良い学校の定義‐1314‐

 昨年に続いて、母校の文化祭に行ってきました。

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 OB会の手伝いで「プロフェッショナル相談コーナー」に参加する為です。

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 弁護士、税理士、会計士、医師とその横に席を用意して貰いました。

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 高槻中学・高校は来年から、共学の学校に変わって行きます。

 それで、垂れ幕には「男子校最後の文化祭」とあるのです。

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 また、新校舎の建設も始まっており、大きく様変わりをして行きます。

 進学という意味においては、かなりの放任主義でしたが、個性を伸ばすという意味においては、良い学校だったと思います。

 しかし、少子化の進む中、学校も変化を求められます。共学化と共に、放任主義から舵を切っていくようです。

 母校は一つしかないので、基本、誰にとっても良い学校なのですが、良い学校の定義を考えてみました。

 答えは何通りもあると思いますが私の結論はこうです。

 「一生懸命が恥ずかしくない雰囲気、空間をもっている」

 10月4日(火)の夕刊の一面に、同級生の写真が載っていまいした。

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 「大隅教授、ノーベル賞」のすぐ下にでした。

 自動衣服折り畳み機、ランドロイド1をシーテックというITイベントで発表。社長の阪根が実演している写真です。

 彼の会社、セブンドリーマーズはオートクチュールゴルフシャフト、鼻腔挿入デバイス、ナステントを開発販売しています。

 ゴルフシャフト部門では、芝公園梅田等の店舗を設計させて貰いました。

 彼が、賢者の選択に出演した際、何度か使った言葉に「ここでは勝てないなと思った」というフレーズがありました。

 大学卒業後、アメリカの大学へ留学し、化学の勉強していた時の話しだったと思います。

 世界から優秀な学生が集まってくるからです。

 どんな事でも努力し続ければ、必ず達成できると信じます。しかし、世の中には無限の選択肢があり、全てを並行して進めるのは不可能です。

 その中で、自分が一番得意で、続けられるものを見つける必要があります。それは、その他を全て捨てるのと同じ。

 本気で、全力で取り組まなければ、言い訳が先に立ちます。

 「本当なら……」「もう少し時間があったら……」「もう少しお金があったら……」「僕がビル・ゲイツの息子だったら……」と言い訳は無限にエスカレートします。

 反対に、全力で取り組んだ上での負けなら、更なる努力をするか、もっと得意なことを探すか、選択は2つに1つ。

 よって、一生懸命が恥ずかしくない雰囲気、空間をもっている学校が、良い学校だと思うのです。会社も同じかもしれません。

 また、勝つに越したことはありませんが、どの道にもトップがいるので、人生では負けることのほうが圧倒的に多いものです。

 「Aより数学ができることはないな」「Bより表現力はないよな」「Cよりもてることもないな」など、私も生きる道を探って来たのだと思います。

 負けはしますが、それぞれの秀でた一芸をみておくのには、更に価値があります。

 自分の得意を見つけたとしても、人は一つの能力だけで生きる訳ではありません。

 彼のここは凄いなあ、という姿を自分の目で見ておくと、いくらかは再現できるものだと思うのです。

 もし、子供に「なぜ良い学校に行くほうが良いか」と問われた時の答えをまとめてみました。

 これらも、無限の答えがあります。私はこれ以外の意見を捨て、子供に話してみます。