シャガール

 昨日は、「池を望む家」の写真の撮影に行っていました。

 竣工したのは1年3ヶ月前。隣地の工事の関係でこの時期になっていたのです。撮影の件は現場日記に書くとして、こちらのお家には絵画が飾られています。

 その中にシャガールがあったのですが、「私と村」が加わっていました。牛と人が向かい合う、原色の多い、自由な表現の作品です。聞くと、東京のMOMA(東京国立近代美術館)で買われたのこと。

 マルク・シャガールはロシアの出身で、20世紀を代表するす作家であるのは間違いありません。

 作風は変化して行きますが、キュビズムの影響を受け、浮遊感のある絵が特徴的です。

 小さい頃、母に連れられて色々な展覧会に行ったのですが、大学生になり初めて自分で好きになった画家がシャガールでした。まずは色使いに惹かれました。

 多くはないのですが、青を多く使った作品がとても気になりました。ロシアの風土も影響しているのか、若かった私には、大人の憂いを感じたのです。

 カンディンスキー、ピカソ、ゴッホ、青の美しい絵は沢山ありますが、ややぼんやりとした、シャガールの青が一番好きです。

 どれくらい好きだったか。大学生の頃、絵の隅にあるシャガールのサインを見て「かっこいい」と思いました。マルクシャガールの出だしはma。それを真似て、自分のサインの練習をしたのです。