陰影

 日曜日は、朝から快晴でした。

 どこか山の中へ行きたくなり、宝塚市立自然の家へ。宝塚市の北端にあります。

 阪神高速を川西小花で降りて35分ほど。この辺りまで来ると、もう完全に大自然の中。

 嬉しいのは、駐車場、フィールドアスレチックを初め、ほとんどの施設が無料なのです。

 大阪から34km。感覚的には意外に近いという印象。

 焼き肉、カレー、焼きそばを、屋外で自炊出来るサービスがありました。 

 焼きそばにいたっては、一人前350円。手ぶらでいって調理するだけなので、次回は予約してみたいと思います。

 民族資料館として江戸時代中期の農家が移築されていました。

 自分で、勝手に入るのですが、初めは電気がわからず、真っ暗。
無双窓を開けると、ようやく足元が見えてきました。

 

 

 

 
 目が慣れてくいると、光は陰があってこそ、というのが良く分かります。
かまどの自然な曲線や微妙な質感も、電気が点いていないほうが美しいのです。

土間のタタキからも、自然な風合いを感じます。

 谷崎潤一郎は「陰翳礼讃(いんえいらいさん)」の中で、軒の深い日本家屋の奥深くで、金襖や金屏風がほのかに光るさまに、美を見出しました。

 陰があってこその光。

 現代の建築から、陰は消えて行きますが、根底にある美意識は忘れてはならない気がします。