大事なことはたいてい面倒くさい

 昨日の朝、高いところにウロコ雲が見えました。

 朝夕は随分過ごしやすくなりました。

 少しずつ、確実に秋へ近づいているのが分ります。

 秋の空が気持ち良いのは、実際高い位置に雲があるからなのだそうです。

 空と言えば、7月に宮崎駿の最新作「風立ちぬ」が公開されました。

 ゼロ戦の設計者、堀越二郎と堀辰雄の「風立ちぬ」をモチーフにした作品です。

 ファンタジーを封印した宮崎駿は何を見せてくれるのか。非常に楽しみにしていますが、まだ観に行けていません。

 その製作過程を追った番組で、彼が言っていました。

 大事なことはたいてい面倒くさい

 番組でもフォーカスしていましたが、3年間の取材中、くりかえし「面倒くさい」と。

 私は口が裂けても「仕事が面倒くさい」とは言えません。しかし、仕事とは大変だから、報酬を貰える訳で、そもそもが面倒くさいもの……

 ただ、面倒の先に大事があると分っているかが、大きな差になるということです。

 番組内で、宮崎はアニメーターに「しっかりと群衆を描くこと」と発破をかけます。群衆を描くことは手間がかかるので、一般的には避けられる事。これは私にも理解できます。

 「群衆と言うのは、主人公じゃない情けない人たちでなく、世の中を支えている人なんだから」というのが宮崎の考え方でした。

 判断を迷ったら、大変なほうに舵をきれ

 最近聞いた中で、最も気に入っているフレーズです。そんな非効率な、という話もありますが、生きるなどという事は、そもそもが非効率なものなのです。

 万が一、近いうちにこの映画の感想を書いていなければ、期待が大きすぎたのだと思って下さい。ラピュタ以来、彼への期待はただただ大きくなる一方ですから。