今日は朝から三田へ。
ある企業から敷地調査の依頼がありました。
JR福知山線で大阪から50分程。
武田尾あたりの景色見てると、ちょっとした旅情を駆り立てられます。
トンネル群を抜けると、一気に盆地が広がります。
刈り取りを終えた田が広がり、まさに日本の秋といった景色。
JR三田駅は、すぐ南には神戸電鉄の駅が隣接しています。
北側は、すぐ近くまで山並みが迫っています。暮らしに自然が近く、好感がもてます。
駅南側はローターリーが整備され、衛星都市の風景です。
一方、隣接する商店街は、昭和の面影を残します。
こちらのほうが安心出来るのは、昭和40年代生まれだからか。それでも残って欲しいと願うのですが。
三田での調査を終え、そのまま北浜へ移動しました。
北浜の顔と言えば、やはり大阪証券取引所。
旧建物を保存し、背後のビルが建ったのは2004年。旧建物は1935年の完成で、長谷部竹腰の設計です。
地下には飲食のテナントも入いりますが、そのような証券取引所は世界にないそう。
向かいにある、難波橋のライオン像も同じく北浜のシンボル。
完全に、ヨーロッパの模倣ですが、それでも北浜の品格を保つのに、一役買っているのでは。
その姿は威風堂々。
背後にある、中央公会堂周辺の木々も色づき始めていました。
橋のたもとでは、川をみながらお茶をする人達がみえます。たまには、こんな所でゆっくりする、余裕も必要かもしれません。
近くにある会社を訪ねたのは、土佐堀川沿いに建つテナントビルへの移転計画のため。
残念ながら当社ではありませんが。
何処に会社を置くかは、経営者の自由です。
またどの会社で働くかも、働く人の自由です。
1時間圏内に、三田と北浜があるように、日本には、本当に多種多彩な街があります。
その中で、経営者が選んだ場所に建つ、働く人が響いた会社で、人は日々の営みを送るのです。
設計事務所の良い所は、前向きな人達と深く関われることです。建築を考えている人で、ネガティブな人はほぼ居ません。
およそ、アトリエ系のイメージとは遠い平野で15年程やってきましたが、川が見えるアトリエは昔からの目標でした。
小さな土地でもいいので、できれば自社ビルを。
感化され、ひとつ花火を打ち上げておきます。