函館2人旅‐1301‐ 

 北海道は昨年のゴールデンウィーク以来です。

 今回は、所用と兼ねて長男と2人旅。

 函館は、北海道の南端、渡島半島(おしまはんとう)の南東に位置する港町です。

0113のコピー

 空港に着陸する直前に、五稜郭が見えてきました。

 前回函館を訪れたのは高校1年生の時で、およそ30年振り。

0117 - コピー

 見えたついでに、五稜郭タワーへ行ってきました。

 市内は路面電車で移動します。

0121 - コピー

 五稜郭は日本で初めての西洋式城郭で、明治維新最後の激戦地でもあります。

 江戸城への無血開城をよしとしない旧幕府軍は、海軍の副総裁だった榎本武揚をリーダーとし、五稜郭を占領します。

 陸軍は土方歳三が率い、新政府軍と戦ったのが箱館戦争です。

 結局、土方は倒れ、旧幕府軍は降伏するのですが、榎本武揚はその後の明治政府でも要職を務めます。

 政府も能力のある人材が必要とは言え、なかなか理解しにくいものもあります。

 しかし、このような過程を経て、日本の近代化は、諸外国が驚く程のスピードで進んで行ったのです。

0515 - コピー

 20日(土)の夜、近くにある湯の川温泉で花火大会があると教えて貰いました。

0519 - コピー

 今年は花火に行けていなかったので、長男には良い息抜きになったでしょうか。

0703 - コピー

 翌、21日(日)は函館の朝市へ。

 朝から台風の影響で雨が降っており、帰阪できるのか心配しながら天気予報を見守っていました。

0710 - コピーのコピー

 赤レンガ倉庫群も歩いてきました。

0711 - コピーのコピー

 最近レンガづいているのですが、これらの倉庫もレンガ造りの壁に、木造の屋根が掛かっています。

0715 - コピーのコピー

 レンガという原始的な材料を積み上げ、木造の屋根を掛けるという建て方が、大空間を作るに適していたのです。

 倉庫という用途から言えば、防火の意味合いも大きかったでしょう。

0720 - コピー

 函館は坂の街ですが、この幅の広さは延焼を防ぐために整備されたものでした。

0731 - コピーのコピー

 それらの坂を登ると、多くの教会が競うように建っています。

 こちらは函館ハリスト正教会で、日本最古のロシア正教の教会。

 後ろに見える、玉ねぎ型の屋根がロシア正教独特の建築様式です。

0733 - コピーのコピー

 すぐ近くにはカトリック元町教会。

 祭壇はローマ法王から贈られたものだそうです。こちらはゴシック様式です。

 1853年にペリーが来航し、翌1854年に結ばれた日米和親条約により、箱館(当時)と下田の2港が開港しました。

 横浜・長崎よりも、最も早くに異国の文化が入って来た街なのです。

0735 - コピーのコピー

 今でも多くの洋館が立ち並び、現役で使われています。

0738 - コピーのコピー

 ベイエリアにある「カリフォルニアベイビー」はその走りのような店舗だそう。

 函館出身のミュージシャン「GLAYのメンバーもお気に入り」とどこかに書いてありました。

 今回は時間がなくてパス。

0751 - コピー

 函館なので、海の幸と行きたいところですが、長男が海鮮嫌いのため、ラーメンとウニが食べれる店を探しました。

 行列が出来る名店、という感じではないですが、十分満足しました。

 日曜日は、3つの台風が日本に迫っていましたが、その間を縫って無事大阪に戻れたのです。

 函館で見ても、開国と共に様々な宗派の宣教師が来日し、布教を始めています。そして、一等地に教会を建てました。

 これらの積極性が、異文化との交流を生み、現実となったのが港町です。

 積極性と融合が、他の街と違う雰囲気を醸し出しているのです。

 路面電車に乗っていると、バックパッカーの女性が英語で訪ねて来ました。宿の場所を教えて欲しいと言います。

 私の適当な英語で、行き方を教えてあげ、運転手には「○○に着いたら、この人に声を掛けて」と伝えました。

 長男が「お父さん、あんなに英語がしゃべれて凄い」と言い出しました。

 これは英語が必要だと知って貰う大チャンス。

” Where are you from? ”

 と聞くと「タイランド」と言います。

 私が「バンコクには長く滞在したことがある」と言うと、「???」という感じになりました。そこで私達の駅に着きました。

” Have a nice trip!”

 と私達は下車したのです。

 「タイランド」と聞こえてのですが、もしかすると「タイワン」と言ったのかもしれません。

 それでも良いのです。旅の恥はかきすてですから。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA