カテゴリー別アーカイブ: 04 建築

ヒントを探すはずが

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 設計で悩んでいる時は、朝早くにウロウロと散歩へでかけます。

 建築は生活の産物なので「ヒントは必ず実生活にある」との考えからです。なので、必ずしも名建築を見るだけが、勉強とは思っていません。それは、海外の街でも同じことなので、名建築と下町の路地、寺院と市場の両方を見て廻ります。個人的には、知らない街の怪しい市場が一番面白いのですが。

 その日の朝も、行き詰まっていた計画のことを「アーでもない、コーでもない」と頭をグルグルさせながら歩いていると、家から少し離れた、昨年9月に完成した「つるみ歯科クリニック」の近くまで来ていました。久しぶりに寄ってみると、「キソケイ」の小振りな黄色い花が咲いていました。

 自分が設計した建築ですから、かなり贔屓目は入っていますが、「ウン!美しい、とっても合っている。やっぱり、キソケイで良かった」などと早朝から、ひとり納得して、ブツブツと・・・・・・

お風呂と便利

 現在、ゴールデンウィークの真っ只中。しかし、幸せにも、残念にも、私は仕事であります。

 この間、母に「風呂場で、子供にオシッコを掛けられた」という話をしていると、「そう言えば小さい頃、銭湯の湯船の中でウンコをしてしまって、プカプカと浮かんで来た時は、慌ててタオルで隠したワ」と笑っていました。私の小さい頃の話です。

 ん。という事は、風呂が無かったということ?

 父は今も、ガラス屋を営んでいますが、私が1歳になるころ、現在の場所に引っ越して来ました。それまでは、四畳半と三畳、二間きりの長屋を借りて、四畳半の部屋を仕事場に改造し、三畳間で父、母、父の従兄弟の3人で生活をしながら、ガラス屋を始めました。考えてみれば風呂などあるはずも無かったのです。

 1970年、昭和45年の話です。大阪万博が開催され、高度成長期の真っ只中で、仕事も本当に忙しく、大阪には活気が漲っていたそうです。

 当時の色あせた写真を見ると、大阪の下町の風景が見て取れます。舗装されていない道路、所々に残る田んぼ、角ばった無骨な車、そして華奢な家々。家同士は密集しており、道が広いわけでも無いのに、何故か街はゆったりとしていて、開放感があるのは、家が軒並み2階建てだからでしょうか。

 建築の設計をしていると、いつも繰り返し考えます。「街も家もどんどん便利になっていく。しかし、良くなったんだろうか」ということです。

 私の家も含めてですが、多くの事が家の中で完結できるようになると、地域との関係は自然と粗になって行きます。ご近所に頼らなくても、何とか暮らせるからです。お風呂屋さんに行かなくても良いし、映画館に行かずとも、テレビでも結構な画質と音でDVDを観ることができます。便利で快適ですが、本当に良い事だけなのかな、とも思います。

 懐古的な発想だけでは、前には進めませんし、クライアントの要求に応えるのが、職業建築家の仕事です。しかし、便利さによって失なうものがあるかもしれない、という気持ちは常に持っていないと、もっと大きなものを失うかもしれません。明快な答えと方法が有るのかと言われれば、口ごもってしまう部分もありますが、建築を通して、自分なりの提案はして行きたい、と。

 親が風呂の無かった昔を思い出し、大変だった事を、嬉しそうに話すのを見て、そんな事を考えました。

やっと出ました

 ホームページにも載せましたが、年始から「出る、出る」と言っていた本がやっと出版されました。

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 昨年の11月頃に 「平野西の家」-イロツキの家-を掲載するという話があった時には、「年始には出版する予定です」という事だったので、知人に言って回っていたら、遅れに遅れて、今年の4月1日になってしまいました。
 出版社側にも、遅れる理由はいろいろあったのですがそんな事は、こちらには一切関係なく、誰かに「本、どうなったの?」と聞かれると、「実はまた遅れてるみたいで」と頭を掻きながら答えるばかりで・・・・・・。

 3月の末には、現物が手元に届いていましたが、まだ信用出来なかったので、インターネット上の本屋さんセブンアンドワイamazon.comで確認すると、やっと売っていました。

 多くの建築家の中の1人としての掲載ですが、嬉しい事には代わりなく、今は、事務所の打合せ用テーブルの一番目立つところに置いています。

何人が?

 先週の11月23日にテレビで『平野西の家』を紹介されたのですが、どのくらいの人が見てくれたのだろうと少し調べてみました。
 2004年7月現在の日本の人口は1億2767万人で、およそ4700万世帯が暮しています。
近畿の2府4県にはそのうち19%の約786万世帯が集中しています。
 視聴者数はサンプル調査なので、正確には分らないようですが、統計的には、およそ90万世帯の方が番組を見ていたことになるようです。付けていただけの人も多いでしょうから、一概に見てくれたとは言えませんが、どんな人が見てくれたんだろう、とか、どんな感想を持ったのだろう、とか、空想は膨らみます。
 ですが、それを私がするすべはありません。テレ=遠くの ヴィジョン=見る がテレビの語源だったと思います。身近にあって、遠いもの、それがテレビなのかな等と、考えていました。

感謝

 11/23(火・祝)に、テレビ番組で『平野西の家』が無事紹介されました。

 多くの方々から、電話やメールで感想を頂きありがとうございました。今までのクライアント(施主)からも多くの連絡を頂きました。小さな通過点ですが、みなさんが私にチャンスを与え続けて下さったので、こんな機会にも恵まれたと思います。

 私達の世界では「初めて仕事を頂いたクライアントに、とにかく感謝しなさい」という言葉があります。当時、熱意には満ちあふれていましたが、大学を出て2年半、実績の全く無い、25歳の私に大事な家の設計を任せて下さった事に感謝の気持ちを忘れることはありません。

 能楽の大成者、世阿弥の秘伝書『花鏡』にある言葉があります。

是非の初心忘るべからず
時々の初心忘るべからず
老後の初心忘るべからず
命に終わりあり 能に果てあるべからず

テレビ放映は、たけし&きよし頼み

 いよいよ来週、11月23日(火・祝)私の作品『平野西の家』
19:56pm~20:00pm ABCテレビ(6ch)『きらっと』
で紹介されます。

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 ひとりでドキドキしているのですが、番組の制作会社の方に聞いたところ、6分と短い番組なので、視聴率は前後の番組にかなり左右されるとのこと。1週間ほどで、視聴率を教えてくれるそうなので、日記やホームページにUPしたいと思っています。

 参考までに、前の番組は『旅の香り、時の遊び』-「氷川きよしSP!!

 市田ひろみとともに京都を堪能!」-出演:中井美穂、野際陽子で後ろの番組は『最終警告!たけしの本等は怖い家庭の医学』です。

 小学生からずっと一番好きだった、ビートたけしさんと、彼が芸名をつけた、演歌の大スター氷川きよしさんに頑張って頂いて、少しでも多くの方に見てもらえれば、と他力本願で祈っております。

RED-Lab オープン

 大阪の天神橋筋商店街のすぐ西にある、印刷会社の1階に店舗を設計していましたが、先日無事オープンを迎えることが出来ました。

<RED-Lab>はこの印刷会社さんがプロデュースしています。情報は後日ホームページにUPするとして、この会社の常務がすごいんです。

 普段はフットワークの非常に軽い、仕事の出来るビジネスマンですが、飲んだら只の酔っ払いオヤジという2つの顔をもっています。加えて、学生時代から続けているヨットは、今でも現役で海の上にでると、人が変わったように精悍な顔つきになり、機敏な動作で大きなヨットを自在に操ります。

 大きなヨットは一人では取廻せないのでヨットオーナーから自然と声がかかります。その動きが、ヨットオーナーの心を魅了するようで、自然とお付き合いが始まり、その人柄もあって、遊びに、仕事にと、どんどん人の輪が広がっていくのです。

 私もそうですが、面識のない方と話をするときは、まず共通点をお互いに探します。出身地、出身校、趣味・・・などと順に探して行き共通点を見つけると一気に会話が弾むことは良くあります。

そんな時に、無駄なことって意外に無いなアと思うのです。但しどんなことでも、一生懸命するようにはしないと・・・

テレビの取材

 この日曜日に、私の作品「平野西の家」がABCテレビの番組、
『きらっと』の取材を受けました。

※放送日はABCテレビ(6ch)11月23日(火)勤労感謝の日
 7:54pm~8:00pmの予定です。

 6分間と短い番組ですが、タレントのトミーズ雅さんが家を訪れたような、ナレーションで紹介してくれます。

 「平野西の家」は、弟夫婦のために設計した家ですので、私も撮影を見学して来ました。出演者は2人と、飼い犬の「ふう太」。「ふう太」は気ままな犬で、撮影などもちろんお構いなく、人間さまの要求通りに動いてくれる訳はなく、撮影スタッフの方々を笑わせていました。

 1階には私の設計事務所があるので、もしかしたら少しくらいは、映るかもしれません。

 住宅作品がテレビで紹介されるのは、初めてなので今から、ワクワクしています。創り手としては、少しでも多くの方に見てもらえるのは、何よりの喜びなのです。