昨日は、グランフロントで、相談会に出ていました。
その後、クライアントとショールームで打合せ。帰る頃には、日が暮れていました。
JRとの間の広場には、スケートリンクが出来ています。
本当に寒い一日でしたが、ニューヨークのグランドセントラル駅近く、ブライアント・パークを思い出します。
JR貨物の梅田駅跡地には、大きな緑地が取り入れられると発表されています。
道頓堀のプール化が頓挫したと発表があったばかり。こちらのほうは是非実現して欲しいと思います。
今日は本町から、淀屋橋まで移動があり、御堂筋を北へ歩きました。
「大阪ガスビル」は、1933年、安井武雄の設計です。村野藤吾は「都市建築の極致」と賞賛しました。
その東にある「清水猛商店」。現在も建具、家具の製作会社を営んでいます。
ひさしのディティールが、無国籍感を漂わせ、現代建築ではないことを如実に語っています。
淀屋橋から西に入ると「大阪倶楽部」があります。こちらも1924年、安井武雄の仕事です。
ここは大大阪に相応しい、社交倶楽部として設計されました。
石の施された華麗な彫刻が、もうあんな時代には戻れないという、寂寥のモニュメントにも見えてきます。
そのはす向かいある「今橋ビルヂング」。旧大阪市中央消防署今橋出張所でした。
現在は「ダルポンピエーレ」というレストランが入っており、イタリア語で「消防士」という意味だそうです。
パスタランチが千円。夜なら6、7千円なのでお得感はあります。
元消防署なので、バルコニー下に赤いランプが残っているのです。
国は、リノベーションを促進するために新たな予算をつける事を発表しました。省エネ住宅ポイントです。
10年前なら、リノベーションになど見向きもしなかったハウスメーカーも、これからは改修、リノベーションと色めきたっているのが分かります。
もう少しはっきり言えば、工事費用が張らず、手間ばかり掛るので避けてきたのに、です。
リノベーション、改修というのは、とても手間の掛る仕事です。若い頃は仕事もあまりなく、何度も現場へ通い、寸法をとり、既存建物の図面を起こして行きました。
その作業を繰り返すことで、その建物が理解できてくるのです。
昨日は、ショールームでハウスメーカーのリフォームフェアなるものが開催されていました。その集客力や凄いもので、見たことのない人口密度でした。
しかし、この若い担当者達が、リノベーションの営業担当について、どんな応対をするのだろうと思っていました。現場を見たことはあるんだろうかと。
古いもの価値、良さをを知ろうとするところがリノベーションのスタート。建物に大切なのはストーリーなのです。