長男が何とか希望校に通ったので、お礼参りに行ってきました。
北野天満宮は学問の神様、菅原道真公が祭られた、天神社の総本山です。
言わずと知れた、ですが。
1月3日は、混雑を避けて早朝に到着しました。
今回は午後2時の到着でしたが、梅の名所でもあり、かなりの賑わいでした。
朝日があたるここがいいんじゃない、と奉納させてもらった絵馬掛所の一角。
前回より、さらに絵馬が盛り上がっています。
後半生、不遇だった道真公はこう遺言を残したそうです。
自らの遺体は牛に車を引かせ、立ち止まったところに葬って欲しい。
それで、天神さまのお使いは神牛となりました。
本人は「僕も結構頑張ったんやで」と言っていますし、もちろんそうでなければ合格しないと思います。
それでも、少し後押しがあったように感じるのは、私が親になったからでしょうか。
梅苑も散策してきました。
道真公は博学であるがゆえ、時の天皇に疎まれるようになっていきます。
そして、大宰府へ左遷されそこで一生を終えるのです。
大宰府天満宮へは、2014年の夏に訪れました。泣き出しそうな空だったことを覚えています。
東風(こち)吹かば 匂ひおこせよ 梅の花
主なしとて 春を忘るな
京を去る際に、詠んだ歌です。
小ぶりな梅の花が切なげに、慎ましやかに咲き誇ります。
梅は枝の形がさまざまで、紆余曲折のある人生のようにも見えてきます。
梅は枝と合わせてみるものではと、この歳になって気づきました。
今日、2時間程かけて入社試験の面談をしました。
若い彼らに、苦味と喜びの両方を経験させてあげられたらといます。
博学を疎まれるほどの経験がないことを、喜んではいられませんが、それなりの屈辱も経験してきました。
しかし、ビール、コーヒー、サンマのはらわたと、苦味の無い人生は、それはそれで味気ない気がするのです。