鹿児島よりきたる

 先週末、大学時代の友人が鹿児島から、遊びに来ました。突然の訪問は嬉しいもので、それが遠方ならなおさらです。

 彼は、他大学のスキー部にいた2つ下の後輩です。これも他大学の1つ下の後輩が「とびきり面白い後輩が入って来た」と言って紹介してくれました。関西の大学スキー部は部員が昔は少なく、他大学と合同で練習をしていたようです。その名残か大学間の交流が非常に盛んでした。

 5月の立山での新入生歓迎合宿、夏のマラソン大会、11月の北海道、大雪山での初滑り合宿等、よく顔を合わせていました。そんな時には彼が何かやっては、私達2人を大笑いさせてくれました。兎に角サービス精神が旺盛なのです。箸が転げても可笑しい歳、という訳でもないのですが、笑っていた記憶しかありません。

 大学を卒業すると彼は鍼灸師を目指し勉強を始めました。いくつかの鍼灸院で勉強していくうちに、京都で1軒の鍼灸院を任されるうになりました。京都に行った時は食事をしたりしていたのですが、今度は鹿児島に行くと言います。聞くと、尊敬する師が鹿児島に居るので、3年間師のもとで勉強したいと。そして現在は、鹿児島県は大隈半島の真ん中あたりの農村で、納屋を改造し鍼灸院を開いているのです。

 私の仕事場に来て一時間ほど話をしましたが、相変もわらず元気そうでした。レンタルバイクで疾風のように現れ、疾風のように去って行きました。しかも彼女との2人乗りで。

 したいことをする。純粋でシンプルな彼の生き方が好きです。彼はあと一年半の鹿児島での生活を、意義あるものにするだろうと思います。もう一年半しか無いとも言えるので、鹿児島まで尋ねて行きたいとも考えています。職業柄か、彼の暮らす鹿児島の農村が、どんな所なのか非常に興味があるのです

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