ゲイは身をたすく‐1239‐ 

 土曜日の夜は、大学時代の集まりがありました。

 店は西天満にある「エクウス」

51 - コピー

 古い一軒家を改修してあるのですが、マスターの世界観が独特でした。

03 - コピー

 トイレの中がかなり良かったのですが、ちょっと、ここには上げにくものばかり。

 猥雑、混沌、ダダイズム。

05 - コピー

 先日亡くなった、柳原良平のアンクルトリスも。

 押さえるべきところは押さえてあります。

55 - コピー

 料理は本格的です。

06 - コピー

 この石焼ごはんも名物のよう。味、演出とも繊細でした。

00 - コピー

 最後まで見送ってくれたマスターは、明るく、中性的な感じの人。

 こういった仕事には、そんな感性がストロングポイントになるのだと思います。

 お勧めの店です。

10 - コピー

 二次会は、東通り商店街まで戻り、裏路地へ。

11 - コピー

 「ドン」はゲイバーです。

 強調しておくのですが、私がこういった店が、特に好きな訳ではありません。(別に好きでも全然良いのですが)

 この集まりは、二次会ここに来る事が多いのです。

 初めて連れて来て貰ったのは25歳の頃だったか。

13 - コピー

 もう20年になりますが、会員制だったとは知りませんでした。

 長いと言っても、私が来たのは10回位ですが。

14 - コピー

 右は、正真正銘のママ。

 「あらア~、久し振りじゃなア~い」

15 - コピー

 「本当に覚えてるの」とからかうと

 「あったり前じゃなア~い。この人でしょう」

17 - コピー

 タバコの煙でか、変色していましたが、「白馬の山小屋」のポストカードです。

 1999年の年賀状に使いました。当時は少しでも自分の事を知って貰いたく、持ち歩いていたのです。 

 「俺は必ず安藤を超える」とか言って手渡ししたのだと思います。

 ざっと見渡しても、貼られているポストカードはこれ一枚だけ。まず、感激しました。

 そして、この20年、精一杯生きてきたのだろうかと自問してしまいます。

 「ドン」は今年で30年だそう。

 この場末のゲイバーが30年続き、仕事の顔とは言え、楽しく働き、そして暮らしているという事実。

 世界的には同性婚も認められていく流れです。

 しかし、彼らがマイノリティーであるには変わりはありません。少数派であるが故に分かる、人の心の機微。

 更にそれを芸として生き抜く逞しさ。

35 - コピー

 皆と別れたのは2時頃でした。何となくそのまま帰る気分でなく、北新地の友人の店をのぞいてみまいた。

 店じまいの準備をしていましたが、結局朝方まで話をしていました。朝まで飲んだのは何年振りか。

 自分のストロングポイントとは。強くありたい、しかし、心の機微の分かる人間でいたい。

 楽しく、そして、少し苦いキタの夜だったのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA