タグ別アーカイブ: 怖い

親父脱退‐1424‐

 昨晩は台風の影響で、一晩中強い雨風が続きました。

 大阪市南端を流れる大和川は氾濫危険水位を超え、避難勧告がでました。

 私の家から大和川までは1.5kmほど。夜中に何度も警報がなり響きました。

 出勤前に通ってみると、堤防まで3mくらいのところまで水位が上がっていたようです。

 4kmほど下流の浅香では堤防を越え、1mほど浸水しました。

 大和川は上流にある奈良盆地の水を一手に集めて、大阪湾に注ぎます。

 元の川筋は大阪平野に入ってすぐに北上していたため、氾濫を繰り返していました。

 それが、江戸幕府によって現在のように付け替えられました。

 当時重機はないので、掘るというよりは堤防を盛り上げている感じです。

 浅香辺りには小高い山があり、難工事となった場所です。それを避けるように、左に大きく蛇行しており「浅香のカーブ」と呼ばれます。

 奈良の三郷も浸水しましたが、こちらも右に蛇行している箇所。

 山間部を別にすれば、最も大きく蛇行している2ヵ所で、やはり起こるべきところで災害は起こります。

 反対に言えば、ある程度予想できるともいえるのです。

 牙をむいたときの自然は人の手に負えるものではありません。

 行政の警報は、安全値をみているために空振りも多いですが「うちは大丈夫」探しをする前に、備えをすることは大切なことだと思います。

 昨晩は、枕もとに家族分のライフジャケットを置いておきました。

 距離、川筋を考えても、浸水する可能性は低いと思いましたが、備えあれば憂いなしです。

 「地震雷火事親父」は江戸時代からの怖いものの例え。

 最後の「親父」は、台風を意味する「大山嵐(おおやまじ)」だったという説があるそうです。

 webサイト調べ程度ですが、親父がたいして怖くない時代、ここからは脱退させて貰ったほうがよいかもしれません。

 恐怖で何をさせるのは間違っていますが「怖い」を知ることは大切なこと。

 それは子供だけにいえるものではありません。昨晩は久し振りに怖いと思う程の「大山嵐」でした。

 元気に働けることに感謝し、台風一過の青空の気分で今週をスタートしたいと思います。

怖さ十分の一‐1345‐

 一昨日、合同企業面接会というものに参加してきました。

 芦原高等職業技術専門校というところから声を掛けてもらったのです。

23 - コピー

 最寄駅はJR環状線の芦原橋駅。

 住所は浪速区浪速東なのでナニワの中のナニワ。

 天王寺駅から西へ、新今宮→今宮→芦原橋なのでディープ大阪に間違いありません。

25 - コピー

 お好み焼、ヤキソバともに200円。

 これは、由緒正しきディープ下町です。

30 - コピー

 学校に向かって歩いていくと、芦原町という駅がありました。

 南海電鉄の汐見橋線というらしく、時刻表を見ると1時間に2本だけ。ローカル線の佇まいです。

27 - コピー

 職業技術専門校というのは、再就職を支援する府の施設だそうです。

 半年間、CADや模型の勉強をすると聞き、そんな人達なら当社に入りたい人が沢山いるんじゃないかと思い、参加する事にしたのです。

29 - コピー

 初めてのことなので雰囲気が分からず、相談会のような品揃えででむきました。

 が、そんなことをしている企業は1社もありませんでしたが、先生方は「わかりやすくて、いいと思います」と。

 それもあってか、2時間の間に3人が話を聞きにきてくれました。

 うちの1人の方は「話を聞きたい人はもっと居ると思いますが、条件面だけみると……。それと、みな設計事務所は時間無制限と思っていますよね」と。

 時間無制限とまではしていないつもりですが、完全に否定できるわけでもなく……

 どうも、皆が当社に興味があるということはないようでした。どのくらい思いあがっているんだという話もありますが。

 この春で10年目に入るスタッフは、先日までいた新人君に「私が入った頃、所長は今の10倍怖かった」と言っていました。

 「もし役所との折衝でも、何の収穫もなく手ぶらで帰ったら、殺されると思っていた」と。

 これは半分冗談で聞いて貰えないと、ここに書けないのですが。

 自分の意思でどんどん成長していけるという人はよいですが、なかなか人はそこまで強くありません。

 よって、本気にならざるをえない環境に身をおくことが、一番簡単に成長できる方法だと思います。

 それをストレスと捉えるか(ストレスではあるかもしれませんが)、ウェイトトレーニングのダンベルと捉えるかで、まったく違った景色になります。

 「ああ大変。ということは、今までできなかったことにチャレンジしている!成長できるかも!!」

 みたいな感じで生きていきたいものです。 

 怖さ十分の一。とっても優しくなった私の元で、情熱を燃やしてみませんか。

 もうそんな言葉から、腰が引けてしまうのかもしれませんが。