小料理

 本日、クライアント宅へ打合せに行っていました。天王寺のど真ん中なのです。

 天王寺は、当事務所設立の地で、25歳から30歳までの間、ほとんどそこに寝泊りしていました。

 西側のエリアは再開発の為、迷路のような商店街が更地になりました。

 寂しい限りですが、東側のエリアはまだまだ路地が残ります。

 話しの流れから「この近くの小料理屋さんへ、たまに来ていたんです」というと「ああ、すぐ裏ですよ」と。いつも6時頃から一杯ですよ、とも。

 よく見れば、ま裏。天王寺から移転して9年。すっかり土地勘が鈍っていました。

 しかし懐かしい限りです。値段はそこそこでしたが、こじんまりした上品なお店で、もとは知り合いがアルバイトをしていたのです。

 創立した頃は、何せ仕事のスピードが遅いので、お金もあまり無く、自然と自炊するようになりました。

 空腹を満たすのに、納豆ご飯をおかずにして、大盛の白ご飯を食べたりしていました。

 何とか一つの物件が竣工した夜には、ちょっと奮発して外食していたのです。それが年に1回か2回。楽しみにしていた店だったのです。

 よくある苦労話になってしまいました。しかし、小料理屋とはなんと控えめで奥ゆかしい日本語なのか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA