる舞台だと思いなさい」ハンセンとも水とも「仲間になれ」とアドバイスした。結果は北島は金メダル、ハンセンは4位だった。

 結果を求めるあまり能力を発揮できない愚を避けるには、目標達成の「仕方」にこだわるのがいい。勝負でなく、達成の仕方に勝負を懸ける。そして、損得抜きの全力投球をする。そんな時、人間は信じられない集中力を発揮する。損得勘定とは、結果を求める気持ちにほかならないからである

 超一流選手が競う姿には、この話しを納得させるものがあります。

 「敵に勝つ」ではなく「仲間になる」。自分の目標を一緒に達成してくれる仲間と考えなくてはならないのです。

 新聞記事でも「シャウフェレ選手のあの時点での追い上げは、松山選手へのよい刺激になったと思う」というコメントもありました。

 まさに感動的なゴルフを見せる舞台の仲間としてしまったのです。

 「勝負脳の鍛え方」は10年前に読みました。知識としては知っていますが、結果としては松山選手に遠く及びません。

 いつも思います。どこで何を学んだとしても、真理はそれ程変わらない。実行し続けられるかに尽きるのだと。

 29歳の松山選手に偉業を見せて貰いました。

 勝ち負けでなく、達成の仕方に勝負を懸けたいと思うのです。

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かわいい不分律‐1782‐

 金曜日には、大阪でも桜の開花宣言がでました。

 ソメイヨシノの満開はもう少し先のようですが、街のあちこちで花が開き始めました。

 濃いピンクはヒガンザクラの一種でしょうか。
 
 遅咲きの八重桜まで合わせて、1ヵ月くらいは楽しませて貰えそうです。
 

 土手に咲く野草も色鮮やか。

 中でも、淡い紫のハナニラがお気に入りです。

 ニラに似た匂いからついた名のようで、あくまで見た目重視。

 別名には、イエス・キリストの誕生を知らせたという「ベツレヘムの星」を持つという記事もありました。その高貴な名に恥じない美しさなのです。

 翌土曜日は春分の日。太陽が真東から顔をだしました。

 大阪なら東は生駒山です。

 日の出の時刻は6:02となっていましたが、実際は6:30近くでした。

 もしかすると、山の高さは計算に入っていないのかもしれません。

 この道は東西に走っているので、影も道に真っすぐに伸びています。

 暦のない太古の時代でも、大阪平野なら生駒山と正反対に伸びる影を見て「そろそろ暖かくなってくるな」と分かったでしょう。

 最も分かり易い春分、秋分の日を中心に、1年のスケジュールを考えたはずです。

 その日を、煩悩の川を越えた先にある悟りの世界、「彼岸」と例えたことが、どれ程特別な日だったかを想像させてくれるのです。

 春分の日には、娘が卓球の試合に出ていました。

 未経験者の新人戦という位置付けで、優勝を狙えるかもと頑張っていたのですが、この時期なので観戦は不可。

 残念ながら準優勝だったのですが、いきなり優勝よりよかったかもしれません。

 勉強もその位頑張ってくれると嬉しい……というと嫌味になってしまうのですが。

 面白いことを教えて貰いました。

 試合の後は、どんな展開だったか順に聞くのですが、11対0という試合がありませんでした。

 卓球は11点先取ですが、相手を0で終わらせない不分律(unwritten rules)があるそうです。

 実力差がかなりある時に限られる訳ですが、テニスで言うラブゲームは駄目で、何かしらの方法で相手に1点を取らせてあげるのです。

 アメリカのMLB(メジャー・リーグ・ベースボール)にも多くの不分律(unwritten rules)が存在します。

 大差の時に、3ボールから打ったり盗塁をしてはいけないや、ホームランを打った後にバットを投げる等のオーバージェスチャーもご法度です。

 もしそういった行為をすると、その後主力バッターに対してデッドボールでの報復行為があり、それが暗に認められているのです。

 卓球においてなら、張本君の実力は間違いないと思いますが、点数が入った時などに大きな声を上げるのも、似た行為だと感じていました。

 長男にそう伝えると「勝てば何でもいいやん」と言うので、「勝つことも相手がいるからできることで、自分が優位に立った時にそういう行為をするのは、スポーツマンとして駄目だと思う」と伝えました。

