在庫なし、取り寄せ不可‐1014‐

 ラジオからは、そろそろクリスマスソングが流れてきます。

 家が建ってから、と言ってきたクリスマスツリーを買うことになりました。

 妻が「白もいいんじゃない」というので、子供を連れてホームセンターへ。

 売り場の人に聞くと「品切れで、いつ入ってくるかも分らないし、取り寄せも出来ないんです。済みません」と。

 子供達はすでに盛り上がっているので、簡単には帰れません。

 「いつ入るか分らず、取り寄せも出来ないなら、飾っていても仕方ないよね」ということで、現品を売ってもらいました。

 少し値引きもあり、組み立てる手間も不要。

 飾りもそこそこ付いており、ラッキーでした。

 少し飾付を追加して完成です。

 若い頃、こんな事があると、ややムッとして「何とかならないの」と言ったと思います。

 日本ほど、ごね得な国はおそらく他にないからです。

 少々無理を言っても、多くの店員は何とかしようとしてくれるのです。

 しかし、そういった行動をとると、確実に人の品格は下がって行きます。

 「ごねる」は御涅槃(ごねはん)から来たもので、本来は死ぬという意味。

 思い通りにしろと文句をつける「ごてる」と混同した誤用だそうです。

 品格が下がるどころか、死に至るとは。

 「包装はいいです」と言い、3人で意気揚々と持ち帰っていると、どうにも視線を感じます。

 考えてみれば、売り物を持ち帰っているようにしか見えません。

 全ての視線に「いや、お金は払ってるんです」とは言えないので、大きなテープだけ貼ってもらいました。

 この件、私はごねたのか、ごねていなのか。僅かですが、気にならないではありません。

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