泉佐野市で、金魚を放流するというイベントが物議をかもしていました。
生態系を乱すという論調でしたが、ネットを張るという対策をした上で開催されたようです。
川に入って金魚のつかみ取り。子供たちは楽しかったはずです。
奈良の大和郡山市は金魚の産地として知られます。
近くに行く用事があり、金魚資料館なるものをのぞいてきました。
この地域は、灌漑用の溜池が利用され、この産業が発展してきたようです。
金魚は、中国のフナが突然変異したものが起源で、日本には室町時代に渡ってきたとありました。
江戸時代、夏の涼をとるために天井に水槽をつくり、金魚を泳がせた豪商の話しが有名です。
一般家庭で多く飼われるようになったのは、明治に入ってから。
現代は夏祭りの主役といったところでしょうか。
資料館と言っても、珍しい金魚が水槽にいるだけでした。
無料なので勿論何も言えないのですが。
オランダシシガシラ。
しかし、まあ不思議な形をしているものです。
同じ系統だったか、ポニョみたいなのもいました。
その後、奈良市を散策したのですが、帰りに大阪市立美術館に寄ってきました。
現在はデトロイト美術館展が開催中です。
娘が「20分なら付き合う」と言いました。
ゴッホ、ピカソ、モディリアーニ、カンディンスキーと充実していましたが、10点程観てきました。
中でも、ピカソ、青の時代の少年の絵は、多くの人が立ち止まっていました。
A4くらいの小さな人物画ですが、影のある少年の表情は、鬼気迫るものがあります。その目に射すくめられそう。
たかが絵、されど絵。世界最高峰を見るのはやはり楽しいものです。
帰りに天王寺公園を歩いていると、なかなか面白いアトラクションができていました。
単管で組まれた塔から、反対の塔まで、高さ10m程を滑空するのです。
子供2人が、凄いスピードで滑り下りて行きました。
これはかなり楽しそう。高い所が苦手な私は遠慮しておきます。
公園内は、かなりの暑さにも関わらず、沢山の人が座っていました。
話題の「ポケモンGO」をしているようです。でなければ、沢山の人が炎天下にいることは無いと思います。
私はこういったゲームをあまり良く思っていませんが、これだけの人を外に連れ出す力があることに驚愕します。
地下街に降りると、縁日イベントを開催しており、本場、大和郡山で叶わなかった、金魚すくいも出来ました。
娘はかなり満足して家に帰ったのです。
ヒトラーがユダヤ人を迫害したのは、自身もその系譜にあるからという説があります。
このような繊細な問題と比べるのは間違っているかもしれませんが、私がゲームやテレビをあまり好きでないのは、小さい頃に多くの時間を費やしたからだと思います。
小学校からゲームウォッチを持っており、中学1年でファミコンを買って貰いました。テレビも大好きで、ビデオで予約録画をして、好きな番組は欠かさず見ていました。
今でも気になる番組はいくつか観ますが、当時はその時間が長いほど、幸せだと思っていたのです。
しかし、その膨大な時間を、もっと違った体験に使うべきだったと、今は後悔しかありません。
週末の30分と決めていても、子供がゲームをしている姿を見るのが、やはり嬉しくないのです。
できたらそれを忘れさせてるくらい、夢中になれる提案をしたいのです。
この縁日イベントでは、サイコロくじもあり、ゾロ目の2で娘が2等賞を当てました。
これはラッキー。フラフープを貰いました。
子供は、こんな単純な遊びで、30分くらいは夢中になれるもの。
野外にでれば花も咲いています。そして空は無限に変化します。
何があるんだろうと、いつも顔を上げていて欲しいのです。
子供との真剣勝負の時間も、残り少なくなってきたことを実感しています。