 すると長男は「お父さんが張本君より強いなら分かるけど、そんなん自由やん」と。
 
 その通りですが、だからトップ選手は自分に厳しくなければならないのです。

 多くの子供が見ており、その影響は大きいものがあります。しかし、卓球だけではなく、強いという価値はいつか衰え、無くなります。

 はっきり言えば、世の中に良い影響を与えないなら、プロ選手として存在する価値はないと思っているのです。

 アマチュアとは言え、もしかすると優勝できるかもと言う試合で、娘も真剣だったはずです。

 ある試合の終盤、相手に1点も奪われていないという状況になったとします。

 すると「あっ、失敗した!」のような感じで、わざとネットに掛けたり、オーバーしたりするのです。

 全く知らなかったので、その情景を想像すると笑ってしまいました。

 迷いや苦しみのない悟りの世界を彼岸とするなら、多くの人はたどり着くことの出来ない理想の世界です。

 しかし、卓球におけるかわいい不分律は、彼岸の景色の一端をうかがわせてくれるもののような気がするのです。 

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私を越えて行け‐1771‐

 建国記念日の今日、家族全員が休みと分かったのが先週末。

 「それならスキーに行こう」となりました。

 第2波は収束傾向にあるものの、完全自粛されている方には本当に申し訳ない次第で……済みません。

 なのですが、雪山をみると一気にテンションが上がります。

 もう少し言えば、子供達が喜ぶお出掛けが、スキーかお寿司くらいしかないというのが現実です。

 外食は流石にこの時期なので我慢してもらい、スキーにしました。

 ゴンドラがなく、比較的すいているかなと期待してホワイトピアたかすへ。

 思った以上に人出はありましたが、それでも経営が楽ということはないでしょう。

 スキーと書きましたが、長男だけはボードです。

 私も長男が始めた7年前に一緒に始めました。

 その時にコーチ役を買ってでてくれたのは「滋賀の家」のクライアントでした。

 私が未経験なもので、道具まで全て準備して貰ったのです。

 立ち上がるところからのスタートです。

 しかし一日で、何とか滑れるところまで指導して貰いました。

 それ以来、長男はほぼボード。私は時々ボードです。

 娘もボードをしたいと言っていましたが、今回は大事な試合が控えているのでスキーにしてもらいました。

 板に乗る位置がとても安定してきて、ショートターンがかなり上達しました。

 昼食は密を避けるためにインスタント焼きそばです。

 朝が早かったので、皆が昼寝をしている中、娘は駐車場横で遊んでいました。

 私が思うより雪山が好きなようです。

 妻もスキーは上手いほうですが、ターンの前半にもう少し素早い体重移動が出来ると、もっとターンが切れるはずです。

 まあ楽しく滑れればそれでよいのですが。

 私がボード初心者なので、長男にアドバイスできることは限られるのですが、ターンの原理はそう変わらないはずです。

 「ゲレンデがピカピカの氷だったとイメージして、丁寧に体重移動してみたら」と伝えてみました。

 すると見違えるようにターンが切れてきました。

 本人も「とても良いイメージができた」と。

 自分の行きたい景色を明確にイメージできれば、必ずそこへ到達できるはずです。

 技術が上達したこともそうですが、この原理原則を分かってくれると一番嬉しいのです。 

 2014年のボード初体験の時も論語から「耳順ふ」を引いてみました。再度ここに記してみます。 

子曰はく、 吾十有(ゆう)五にして学に志す。
三十にして立つ。
四十にして惑はず。
五十にして天命を知る。
六十にして耳順(したが)ふ。
七十にして心の欲する所に従って、矩(のり)を踰(こ)えず

 長男は現在15歳なので、学に志しているはずです。多分。

 しかし、ここからの15年がすっぽり抜けているのは以前から気になっていました。

 学を修めるのに15年掛かるとも解釈できますし、かの孔子でも説明が出来ない期間と言えなくもありません。

 私においてなら、25歳で創業したあと5年でボロボロになりました。30歳の1年は完全に仕事を休み、その間に海外を旅しました。

 やっぱり建築設計しかないと日本に戻り、第二期アトリエmとして再スタートしたのが31歳。

 孔子の言葉をなぞるように生かされていることに驚きますし、人は違うようで、殆ど変わらないのかもと思うのです。

 高校一年生の春休みを境に、長男もある程度大学受験を見据えた動きに入っていくようです。

 ここからの十五年で、何者にもなれますし、何者にもなれないかもしれません。出来れば前者であって欲しいですが、こればかりは親が何を言っても始まりません。 

 子供にしてあげれることは、彼らの選択肢をどこまで増やしてやれるかだけ。よって精一杯働くだけです。

 長男に「大学へ行くまでは全部おごりだから」と言うと、「子供を育てることを、おごりって言う?」と長男に突っ込まれました。

 そういう意味では、あまり親だと思っていないのかもしれません。

 男である以上、全員がライバルです。それは子供でも同じ。私を越えて行けよと思うのです。

 ボードでは完全に越えられてしまいましたが、勿論仕事でね。

■■■1月27日 『Best of Houzz 2021』「中庭のある無垢な珪藻土の家」が受賞

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【News】
■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載
■10月23日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■9月11日発売『リフォームデザイン2020』「回遊できる家」掲載
■5月16日『homify』(英語)の特集記事に「下町のコンクリートCUBE」掲載
■5月10日『Houzz』の特集記事に「阿倍野の長屋」掲載
■4月8日『Sumikata』東急リバブル発行に巻頭インタビュー掲載

■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

メディア掲載情報

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

快進撃はとまらない‐1769‐

 
 現場での定例打合せは、隔週を基本としています。

 「おいでよhouse」は、第1、第3の水曜日。

 クライアントの予定、監督の予定、そして私の予定を擦り合わせるのは、なかなか大変です。

 それで、曜日と周期のルールを決めて、2ヵ月から3ヵ月位先くらいまでは、スケジュールを決めているのです。   

 工事の序盤、中盤と比べると、終盤は徐々に課題も減ってくるので、自然と雑談も増えてきます。

 昨日も課題の打合せを終え、四方山話をしているとあっという間に3時間が経っていました。

 ご主人に「そろそろ仕事に戻りますね」と声掛けをして貰い気付いた次第で。
 

 私も飛ぶように会社に戻り、お握りだけ買って京阪萱島へ向かいました。

 ひとりの移動は、運転手付きの電車に限ります。

 駅前からの裏道を抜けて「かやしま写真スタジオOhana」へ。
 

 2009年秋の竣工なので、11年目に入りました。 

 レセプションと階段は、この時期が特に暖かいのです。

 2階ものぞいてきました。

  勝手知ったると言うか、苦闘の結果と言うか……

 本当に懐かしい気持ちになるのですが、道路収容に掛かり取り壊すことになったと聞いたのが4年前。

 何とか近所に敷地が見つかり、昨年からOhana第2章が動き出したのです。

 新店舗のコンセプトは「あの森のOhana」。

 まだ競争見積りがスタートしたばかりですが、このタイミングで現場日記もスタートするつもりです。良ければそちらもまたのぞきにきて下さい。
 

 現場説明を終え、予定していた帰りの電車に飛び乗り「ふ~」と一息。

 この数年、一番沢山仕事をして貰っている建築会社の社長に「所長、そんなに慌てなくてもいいんじゃないですか」と言われます。

 もっと早く進めて欲しいと言われるクライアントも実際に居ますし、求めて貰っている間に頑張っておかなければ、悔いを残すことになるような気がするのです。

 マラソンの途中がどれだけ辛くても、終わった後に頑張ることは一切できないという言葉が耳に残っているのです。

 子供達にも、「お父さんは特別な才能を持っている訳ではないけれど、毎日全力で働くことだけは続けてきた」と言ってきました。

 子供だけには、このことは言い続けるつもりです。

 先月中頃だったか、娘が「卓球の個人レッスンを受けたい」と言いだしました。小学校の時に見てくれていたコーチと話しができたそうです。

 先日も、個人戦3位の結果を出してくれたのですが、目標にしている大会がいくつかあると聞いており「分かったよ」とOKしました。

 久し振りに私も見に行ってきました。

 私も温泉卓球レベルなら、経験者以外にはそう負けないので、それなりに自信を持っています。
 
 しかし1年前、ついに本気の勝負で負けてしまいました。いわゆるガチです。

 その頃からも各段にレベルアップしていました。

 

 とても熱心なコーチで、2人はまるで会話をしているよう。

 こういった景色は何とも清々しく、気持ちのよい景色です。

 全力に悔いなし、という言葉を思い出すのです。
  

   
  自分の娘ですから、身体能力はある程度把握しています。本気でやればかなりのところまで行けるとは思っていました。

 が、想像以上でした。

  第4シードから、県の団体戦で優勝してきたのです。本人はオールストレート勝ちとのこと。

 もう快進撃がとまりません。

 この先はもっと大変だ、などと野暮なことは言いません。「成功を恐れるな」で、是非とも一番高いところまで行って欲しいものです。

 「ガチ」の由来は諸説ありますが、プロレスにおける「セメントマッチ」から来たという説も有力です。
 
 「ブック」と呼ばれる脚本があるエンターテイメント色の強い試合ではなく、本気の潰しあいの試合を指すのですが、そこから「ガチンコ」という隠語ができました。

 それがお茶の間に広がり、「ガチ」となったのです。

 できれば、数学のほうも「ガチ」でお願いできると、お父さんは最高に幸せなのですが。

 そこのとこ宜しく、と永ちゃん風に締めておきます。
 

■■■12月28日発売『suumoリフォーム(関西版)』にインタビュー記事掲載

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■2017年11月27日ギャラクシーブックスから出版『建築家と家を建てる、という決断』守谷昌紀がamazon <民家・住宅論>で1位になりました

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建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

やるからにはトップチームで‐1754‐

 日曜日はかなり早くに目が覚めました。

 「今週は全く走れなかったな」と思いながら空を見上げると雲ひとつない快晴。スカッと気分が良いものです。

 走る前に「M1グランプリの予約でもしておくか」とテレビを付けると、渋野選手が大写しになっていました。

 長らくゴルフはしていませんが、少し見ていると動きが機敏で非常に気持ちが良いのです。

 ボールの前にアドレスし、目標を二度ほど確認。

 スッとスイングに入り、しなやかにインパクト。

 世界のトッププロを20年もゴルフをしていない私が語るのも失礼ですが、勝者のリズム、空気感を感じます。

 今日が最終日でしたが、悪天候で順延となったよう。明日の結果が気になるところです。

 昨夏全英オープンを制してから、成績に波があったようですが現在22歳。まだまだ結果を残してくれるでしょう。

 ゴルフは父に連れられて中学生くらいから始めたので、大好きなスポーツのひとつでした。

 仕事を始めてからは練習時間が取れず、かつ誰かに負けると腹が立つので辞めてしまいましたが。

 先週は「The Longing House」の建方工事がありました。

 左右ともマンションに挟まれていることもあり、かなり大きな重機が入っています。

 クライアントと見ていると、なかなかに面白いのです。

 特に建方はチームプレイです。

 重機のオペレーターは2階が全く見えていません。

 棟梁が身振り手振りで指示をする姿ですが、熟練工達の仕事は見ていて気持ちが良いのです。

 この計画、家を建てる前に課題が山積みでした。

 一段高い隣地対策としてRCの擁壁を計画していましたが、これが難しいかもとなりました。

 それで、道路工事などの土留めを応用した、鉄骨とPC板の案を考えました。

 しかし掘り始めると、湧き水が染み出してきました。

 穴を掘って一箇所に集めてポンプアップ。

 なかなか水は引きません。

 基礎工事に入る寸前まで、ポンプが可動していました。

 現在は何とか止まっていますが、「どうせ湧くのなら、井戸でも掘って非常時に利用したらどうかしら」とクライアントから提案があったのです。

 「もうダメだが仕事のはじまり」と書いたのですが、ここに関わる人は皆前向きなのです。

 何とかかんとかPC板を吊り込みましたが、今度は隙間を狭める調整をしなければなりません。

 これが、完成形です。

 H鋼の中に、最終高さのスペーサーを設置しています。

 1枚600kgなので3枚1.8tonを一度ジャッキアップして、仮スペーサーとした木の柱2本を撤去。

 そして両端のスペーサーと同じ高さの薄い木をかまします。

 徐々にPC板を降下させ、ジャッキを外して完成です。この方法は、監督と外構業者とで知恵を絞って考えてくれました。

 ゴルフでは、トーナメントリーダーは最終組でスタートします。よって渋野選手は最終組。

 同組はスウェーデン人とアメリカ人の2人でした。

 競争相手ではありますが、世界のトッププロと回るのはとても楽しいだろうなと思って見ていました。

 ここ最近の仕事で言えば、10件連続して同じ監督と仕事をしています。

 金額を合せてくれるから受注するのですが、考え方の方向が常に「解決」へ向いているのです。

 多くの監督は「どうしたら良いですか?」というスタンスですが、「どうするべきか?」と言う視点で考えてくれるので、必然的に良い結果へ寄って行きますす。

 舞台で言えば、私は脚本を書く仕事ですが、演者がどうすれば良い舞台が完成するかを本気で考えてくれなければ公演は成功しません。

 多くの建築会社と仕事をしてきましたが、やはりトップレベルのチームで挑みたいのです。

 この監督と今日の午前中も打合せをしていましたが、ある建築家の代表作を担当していたことが偶然分かりました。

 竣工は26年前のことですが、少し縁があり、この作品がどれだけ難易度が高いかを聞き知っていました。

 一生懸命に働き、家族の幸せを本気で願うクライアントと、トップチームで物創りをすれば、良い物以外できようがありません。

 少しずつ、少しずつ山を登ってきたつもりですが、標高が上がれば上がる程、ステージは狭まってくるはずです。

 渋野選手のように、そんな景色の中で働きたいといつも思っているのです。

■■■9月11日発売『リフォームデザイン2020』「回遊できる家」掲載
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