2011年5月に、20年乗り継いだハイラックスサーフを乗り換えました。
2代目サーフにも10年乗り、そろそろ故障が発生しだした頃でした。その時、日本での生産終了を知りました。
ゴールデンウィークの九州行きは、サーフへの感謝の旅のつもりでした。
阿蘇の草千里の中で、写真を撮りたかったのです。
サーフ以外で私が乗りたいと思っていた車は、この時点で1車種しかありませんでした。
ランドローバー社の最上級モデル、レンジローバーは、英国王室ご用達のオフロードカーです。
1989年に発表されたディスカバリーは、その次のモデルにあたります。
ランドローバー社は、1948年に創設された世界唯一の4WD専門のメーカーで、オフロード性能世界一を追求しているとアナウンスしています。
垂直に切り立ったボディーは、大きな内部空間を生みます。
その走破性能と、四角いボディーを見事にデザインしていると思っていました。
この車の魅力は、なんと言ってもラゲージスペースの大きさ。
海、湖、山へ出かけた時の積載量は圧倒的です。
また、私に貰われてきた以上、船も積まれます。
普段はガレージに眠り、たまの休みに叩き起こされ、重い荷を積んで遠出するのです。
2011年8月の鹿児島。
2012年1月の蓼科。
2013年5月の伊勢。
2015年1月の富士山。
2015年5月の北海道。
2011年、娘は3歳でした。
現在は8歳。子供の成長に5年の月日を感じます。
先日、ディーラーへ行くと「ディスカバリーがフルモデルチェンジするんですよ」と。
2017年から販売されるニューディスカバリーは、私が思うには、全く違う車種です。四半世紀に渡るデザインポリシーを全く引き継いでいません。
ディーラーの人が「今までのディスカバリーが好きな人の駆け込み需要で、現行モデルが品薄なんですよ」と。
ちなみにと、私の欲しい色のを聞いてみると、すでに日本に1台しかなく、現在商談中だとも。
これが嘘の営業トークならもう誰も信じられませんが、何とかならないかと頼み、おさえて貰ったのです。
緑のディスカバリーには、40歳から46歳までので5年半乗りました。
色々ありましたが、総じて言えば良い5年だったと思っています。とてもゲンの良い車でした。
出来れば、最後にもう一度遠出したかったのですが。
今度くる車にもう代わりはないので、50代半ばくらいまでは乗るだろうと思います。
discovery=発見
本当に好きだと思える車を、2台も見つけることができて良かったと思っています。
建築も車も物ですが、機能という血管に、愛情という血液が流れだした瞬間、心が通い始めるのです。
さらば、緑のディスカバリー。
いい人に貰われろよ。