この連休に訪れた蓼科。
八ヶ岳からの緩やかな稜線は、日本離れした景色で、ひととき日常を忘れさせてくれます。
「信玄の隠し湯」と言われる温泉があったりと、古くからの湯治場として栄えていました。
大正時代からは、リゾート地としての開発も盛んになります。
八ヶ岳連峰のひとつ、横岳から西を望むと、蓼科高原を見下ろせます。諏訪盆地のむこうには御岳も。
この地を愛した文人に、映画監督・小津安二郎がいます。
「東京物語」「秋日和」など、前から気になっていましたが、まだ観れていません。
それでも、戦前、戦後の日本映画界を支えた、巨匠であることは知っていました。晩年の名作は、全てこの地で構想を練られたものなのです。
彼の仕事場だった茶室は残っていませんが、別荘として借り受けた「無藝荘」は当時のまま保存されています。冬季なので外からしか見れませんでした。
茅葺屋根の建物も見てきましたが、最も人を感じ、美しい建物でした。今度は是非内部も見たいと思います。
彼はこんな言葉を残しています。
「どうでもよいことは流行に従い、重要なことは道徳に従い、芸術のことは自分に従う」
全て自分に従ったのか、道徳に従った部分もあるのか、それ以外の部分もあるのか。映画を観てみたいと思うのです。
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「自分に従う」というのは、もしかしたら、流行とか道徳とか、あらゆるものを吸い込んだ自分の混沌の中から、かすかに光る小さな点のようなものを、発見することなのではないかと、私見ですが。
失礼いたしました。
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>letterstandさん
コメント有難うございます。
私も「自分に従う」が、身勝手にとか、我見を通すとかいうのでは無いと思っております。
この辺りは、現代が一番解釈違いをし易いところだと、私も思っております。