カテゴリー別アーカイブ: 06 スポーツ

大阪国際女子マラソン中間点‐2289‐

一昨日、「ささき整形外科クリニック リハビリ棟」【ルームツアー】<Public>を公開しました。

2021年の8月17日に『建築家・守谷昌紀TV』をスタートして、最も視聴されているのが「H型プランの平屋」【ルームツアー】で5万6千回。

最も少ないのが先の動画で31回(投稿時調べ)です。

どんな内容が一番求められているのか、未だに全く分かっていませんが、それでも4年半掛けて、登録者が997名になりました。

できれば、区切りの1000人に到達したいものです。

先日、御堂筋を通ると大阪国際女子マラソンの立て看板がでていました。

この日曜日に開催される、日本代表選考にも関わるG1グレードの大会です。

コースや通過予想時刻も詳細に発表されています。

往路が赤線で、長居公園を12時18分にスタート。大阪城北あたりをぐるっと回って南下します。

玉造まで戻ると、長堀通を右折し西へ向かいます。

復路は青線で、その中間点が丁度アトリエの前あたりでした。

左に見える大きなベージュのマンションの奥に少し見えているのがプラウド天王寺清水谷。

中間地点と記載されている建物です。

大阪国際女子マラソンは、比較的アップダウンが少なく、高速コースなのだそうです。

しかしその中でも、往路(赤)と復路(青)のつなぎ目、中間点前後に大きな高低差があることが分かります。

20km地点の玉造から登りはじめ、21km附近の上町筋(上本町1丁目)で上町台地を越え、22km地点の松屋町まで一気に下ります。

文字通り中盤の山場なのです。

上町筋あたりから玉造のある東を見た写真ですが、ここまでずっと登りが続いているのです。

長堀通の北側を通るなら、アトリエのある2階から、直下の選手を応援できます。

南側なら反対車線側ですが、それでも十分近い距離です。

折角なので、応援したいと思っていますが、あの小さい旗はどこかで配っているのでしょうか。そこがとても気になっています。

レース中は、駐車・停車も禁止。それはそうでしょう。

ただ、長堀通の北側車線(アトリエ側)はオレンジの片側通行規制となっており、車を出すことは無理のようです。

また、歩行者や自転車での横断は、地下通路か歩道橋のみとあり、実質オレンジの枠の中に軟禁状態です。

年に1回、この日は絶対打合せを入れては駄目な日があることが分かりました。

出場選手を見てみると、名前を聞いたことがある選手は、自己ベスト2:20:42の松田瑞生選手くらいでした。

住吉区の遠里小野が出身で「なにわの腹筋女王」と呼ばれているとありました。

13:24から13:47が、通過予想時刻。

高い所から失礼して、応援しようと思っています。

■■■10月1日(水)『建築人 10月号』「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」
が掲載されました■■■

■9月28日(日)地域のために、リハビリ棟を増築「ささき整形外科クリニック」内覧会開催

■2月12日(水)大阪市中央区上町1-24-6に移転しました
「上町のアトリエ付き住宅〈リノベーション〉」
電話、faxは変更ありません■

株式会社 一級建築士事務所 アトリエ m
建築家・守谷昌紀TV

チームスポーツの秋‐2266‐

土曜日は朝焼けで、東の空が真っ赤に染まっていました。

朝焼けは、天気が下り坂になると言われますが、雨だった前日の水蒸気が残っていたのでしょう。

土、日、月と概ね好天に恵まれました。

大阪城公園も、日当たりのよい場所は紅葉が始まっています。

11月に入り、秋らしい雰囲気になってきました。

そのまま北の天満橋まで行くと、大川にブイが浮いていました。

日本国際ドラゴンボート選手権大会が開催されると横断幕がでています。

会場は、京阪百貨店の北側、八軒家浜船着場のようです。

対岸が選手村のようになっていました。

天満橋駅あたりで、オールを1本持った外国人の一行がホテルから出てきて、大挙してコンビニに入って行った理由が分かりました。

ちらと選手村をのぞいてみると、アスリート体形とは程遠い感じの人が結構おられたのです(失礼!)。

妻は以前ドラゴンボートの試合に出たことがあるそうですが、誰でも気軽に参加でき、結構楽しいそうです。

起源は中国の祭りにあるので、楽しくなければ意味がないとも言えそうです。街で見かけた選手の人達も、何だか楽しそうでした。

チームスポーツは、意識を揃えるのは大変ですが、「分かち合える」という点は、何にも勝るものかもしれません。

11月2日(日)、MLBのワールドシリーズ第7戦は、ロサンゼルス・ドジャースの劇的な勝利で決着しました。

日本が誇る、大谷翔平選手は当然凄かったのですが、あり得ない間隔で登板した山本由伸投手は、あのランディ・ジョンソン投手以来のシリーズ3勝を上げ、圧倒的内容でMVPを受賞しました。

トミー・ジョン手術から復帰1年目の大谷選手も、中6日確保してきた登板間隔を、中3日に短縮して先発。

中5日以上を確保してきた山本由伸投手にいたっては、最終登板は中0日。「鉄腕」という見出しも踊っていました。

元祖鉄腕と言えば、日本シリーズで3連敗のあと4連投4連勝し「神様、仏様、稲尾様」と呼ばれた、故・稲尾和久さんです。

また「権藤、権藤、雨、権藤」で知られる権藤博さんは、連投につぐ連投で、プロ入りから2年で65勝。しかし、当然ながら肩を壊してしまいます。

稲生投手は「鉄腕」の名の通り、生涯で276勝していますが、現在のように、登板をもっと管理されていたら優に300勝は越えていたかもしれません。

そういう時代だったので、どうしようもないことだったのですが。

大谷選手、山本投手は、「投げれるか?」と聞かれれば、何とか投げる方法を模索するでしょう。

その中で、先人の教訓を活かして欲しいと思うのですが、山本投手のコメントを聞いていると、無理をしているのではなく、それができる体を目指し、作り上げてきたという自信が伝わってきます。

最高の仲間から、心からの称賛を受けること程、嬉しいことはないでしょう。

178cm80kgという、MLBの中では極めて小柄で、一切ウェートトレーニングをしないという特異性も、ミステリアスにさえ見えてきます。

とは言え、チームにはこれ以上の無理はさせて欲しくないと、心から願うのですが。

元気、勇気、感動を貰った側としては、次は自分の仕事で、世の中にお返しできるよう頑張らなければなりません。

仕事の歓びの中に、チームとしての歓びという部分があると思います。

一旦振り出しに戻ったアトリエmですが、必ずチームとして、再び勝負したいと思っています。

■■■10月1日(水)『建築人 10月号』「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」
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■■8月1日(金)患者さんでなくても立ち寄ってほしい「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」JIA(日本建築家協会)のトップページに掲載されました■■

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大谷劇場第一幕完結、歴史街道高槻で言葉は洗って使うを知る‐2262‐

もう2日が過ぎましたが、10月18日(土)の大谷翔平選手の活躍は、凄まじいものでした。

7回途中無失点、10奪三振、3ホーマー、うち1本は場外弾。

報道し尽くされているので、新たな形容はありませんが、画面越しとは言え、リアルタイムで観れたことを幸せに思います。

人のことなのに、思い返すだけで幸せな気持になれるのですから。

大谷劇場第一幕完結編といったところでしょうか。

彼のピーク時を見逃すまいと、昨年SPOTV NOWに加入しましたが、この日はNHKの地上波放送がありました。

様々なコンテンツが有料化するなか、ポストシーズンでの二刀流をテレビで観れるのは本当に嬉しい。

ネット配信と比べると、画像が圧倒的に美しいからです。

NHKは地上波とはいえ有料ですが、時々中継してくれるなら、本当に安く感じます。

テレビというメディアの力を改めて感じたのでした。

昨日は、阪急高槻市駅に集合。

保健組合のウォーキングイベントに参加しました。

高槻中学・高校に通っていたので、駅前から東へ抜けるこの道は数えきれないくらい歩きました。

しかし、駅の南方向は、ほぼ行ったことがありませんでした。

まずは、真南に位置する本行寺(ほんぎょうじ)へ。

高槻城内にあった高麗門が移築されたようです。

門をくぐってすぐに、高槻銭洗弁財天がありました。

「洗うとお金が増える」とは書いていませんが、「何かよいことがありますように」とお金を洗いました。

南西へ少し歩くと、カトリック高槻教会があります。

キリシタン大名として知られた高山右近の名を冠した聖堂がありました。

右近は家康によってフィリピンへ追放されます。

生涯を終えたマニラ市郊外のアンティポロにある聖母大聖堂を模して設計されたとありました。

さらに南へ行くと、「高槻城公園芸術文化劇場」が見えてきました。

2023年の開館で、設計は日建設計。

2025年の日本建築学会賞の作品部門を受賞しています。

かつての高槻城跡に建ち、「回遊性のある、公園と一体となった劇場」をコンセプトに設計されたとありました。

日本建築学会賞といえば、2025年の日本一の作品といっても過言ではありません。

劇場内部も凄いようですが、正直、外観はあまりにも愛想がない気がしました。

その後は、すぐ東にある「しろあと歴史館」へ。

高槻城は、芥川の扇状地端部に立地する平城です。

1569年に和田惟政(これまさ)が周囲に堀をめぐらせました。

1573年に城主となった高山右近は、外堀を掘り、町屋を取り込んで大きく拡張します。

江戸時代においては北摂唯一の城郭で、北に西国街道、南に淀川を控え、水陸の交通の要衝だったのです。

東へと抜けていくと、旧家も沢山残っています。

立派な蔵が、往時を偲ばせます。

まさに歴史街道です。

更に東へ抜けると、母校、高槻中学・高校が見えてきました。

これらの遺構が、6年も通っていた母校のすぐ近くにあったにも関わらず、全く知りませんでした。

ただ、当時から水路の多い街だなと思っていました。

扇状地の端部にあると分かり、大いに納得したのです。

初めに訪れた、 高槻銭洗弁財天 ですが、こうありました。

言葉は洗って使えとよくいわれます

お金もきれいに使いましょう

もうけることは動物でも出来る業です

しかし使いこなせるのは

知のある人だけなのです

全てのことは必然だと思います。

大谷翔平選手が、100年の歴史を紐解いても、誰も成し遂げたことのない結果を残し続けるのもやはり理由があります。

81マスの目標達成シートも、「ここにも運が落ちていた」といってゴミを拾う習慣も、続けているからこそ、現実となるのでしょう。

いつだったか、こんな話をしていました。

「イラっとしたら負けだと思っているので」

記者会見の質問でも、中には失礼な質問もあります。

仕事として、意図的にそういった質問をせざるを得ないインタビュアーもいるでしょう。

それでもイラっとしたら負けなのです。

失礼な営業電話、繰りかえされる同じような質問、自分のことしか考えていない電車内での会話……

それでもイラっとしたら負けなのです。

彼がそう言っている以上は、イラっとしたこともあった訳です。

それなら、努力すれば私でも出来るはずです。

その活躍に敬意を表し、その成果に畏敬の念を持って、何かあった時は一呼吸おき、言葉は洗って使おうと思うのです。

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ヒリヒリした10月‐2257‐

あれほど汗をかいていたのが嘘のように、朝は寒いくらいになりました。

雲もあっと言う間に遙か上空へ。

すぐ北にある難波宮跡公園で、中央区民まつりがあるようで準備が進んでいました。

ちょっと遅めですが、ようやく彼岸花も目にしました。

あっという間に10月です。

昨日ですが 『建築人 10月号』「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」
が掲載されました。

『建築人』は、大阪府建築士会が発行する冊子ですが、その中のGALLERYに掲載すると、建築人賞に応募したことになります。

タイトルにした「ヒリヒリする10月」は、MLBで活躍する、大谷翔平選手が言った「ヒリヒリする9月」から取ったものです。

2023年まで所属していたエンゼルスは、ロサンゼルスにある球団ですが、2018年から6年間在籍していました。

その間に、2度のMVPも受賞した大谷選手は、二刀流で孤軍奮闘するも、上位チームのみ進出できる、ポストシーズンには一度も進めませんでした。

それが、2024年に同じロサンゼルスをフランチャイズとする名門、ドジャースに移籍してからは、2年連続でポストシーズンに出場しました。

昨年は怪我をしながらも、1年目でワールドチャンピオンに輝いたのです。

昨日あった今年の第1試合では、2本のホームランを放つ凄まじい活躍でした。

MLBでは、ポストシーズンを指す「10月」は特別な月なのですが、そこに至るための「ヒリヒリする9月」を大谷選手は渇望していたのです。

私も現役の仕事人である以上は、ただ大谷選手を応援しているだけでは意味がありません(めちゃくちゃ応援していますが)。

それで、最近応募していなかった建築人賞に応募することにしたのです。

先日撮影に行った、ホテルライクな「ドッグランのあるタイル床の家」の写真も上がってきました。

私も写真を撮りますが、夕景の写真はプロには全く太刀打ちできません。

とても良い感じです。

色々資料を準備して、こちらも賞レースに応募してみたいと思っています。

何より、一番ヒリヒリするのは、大きな夢を託してもらい、多くのお金を任せて貰っている、現在進行中のプロジェクトに関わる時間です。

「ヒリヒリした10月」を楽しみ、しっかり結果を出したいと思います。

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職人の道具と、本当の天才・長嶋茂雄‐2223‐

6月3日、長嶋茂雄さんがお亡くなりになりました。

王さんの現役時代は、はっきり覚えていますが、ミスタープロ野球の現役は記憶にありません。

1974年の引退なので私は4歳。残念ながらすれ違い世代なのです。

そんな世代でも、その多大なる影響力はヒシヒシと感じていました。

多くのメディアが特集をするなか、一番心に残ったのがこの言葉です。

「自分の持っているもの、そのすべてを出し切ったら、悔いのない一生になるはずです」

母校、立教大学の後輩へ送った言葉ですが、何と奥深い、愛情のある言葉なのかと感じ入ってしまいました。

造作建具も、造作家具も、大量生産品があまりにも安価なので、採用する機会が減っています。

しかし、現在キッチンを造作しており、その制作現場へ潜入してきました。

大阪市内、かつ地下鉄の駅がすぐそばで「こんなに駅チカなの」と驚いてしまいました。

1階の作業場ではそのキッチンの組み立てをしている最中でした。

一番奥にはプレス機があります。

2階には、ホームセンターにあるような巨大な切断機も。

機械を見るだけでワクワクしてきます。

3階でも、2人の職人が作業中でした。

奥にはベテランが1人。

手前の若い職人は、カンナ掛けをしていました。

思ったような削れ方をしないのか、金づちで刃の加減を調整し、再度細やかな仕事をしていました。

それを見ているだけで、来た甲斐があるというものです。

金額調整で既製品を選択しなければならない場面は多々ありますが、もう少し粘り強く減額案を考えようと思ったのです。

ノコの刃、カンナ、砥石と、整理整頓された道具に職人魂が見えるというものです。

長嶋さんの言葉で、2番目に心に残ったのは次の言葉です。

「僕はバットは何でもいいんですよ~!」

王さんが、ずっと同じバットにこだわっていると言ったすぐ後の発言です。思わず頬が緩んでしまいました。

イチローも落合も、そして今年バットを1インチ長くした大谷も、皆バットにはかなり繊細なこだわりを持っているはずです。

その中で「何でもいい」とは、全く別次元で、聞いたことがありません。

本当の天才が、そこ抜けの明るさで、誰もを魅了し続けた一旦を垣間見ました。

誰もが長嶋さんになりたい、でもなれない……

心からご冥福をお祈りいたします。

■■■2月12日(水)大阪市中央区上町1-24-6に移転しました
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■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載■

しょうがない、はない、オシムの言葉‐2207‐

一昨日の火曜日は、兵庫県太子町の「ささき整形外科クリニック 増築計画」の現場に行ってきました。

花粉と黄砂でしょうか、道中の大阪湾を見渡すと春霞のようです。

4階建てのかなり細長い建物ですが、増築計画なので法申請ではかなり苦労をしました。

追って、ゲンバ日記のほうもUPしていきたいと思います。

ライオンに追われたウサギが肉離れを起こしますか?要は準備が足りないのです。

サッカー日本代表も率いた、イヴィツァ・オシムの言葉です。

はじめてこの言葉を聞いた時、思わず笑ってしまいました。
同時に、この人からは逃げられないな、とも感じたのです。

「オシムの言葉」は、ノンフィクション作家・木村 元彦の丹念な取材によって紡がれた一冊でした。

例年、年始に前年に読んだ本を、当社のサイトにUPしています。

昨年はあまり本を読めていなかったのですが、アトリエ移転でバタバタしていたので、4月までずれ込んでいました。

この本は、比較的早くに読んでいました。しかし、感想を書くのは簡単でないなと思っていました。その人生があまりにも重かったからです。

巻末の「解説」にはこうあります。

オシムという凄い男の底の底まで理解したい、という情熱に裏打ちされたジャーナリスト魂と、「5つの民族、4つの言葉、3つの宗教、ふたつの文字、を内包するモザイク国家ユーゴ」でサッカー選手として育ち、1989年のベルリンの壁崩壊に続くユーゴ共和国での民族主義の高揚、やがて残酷な内戦の勃発、家族離散……などに遭遇しながら、ユーゴ代表監督やギリシャのクラブ監督をつとめたオシムのサッカー魂が、見事に触れあい、火花を散らす取材の結実が『オシムの言葉』であった。

タイトル通り、オシムの言葉が中心にありますが、ユーゴスラビア社会主義連邦共和国の解体や、先日まで隣人だった人々同士の凄惨な内戦の様子も、オシムやオシムの妻の言葉で詳しく語られています。

実際に内戦が始まった時、オシムは現セルビア共和国の首都ベオグラードに滞在していました。当時は同じユーゴスラビア社会主義連邦共和国内でしたが、新ユーゴ連邦=セルビア側が現ボスニア・ヘルツェゴビナ連邦の首都サラエボを包囲した結果、妻と娘と2年半も会えなかったのです。

バルカン半島がヨーロッパの弾薬庫と言われますが、その複雑な現実を私達日本人が理解するのはかなり難しい気がしました。

ユーゴ解体の直前の代表を率いたオシムは、1990年のワールドカップイタリア大会でベスト8までチームを導きます。しかし、解体、内戦に抗議する形で代表監督を退きました。

その実績を見て、あまたのビッグクラブからのオファーがあったのですが、それらを断っていました。

理由をこう説明しています。

私はビッグクラブ向きの監督ではない。
スター選手を外したら、監督のほうの首が飛ぶ。

実際にオファーがあったレアル・マドリードについても語っています。

ビッグクラブにしてみれば、監督という人種はそういう大きな所から話が来れば、すぐに引き受けるだろうと思っているだろうが、それは違う。ジダンやベッカムやロナウドやいろんな人間を集めても、じゃあ彼らのためにいったい誰が走るんだ?だからあのチームは、スペインでもヨーロッパでもチャンピオンには成れないだろう。

2003年、ジェフユナイテッド市原・千葉の監督に就任することになりました。クロアチアリーグでプレー経験のある通訳の間瀬秀一はオシムをこう称しています。

監督をやっているんじゃなくて、監督という生き物。

そしてオシムはこう語るのです。

言葉は極めて重要だ。そして銃器のように危険でもある。 (中略) 新聞記者は戦争をはじめることができる。意図を持てば世の中を危険な方向へ導けるのだから。ユーゴの戦争だってそこから始まった部分がある。

ジェフユナイテッド市原・千葉で結果を残し、2006年には日本代表の監督に就任。そして、「考えて走るサッカー」を浸透させていくのです。

母語が異なるにも関わらず、選手の信望を得ているのは、言葉の重さを誰より知ってるからでしょう。

そして、その核心に著者・木村元彦が迫る場面があります。

-監督は目も覆いたくなるような悲惨な隣人殺しの戦争を、艱難辛苦を乗り越えた。試合中に何が起こっても動じない精神、あるいは外国での指導に必要な多文化に対する許容力の高さをそこで改めて得られたのではないか。

「確かにそういう所から影響を受けているかもしれないが……。ただ、言葉にする時は影響を受けていないと言ったほうがいいだろう」オシムは静かな口調で否定する。「そういうものから学べたとするなら、それが必要なものになってしまう。そういう戦争が……」

悲痛とも言える言葉でした。

最後に、オシムが日本人選手やコーチが使う言葉で嫌いだと言ったものを取り上げます。

『しょうがない』と『切り替え、切り替え』です。それで全部誤魔化すことができてしまう。『しょうがない』という言葉は、ドイツ語にもないと思うんです。『どうにもできない』はあっても『しょうがない』はありません。これは諦めるべきではない何かを諦めてしまう、非常に嫌な語感だと思います。

私も『しょうがない』で自分を慰めるのは止めようと思います。

日本代表監督に就任した2年目、オシムは脳梗塞に倒れやむなく退任。その後を引き継いだ岡田武史監督が、2010年ワールドカップ南アフリカ大会で、はじめて決勝トーナメントに進出したのは誰もが知るところです。

2022年に亡くなった際には、ドラガン・ストイコビッチ、巻誠一郎など、多くの教え子が追悼のメッセージを発しました。

惜しみ、惜しまれ、逝ったオシム。その言葉は、世界各国で語り継がれるでしょう。

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不完全っていいなあ‐2185‐

アトリエの最寄り駅は地下鉄平野。

出入口までは徒歩3、4分なので、地下鉄に乗るのにはかなり便利です。

この近さを経験していたので、移転先を探す際はかなり迷いました。

最終的には、地下鉄谷町6丁目の出入口まで徒歩6分で納得したのです。

谷6の駅は結構大きいので、8分くらいは見て貰った方が良いかもしれません。

地下鉄平野は、内環状線と南港通りの交点にあります。

その交差点が流町。

一筋西には平野区役所があります。

その間には、りそな銀行。

ダイコクドラッグ。

カラオケ、王将もあり、かなり便利な所でした。

それでも市内の中心部へ移転したく、今回決断をしたのです。

昨日は、イチローのアメリカ野球殿堂入りのニュースで持ち切りでした。

満票には1票届きませんでしたが、文句なしの殿堂入りでした。

満票はこれまで、元ヤンキースの守護神、マリアーノ・リベラたった1人だけ。

野手では、ザ・キャプテンこと、ヤンキースの象徴とも言えるデレク・ジーターが1票足らずとのことでした。

その点を考えるとかなりハードルが高いのかなと思っていましたが、394人中たった1人だけが投票しないとは……

この確率はほぼ100%といってよいでしょう。

その点に対するコメントが流石でした。

不完全であるっていうのはいいなあって

イチローの言葉は、ずっと追いかけてきました。

その中でも、今回の言葉は秀逸でした。

完璧ではないから、完璧を求め続ける

現在も完璧でなければ、移転したから完璧になる訳でもありません。

それでも、昨日よりは今日、今日よりは明日と、少しでも成長できるよう、前に進むしかありません。

イチローが「満足は求めることのなかにある」と言うように……

会見では、MLBに所属する日本人が少なすぎると、苦言も呈していました。

やるべきことをやり、言うべきことを言う。しかも言葉が強い。

夜、晩酌をしながら、こんなニュースを見れた時はとても寝つきが良いのです。

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その男、万里の長城レベル‐2168‐

「ドッグランのあるタイル床の家」ゲンバ日記チャンネルEpisode3を配信しました。

凄く観て貰える回があったり、あまり観て貰えない回があったりと、その差はかなり激しいものがあります。

ただ、それは自分ではコントロールできません。

家づくりの役に立つと思って配信しているので、粛々と続けていきたいと思います。

こちらのお家の外観は、かなり見ものだと思うので良ければご覧下さい。

天高く、馬肥ゆる秋。

空が高く、雲の表情が本当に豊かです。

筋雲が、線香花火のようにはじけているようにも見えます。

美の源泉は自然にあり

陶芸家であり、美食家でもあった北大路魯山人の言葉が腑に落ちます。

この時期、自然に成っている柿の多さにも驚かされます。

濃いオレンジが、秋の味覚という言葉にぴったりときます。

ただ渋柿の場合も結構あります。

渋柿は干し柿にすると別次元の美味しさに変わりますが、誰が考え、挑戦したのでしょうか。

先の「馬肥ゆる」は、秋を迎え、たっぷりエサを食べ、肥えた馬に乗って北方の騎馬民族が略奪にやってくることへの警戒があったと言われます。

中国のことわざや、風習になんと北方の騎馬民族≒匈奴に関係するもの多いことか。

宇宙から肉眼で見える唯一の人工物と言われる万里の長城を、時の絶対的権力者、始皇帝に築かせたことも頷けるのです。

唯一と言えば、大谷翔平選手が、「50-50」を達成した今シーズン、ナショナル・リーグのMVPに3度目の満票で選ばれました。

2刀流の上、ホームラン王に輝いた、昨年のアメリカン・リーグでの受賞に続いて、リーグをまたいでの連続受賞は史上初。

成績や回数もそうですが、驚かされるのはその密度です。

渡米4年目の2022年、史上初の2桁勝利、2桁ホームラン(といっても46本)で、MVPを受賞してからの4年間の成績は、彼が最高の選手であることを表しています。

一流選手でも7割は失敗するというスポーツですから、好不調の波は誰にでもあります。しかし、スランプの短さが、彼の勤勉さ、真摯さを物語っていると感じるのです。

現代において、最高のバッターはアーロン・ジャッジで間違いないと思います。

しかし、この安定感と2刀流、プラス走力まで含めると、少し見方が変わってくる気がします。

野球好きでない人には、ややマニアックな話になりますが、OPSという打者を評価する指標があります。

OPS=出塁率+長打率

今シーズン、ジャッジが「1.159」で1位、大谷が「1.036」で2位でした。

MLBではこの数値を重要視するのですが、フォアボールもシングルヒットに近い価値があります。

ツーベース、シングルヒットの2倍、ホームランは4倍の価値あるのが、打率などと違うところです。

ところがこのOPSにおいて、シングルヒットで出た大谷選手が2塁へ盗塁しても、シングルヒット分追加される訳ではないのです。

シングルヒット+盗塁なら、ツーベースとほぼ同じ価値があります。

そう考えると、OPSに盗塁分を加えた指標で評価するほうが、正確にその選手の評価ができるはずです。

しかも、盗塁はスリリングで、誰もが出来訳でなく、加えて怪我のリスクを背負っているのですから、もっとスポットライトを当てるべきだと思うのです。

その点まで踏まえると、大谷翔平選手は、まさに万里の長城レベル、この惑星一野球選手なのです。

私がそんなことを書かなくても、だれもが最高の選手と思っているのに、つい力が入ってしまいました。

実家での居候も最終盤。

植え込みには両親が植えた、ミカンが成っていました。

特に手入れする訳ではないようですが、やや酸味が効いた、十分美味しいものでした。

馬は肥えて褒められますが、人はそうなりません。

そのあたりは、知性と品性で、何とかコントロールしたいと思います。

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■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載

■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

■1月29日発売『日本一わかりやすい 一戸建ての選び方がわかる本2024-25』「回遊できる家」掲載

エゴ無し、無私無欲、利他の心のMV3‐2161‐

3連勝のあと1敗はしましたが、今年のロサンゼルス・ドジャースは強かった。

今日も5点差をひっくり返すビッグゲームで、大谷翔平選手は移籍1年目でワールドチャンピオンとなりました。

日本人ファンとしては、レギュラーシーズンの活躍が凄まじかっただけに、ワールドシリーズ第2線の左肩の怪我が残念でなりません。

その大谷選手が本調子でなくても、過去にMVP受賞者のフリーマン、ベッツと役者がそろっている上に、メンタリティの違いも感じました。

期待の若手、セカンドを守るギャビン・ラックス選手は、昨日の会見でこう語っていました。

「彼らにはエゴがない。ただ勝ちたいという気持ちしかないと思うし、ワールドチャンピオンが僕たちの最終目標であることも分かっている。3人が球界最高の選手であることは間違いなく、そこに秘密なんてものはない。しかし、同時にエゴが全く存在せず、無私無欲であり、ただ勝ちたいだけなんです」

また、シーズン途中に移籍してきたジャック・フラーティ投手は、ラックス選手の会見前にこう語っていました。

「彼らは利他的なんです。彼らはずっとそうしてきた。スポーツ界のトップにいる選手と同じです。彼らはこれからもっとMVPを獲るかもしれないが、努力もしています。そのことは学ぶべきことであり、周りの選手全員にも伝わっていると思う」

フラーティ投手も今シーズン13勝をあげる、エース級の活躍でしたが、やんちゃ坊主感が見え隠れするところも、魅力です。

地区シリーズで、ダルビッシュ有投手所属の、サンディエゴ・パドレスの主砲、マニー・マチャドとトラッシュ・トーク(口喧嘩)をやりあっている場面は、褒められたものではありませんが盛り上がりました。

MLBをポストシーズンまで観たのは今年が初めてですが、かなり面白かったです。

キャラクターが立っている選手が多く、誤解を恐れずいえば最上級のプロレスを観ている感じ。

ティム・ヒルの投げ方、ジアンカルロ・スタントンの打ち方、エリー・デラクルーズのユニフォームの着こなし、そしてフェルナンド・タティスの髪型も本当個性的です。

超一流選手が、更に個性を際立たせるのですから、このあたりは、日本のプロ野球も見習って良いのではと思いました。

もっと言えば、大谷翔平選手、山本由伸選手の出場で、地上波で世界基準を観てしまった以上、そこが競争相手になることを意識しなければならないと思います。

私はABEMAの有料会員なので、ドジャースの試合の2/3くらいは観ることができました。

しかしポストシーズは有料会員用の中継がなく、ドジャース戦は3試合くらいだったと思います。

これは大変と、ポストシーズンを唯一日本語解説で全試合観れる、SPOTV NOWにこの1カ月加入したことは以前書きました。

結果的には、フジテレビが地上波で中継した、ワールドシリーズだけは無料で観れました。

しかし、パドレスとの地区シリーズ、ニューヨーク・メッツとのリーグチャンピオンシップはかなり面白かったので、加入して良かったと思っています。

特に、最終戦までもつれ込んだパドレスとのマッチアップは最高でした。

38歳、ダルビッシュ有のピッチングは素晴らしく、その後の大谷対策を世界中継してしまったようなものでしたが。

しかしやはり大谷選手です。前日、遅くまで働いていても、翌朝試合が観れると思うと、頑張りもきくというものです。

来年は2刀流復活なので、2/3で我慢するか、開幕したらSPOTV NOWに加入するか今はまだ決めていませんが、本当に楽しい、観ているファンに元気を与えてくれる素晴らしい1年でした。

ただ、本当に面白いものは、有料でなければ観れない時代に入ったようです。

尊敬する京セラ名誉会長だった稲盛和夫さんが、最も多く口にする言葉は「利他の心」でした。

それが、やんちゃ坊主フラーティ投手から、今年最後に聞くとは何だか感慨深いものがあります。

確かに、スーパースタークラスの選手でも利他心をあまり感じない選手もいます。

才能ある人間にエゴが無く、無私無欲で、利他の心を持っている。そして努力を惜しまない。勝てない理由を探す方が難しそうです。

MVPが3人でMV3。今年のMV3は最高でした。

楽しませて貰ったことに感謝し、今度は自分の仕事で利他心をもって頑張らなければなりません。

ただ、数日はMV3ロスに悩まされると思います。

■■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■■

■8月30日『homify』の特集記事に「阿倍野の長屋<リノベーション>」掲載

■2月14日『Best of Houzz 2024サービス賞』受賞

■1月29日発売『日本一わかりやすい 一戸建ての選び方がわかる本2024-25』「回遊できる家」掲載

ヒリヒリする秋の総仕上げ‐2158‐

「ドッグランのあるタイル床の家」【ゲンバ日記チャンネル】Episode2を公開しました。

Episode1は、かなりの視聴してもらったのですが、今回は少な目。

クライアントにも折角協力して貰ったので、良ければご覧ください。

まだまだ暑い大阪。中心を貫くのは御堂筋です。

本町のすぐ南にあるのが南御堂。

本町の北にある、北御堂とを結ぶので御堂筋と呼ばれます。

「御堂筋」は愛称で、正式には「国道25号と176号の一部」。愛称って何?となるのですが。

ビジネスの中心地でもあり、建物のクオリティもやはり高い。

こちらの建物は豪壮華麗、ゴシック様式を意識したものでしょうか。

カフェでもハンス・J・ウェグナーがデザインした椅子が採用されていました。

本町から北を望むと、2km程先にキタのビル群が見えています。

阪急前から難波駅までの全長は約4km。道幅40m以上の道路がこれだけ続くのは世界的にも珍しいと言われています。

キタまでやってきました。

御堂筋といえばイチョウです。

ミナミはそうでもなかったのですが、キタのイチョウは少し色付いている感じです。

しかしよく見ると、色付いているのではなく葉が焼けているような感じ。

東京では、真夏日というニュースもありました。

10月半ばをすぎても、ヒリヒリするような日差しが続いています。

秋のヒリヒリした戦いを求めて、ロサンゼルス・ドジャースに移籍した大谷翔平選手。今日、ニューヨーク・メッツを破りワールド・シリーズ進出を決めました。

東の名門、ニューヨーク・ヤンキースと43年振りの対決です。

大谷翔平選手の歴史的な活躍は、もう一生観ることができないかもと思い、ポストシーズンの出場試合を、唯一日本語解説で全試合観れる(観れた)、SPOTV NOWとこの1ヶ月契約したのです。(2千円)

なのですが、先ほどフジテレビがワールドシリーズ全試合を生中継すると発表しました。

それなら先に教えておいてよ~と言いたくなりますが、仕方ありません。

ポストシーズンも活躍している大谷選手ですが、ファンとしてはもっと、もっとと期待してしまいます。

更に、アメリカン・リーグのMVP候補、ヤンキースのアーロン・ジャッジ選手とのMVP対決も見逃せません。

ヒリヒリするこの秋の総仕上げ。今週土曜日の開幕が待ちきれないのです。


■■■9月17日(火)「尼崎園田えぐち内科・内視鏡クリニック」開業■■■

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