家が揺れる大音量‐1162‐ 

 雨の多かった4月前半から一転。晴天が続きます。

 昨日は「滋賀の家」の撮影でした。

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 雲ひとつない快晴。元山城の敷地につき、土塁の上から外観を狙います。

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 見事に咲いた山桜と、建物の位置関係を探る写真家。

 写真家の一番の仕事は、アングルを探すことです。気に入ったカットを、ワンカットいくらで私が購入するという流れです。

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 自営で完成したドッグランも、ようやく本物が見れました。敷地が広いだけに、建物以外の部分が重要です。

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 最近は、人物ありの写真も撮ってもらいます。

 どこに立って貰い、どう撮るのか。これは任せる他ありません。やはり経験がものを言います。

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 その間、私がサブカットを撮って回ります。

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 3時の休憩に、奥さんが手作りデザートを用意してくれました。

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 シフォンケーキは、お気に入りにお店直伝。厨房の中に入れて貰い、レクチャーを受けたとのこと。

 これは完全にプロの味。クリームブリュレも本当に美味しかったのですが、それを準備してくれることが、何より嬉しいことです。

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 計画がスタートした当初から、スタッフの田辺も本当に可愛がってもらいました。庭を眺めながらのティータイムは、最高の時間のはずです。

・前の家の時は来なかった親族が、頻繁に立ち寄るようになった。
・お客さんが長居する。
・カフェみたいと言われる。
・知らない人が、庭を散歩してタケノコを採っている。

 最後はご愛嬌ですが、本当に喜んでいるという気持ちを、目一杯伝えて貰いました。

 ただただ幸せな、午後のひと時……

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 昼の部の撮影が終り、最後は夕景の撮影です。

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 この日の日没は6:37pmでした。

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 7:00pm頃まで粘り、この日の撮影は終了。

 その後、夕食までご一緒させて貰いました。ご主人は元プロなのです。

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 パエリア、ローストビーフ、生しいたけのソテー、トマトとモッツァレラチーズ、タコのバルサミコソースあえ。

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 杯が進まないはずもなく、あっと言う間に終電の時間に。長男の彼が送ってくれました。現在就職活動中とのことです。

 ご主人は、音楽にもこだわりがあり、LDKの天井にはBOSEのスピーカーが埋めこまれています。

 長男の彼は「家が揺れるくらいの大音量で音楽をかけ、踊っている」そうです。このロケーションならそれも可能。

 ゲストが喜んでくれるのは嬉しいことですが、家族の幸せは、更に上の喜び。

 彼にとっては、冬の太陽光が奥深く届くことより、美しい景色を切り取ることより、大切なことだったのかも分かりません。

 光、風、音。人にとって大切なことは、本当の意味で人それぞれ。

 就職が決まれば、この家を出ることになるでしょう。盆暮れに帰ってきたくなる思い出が、ひとつでもできればと願うのです。

◇一級建築士事務所 アトリエ m◇
建築家 守谷昌紀のゲツモク日記
アトリエmの現場日記

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