男たちの挽歌

 DVDを借りても、結局観ずに返してしまうものも結構あります。

 何度も観ずに返していたのが「男たちの挽歌」。ようやく観ました。

 1986年、ジョン・ウー監督の作品です。
 
 26年前の作品だけあって、ファッション、メイク等はやや見れない感もあります。

 香港映画の良さとも言えますが、演出、演技も大げさ。

 途中まで「これ大丈夫?」と感じていました。

 1998年に始まった「笑う犬の生活」というコント番組がありました。

 この深夜番組のリーダーの内村光良は、何度も「男たちの挽歌」を模したコントを作っていました。

 また、本人の発言からも監督ジョン・ウーが好きなんだなと思っていたのです。

 同じく1998年。松本人志の「 VISUALBUM 」が発売されました。コントの作品集で、3巻続けてリリースされたのです。

 松本人志のコンセプトには、いつまでも見続けられるような作品を創りたかった、とあったはずです。その中に「男たちの挽歌」を意識した作品があったと分りました。

 「男たちの挽歌」は香港のマフィアの権力争いを中心に描かれています。
  
 よって見せ場は暴力シーン。銃を使っての戦闘シーンは、アップ、スローモーションを駆使した映像は、確かに美しくさえ感じました。

 20代の終盤、内村、松本に笑い「また明日から頑張るか」と元気を貰いました。彼らも、20代の頃ジョン・ウーに影響を受けたのは間違いないはず。

 素晴らしいものは、時代、国、ジャンルを超え引き継がれていくのです。
 
 この作品には、素手での戦闘シーンも多くあります。こちらは、ジャッキー・チェンの映画を観るようで、ややコミカル。これがもしハリウッド映画なら、許容できないはずです。

 これは、由緒正しき香港映画の血統。そう思えるのも、受け継がれているものが有る証拠。

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■■■『大改造!!劇的ビフォーアフター』■■■ 
7月8日(日) 7:58pmから8:54pm
「匠」として出演します 

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