時間などの制約がなければ、車での移動は楽しみです。
城東区の現場からの移動する時は、大阪城の北側を西へ抜けて行きます。この辺り、戦時中は広大な砲兵工場がありました。
それらの大部分は空襲で破壊され、戦後はいち早くバラックが建ち並びます。アパッチ族なるものが出没した、非常に治安の悪い所だったそうです。
現在は再開発によってOBP(大阪ビジネスパーク)と呼ばれ、大阪で最も整備されたオフィス街と言えます。
その中でも、ひときわ目を引くのがクリスタルタワー。竹中工務店の設計施工です。
最も美しいオフィスビルだと思います。
研ぎ澄まされたディティールは、手が切れそうなほど。
クリスタルタワーに向かって西進。右折すると土佐堀通りに出ます。左折して西へ向かうと大阪城が見えてきます。
この辺りは、全てのスケールが一変し、景色もダイナミックに変化して行くのです。
400年以上前、この石垣を人力で作り上げました。
気の遠くなる作業だったと思いますが、美しい曲線はそれ自体がアートです。
現在の天守閣は、徳川デザインと言われます。
大阪夏の陣で消失したものを徳川幕府が再建したのですが、秀吉のオリジナルデザインも見てみたいものです。
土佐堀通りを西に向かう時、大手門の前を通る脇道があります。車から天守閣と石垣が一番美しく見えるルート。
石垣の美しさや重量感は、なかなか写真では伝わりません。必見は石垣です。