生きた建築ミュージアム<ミナミ>‐1110‐

 昨日は、梅田で現地調査をしたあと、地下鉄で長堀橋駅へ移動。

 来月初め、11月1日(土)、2日(日)と、「生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪」というイベントが開かれます。通称、イケフェスだそう。

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 ガイドブック片手に「生きた建築」に触れ、本当の大阪を知って貰おうというイベントです。

 このガイドブックは、大阪、東京の7ヶ所で無料配布されていますが、これがなかなか素晴らしい。

 私もそれを片手に、ミナミエリアを回ってきした。


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 長堀橋から南へ5分。1964年完成、村野藤吾設計の「浪速組本社ビル」があります。

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 浪速組は老舗左官業の会社。

 スタイルには拘らない、巨匠・村野の真骨頂は「お金の取れる図面」です。この言葉に、プライドと、バイタリティーを感じます。

 広角レンズを持ってくれば良かったと後悔しましたが後の祭り。

 更に南下すると、焼肉ブーム火付け役、食道園宗右衛門町本店ビル。

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 1968年、生山高資の設計です。

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 外壁は石を打ち込んだプレキャストコンクリート(工場生産コンクリート版)でしょうか。

 内部はオリジナルデザインが残るようですが、食事はまたの機会に。

 丁度、ドンキホーテの東斜め向かいにあるのですが、より目を引いたのが、宗右衛門町モータープール。

 廃墟ビルの1階を駐車場として貸しているのです。

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ミナミの真ん中に、こんなビルが残っていたとは。若い頃はウロウロしていましたが、全く目に入りませんでした。

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 そのモータープール一角にあるのが花屋さん。廃墟感を逆手にとって、格好良くデザインされていました。

 「生きた建築」と比べるなら、これは半死の建築でしょうか。

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 ドンキホーテを西に見ながら、相合橋をわたると、たこ焼き激戦区。

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裁判沙汰になっていましたが、結果はどうなったのか。

グランフロント完成以降、キタに目が行っていましたが、道頓堀界隈の賑わいには驚きました。

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 店舗も大きく変わり、知っている店があるとホッとするくらい。

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 そのまま、商店街に入ると、ガイドブックに載る「純喫茶アメリカン」。

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 1963年、富士工務店の設計で、エントランスすぐの螺旋階段が、時代を感じさせます。

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 はす向かいにある「美津の」はお好み焼きの名店で、かなりの行列ででした。

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 最後は、日本橋に近い「美園ユニバースビル」。

 無くなる前に、一度くらいはキャバレーも体験してみたいような気になります。

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ちょっと見ない間に、歓楽街は大きく様変わりします。

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 しかし変わらない裏路地もあり。

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 知れた店もあり。
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 大学時代、高いアルバイト代にひかれたこともあり。

 旅にでれば、街を歩き回るのが最高の楽しみ。しかし、ミナミを半日歩いたのは始めてかもしれません。

 大阪生れの大阪育ち。やはりキタよりミナミのほうがしっくり来るかもしれません。

 このガイドブック、とてもお勧めなので是非貰ってみてください。

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